SNSタイムライン

SNS運用をしているとよく耳にする「タイムライン」という言葉ですが、どのような機能なのでしょうか?タイムラインは、SNSによって特徴や機能が少しずつ異なるので、違いを理解した上で、自社で運用しているSNSに合わせた対策を採ることが欠かせません。

この記事では、主要SNSにおけるタイムラインの機能や特徴、ビジネスでの活用事例を紹介します。

タイムラインとは?

SNSにおけるタイムラインとは、利用者がフォローしているユーザーの投稿が一覧表示される画面のことです。一般的に、投稿は時系列に並ぶことが多く、上に行くほど新たな投稿が表示されます。ただし、SNSによっては独自のアルゴリズムで、ユーザーが興味を持ちそうな順やおすすめ順で投稿が並ぶこともあります。

ビジネスでの活用方法について詳しくは後述していますが、一般的にタイムラインでは広告を配信したりフォロワーとコミュニケーションを取ったり、「バズ」を狙ったりすることができます。SNSによって、機能や表示順、閲覧率などが異なるため、自社で運用しているSNSのタイムラインの特徴を把握しておくことが重要です。

各SNSにおける「タイムライン」の機能と特徴

一口に「タイムライン」と言っても、仕様や特徴はSNSごとに異なります。ここでは、5つの主要SNSにおけるタイムラインの機能や特徴について紹介していきます。

LINE

まず、国内での利用率が最も高い「LINE」のタイムラインの特徴を見ていきましょう。LINEには、大きく分けて「メッセージ機能」と「ホーム・タイムライン投稿」の2つの機能があります。タイムラインには、ユーザーや公式アカウントがホームに投稿した画像やテキストが時系列で表示されます。

「連絡手段」として使われることが多い中、タイムラインはTwitterやInstagramなどの主要機能にあたる「タイムライン」に似た仕様となっています。LINEで公式アカウントを運用する場合、無料プランでは月に1,000通までしかメッセージを送ることができません。その一方、タイムラインへの投稿には制限がないため、何度でも費用をかけずに投稿することができます。

また、タイムラインにはユーザーが投稿を拡散できる「シェア機能」が備わっています。そのため、LINEのメッセージ機能ではアプローチができない新規顧客層にもリーチすることが可能です。

ただし、LINEのタイムラインの閲覧率はメッセージと比べてかなり低いと言われています。また、タイムラインがメイン機能であるTwitterやInstagramなどのSNSと比べると閲覧率は劣るため、メッセージ機能と合わせて活用していく必要があります。

Twitter

Twitter

Twitterのタイムラインには、フォローしているユーザーの投稿が時系列順に表示されます。最大の特徴は、タイムラインへの投稿により高い「拡散効果」が見込めることです。

情報を素早く多くのユーザーに拡散するためのRT機能が備わっているため、フォロワー数が少なくても投稿内容によってはバズらせることができます。キャンペーン情報の告知や新製品のPRなど、認知拡大を目的とした投稿との相性がバツグンです。

ただし、Twitterは文字だけで気軽にツイートできることから、タイムラインの流れが速い傾向があります。そのため、時間帯や投稿の話題性によっては、投稿をスルーされてしまったり見てもらえなかったりすることが懸念されます。トレンドを意識したり、視覚的にアピールできる画像を付けたり、ユーザーに見てもらうための工夫が重要です。

Facebook

Facebook

Facebookにおいて、タイムラインは自社アカウントのプロフィールページのことを指します。友だちやフォローしている企業アカウントの情報が表示される場所、いわゆるTwitterやInstagramのタイムラインに該当する場所は、Facebookでは“ニュースフィード”と呼ばれます。

つまり、Facebookにおけるタイムラインは、投稿やシェアを通して自らの手で自社色に作り上げていく場所のことです。イメージとしては企業のホームページに近く、興味を持ったユーザーがチェックする場所なので、計画的に投稿を重ねて、魅力的なタイムラインを作り上げていく必要があります。

Instagram

Instagram

Instagramでは、タイムライン上に“フィード投稿”と呼ばれる通常の投稿が並びます。投稿したコンテンツはフォロワーのタイムラインに表示され、反応によっては「発見タブ」に載ることもあります。一定の期間が経過すると、投稿はタイムラインから消えてしまいますが、自社のプロフィールページには自ら削除したりアーカイブしたりしない限り表示され続けます。

Instagramにはタイムラインと同等の人気を誇る「ストーリーズ」という投稿機能があります。ストーリーズとは、24時間限定で配信できる投稿のことで、タイムラインの上部に自社のアイコンと共に表示されます。ストーリーズは、主にフォロワーに向けたクローズドかつリアルタイムな情報配信に向いています。タイムライン投稿でブランディングを行い、バズを狙いつつ、リアルタイムな企業情報をストーリーズで配信していくといった機能の使い分けができると効果的です。

TikTok

TikTok

ショート動画の投稿・閲覧に特化したTikTokには、「フォロー中」と「おすすめ」という2種類のタイムラインが存在します。タイムラインの画面右上のタブで2つの異なるタイムラインを簡単に行き来することが可能です。

TikTokのタイムラインの最大の特徴は、おすすめ動画が独自のアルゴリズムで表示される「おすすめ」のタイムラインの方が見られやすいということです。他のSNSでは、主に自分がフォローしているユーザーの投稿を見る人が多いのに対して、TikTokでは常に新しいユーザーによる投稿を閲覧しているユーザーが多く存在します。

そのため、他のSNSと比べてフォロワー以外のユーザーにリーチしやすいというメリットがあります。おすすめのタイムラインに投稿が載れば、かなりの再生回数やフォロー数が期待できます。しかし逆に言えば、多くのフォロワーを獲得しているからといって、安定して再生回数が得られるとは限りません。

タイムラインのビジネス活用方法

ここまでで各SNSのタイムラインの特徴をお伝えしました。そこで次に、タイムラインをビジネスで活用するためのアイディアを紹介します。

タイムラインのビジネス活用方法
  • ・広告の配信
  • ・「シェア」したくなる投稿で拡散をねらう
  • ・既存顧客とのコミュニケーション強化
  • ・コンバージョンの獲得

広告の配信

一つ目は、タイムラインに広告を配信する方法です。LINE広告では、月に6,800万人以上の利用者数が確認されているタイムラインに広告を出稿できます。これにより、メッセージ機能ではリーチすることができない、新規顧客層に情報を届けることが可能になります。

LINEのタイムラインは、10代〜60代まで幅広い年齢層に利用されていることから、他のSNSではリーチしにくい層に向けて広告を配信できるのは大きなメリットでしょう。

「シェア」したくなる投稿で拡散をねらう

一般にタイムラインは、フォロワーに向けた情報発信を行う場所ですが、「シェア」を狙った投稿をすればより多くのユーザーにリーチすることができます。具体的には、有益なコンテンツや心に響くコンテンツなどを投稿したり、いいねやリツイートを条件としたキャンペーンを実施したりすることで、拡散が狙えます。

投稿が拡散されると次から次へとユーザーのタイムラインに表示されるため、高いリーチ数やフォロー数の獲得が期待できます。

既存顧客とのコミュニケーション強化

SNSのタイムラインは、フォロワーやファンとコミュニケーションを強化する場として最適です。というのも、投稿のコメント欄でユーザーとやり取りをすることで、ファンに「見える」形でコミュニケーションを取れるからです。これにより、ユーザーは「私達の声がしっかり届いている」などと感じられることから、ユーザーとの距離を縮めることができます。

コンバージョンの獲得

SNSのタイムラインは、投稿のクリックや動画の再生などのアクションが発生しやすいため、コンバージョンの獲得を目的とした投稿に最適です。多くのタイムラインでは、投稿内にURLを記載することができるため、自社のホームページやECサイトに誘導したい際にも便利です。

タイムラインをビジネスに活用した事例

続いて、各SNSの特性を生かしたタイムラインの活用事例を3つ紹介します。

アサヒ飲料株式会社|LINEのタイムラインを活用

アサヒ飲料株式会社は、LINEのタイムラインを活用してキャンペーンの告知を行っています。視覚的に分かりやすいクリエイティブを掲載することでキャンペーンの認知拡大を図っています。

実際にアサヒ飲料株式会社のタイムラインを見てみると、100件を超えるシェア数を獲得している投稿が目立ちます。LINEのタイムラインを活用することで、他のSNSをあまり利用しないファン層や、友だち追加をしていないユーザーにも情報を届けることに成功している点はぜひとも参考にしたいポイントでしょう。

みずほ銀行|LINEのタイムラインを活用

みずほ銀行は、公式アカウントのタイムラインにて公式キャラクターのイラストやカレンダー、クイズなどのコンテンツを配信しています。特徴は、宣伝色が薄くユーザーファーストな投稿がされているところです。その結果、たくさんの反応やコメント、シェアの獲得に成功しています。

スターバックスコーヒージャパン|Facebookのタイムラインを活用

スターバックスジャパンは、Facebookのタイムラインの活用が上手な企業アカウントの一つです。特徴は、おしゃれな写真やイラストでブランド特有の世界観が演出されているところ。ファンがつい定期的にチェックしに来たくなるようなタイムラインとなっています。また、投稿にはファンからのコメントが寄せられており、ユーザーとのコミュニケーション強化に成功している点も参考にしたいポイントの一つです。

タイムラインを活用する際の注意点

続いて、タイムラインを活用する際の注意点を3つ紹介します。

ピークタイムを避ける

タイムラインに投稿をする際、「多くの人がSNSを利用している時間帯を狙いたい」と思う方は多いでしょう。しかし実際には、アクティブユーザ−数が多い時間帯はタイムラインの流れが加速することから、他のユーザーの投稿に埋もれやすくなるので注意が必要です。お昼前や夕方など、ツイート数が少ない時間に投稿するなどして、自社にとって最適な投稿時間帯を見つけましょう。

ビジネス・宣伝色を抑える

次に、タイムラインへ投稿する際はビジネス色や宣伝色を強く出し過ぎないように注意しましょう。というのも、商品の直接的なPRや申し込み促進のような投稿は、ユーザーから嫌われる傾向があるからです。上項で紹介した事例を参考に、ユーザーファーストな投稿を意識して、多くのファンを獲得することを目指しましょう。

メッセージと使い分ける

タイムラインは、「メッセージ機能」とは特徴やメリットが異なるため、目的やコンテンツなどに合わせて適切に使い分けると効果的です。

例えばLINEの場合、キャンペーン情報やクーポンの配信など、ニーズの高いコンテンツはメッセージで個別に配信。よりコアな情報やユーザーの反応を目的としたコンテンツを配信したりする際には、タイムラインで配信するといった使い分けが効果的です。各SNSに備わっている機能の特徴を生かし、目的やコンテンツに合わせて活用していくことを心がけましょう。

まとめ

主要SNSのタイムラインの特徴とビジネスでの活用アイディア・事例を紹介しました。SNSのタイムラインを活用することで、幅広い年代のユーザーにリーチしたり拡散を狙ったり、ファンとコミュニケーションを強化したりすることができます。

ただし、一口に「タイムライン」と言っても、プラットフォームによって特性や機能が異なるため、自社が運用するSNSに合わせたタイムラインの対策・活用が重要です。成功事例を参考に、良質なコンテンツの配信を心がけましょう。

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