Twitterの投稿にベストな時間帯は?利用時間の傾向と拡散を狙うコツ

現代のWebマーケティングでは、ソーシャルメディアの活用が欠かせません。中でも、Twitterは特に「拡散力」が強いという点で優れているため、多くの企業がマーケティング施策として導入しています。

Twitterマーケティングで成果をあげるための施策の一つに、「アクティブユーザーが多い時間帯を狙って投稿すること」が挙げられます。この記事では、Twitterでアクティブユーザーが多い時間帯とおすすめの投稿時間、そして拡散を狙うコツについて紹介します。

Twitterでアクティブユーザーが多い時間帯とは?

まず、Twitterで企業アカウントを運用するにあたって、知っておきたいアクティブユーザーが多い時間帯を確認していきましょう。ここでは、AppApeさんが2020年2月に行った『Twitter 時間帯別利用率』のデータを基に、アクティブユーザーが多い時間帯について解説していきます。

参照:最新ツイッター投稿、拡散を狙えるベストな投稿時間帯は?

7:00〜8:00|通学・通勤時間帯

深夜から早朝に書けてアクティブユーザー数が落ち込むTwitterですが、朝の7時〜8時頃になるとTwitterを利用する人の数が増加する傾向があることが、AppApeさんの調査によりわかっています。

朝の7時〜8時といえば、多くの学生や社会人が通学・通勤する時間帯。電車やバスなどの公共交通機関を利用する際に、スマホからTwitterをチェックするという人が多いことが考えられます。

そして、通学・通勤ピークタイムを過ぎると、徐々にアクティブユーザーの数は減少していく傾向があります。

12:00〜13:00|お昼休憩時間帯

朝の通学・通勤時間の次にアクティブユーザーが増える傾向があるのが、日中の12時〜13時です。AppApeさんの調査によると、12時になった途端に、急激にアクティブユーザーが増加していることがわかっています。

これは、12時〜13時が一般的に「ランチ休憩」の時間にあたることが関係しているでしょう。ランチを食べながら、授業中や勤務中にチェックできずに溜まったツイートを一気にチェックしていることが考えられます。

ただし、アクティブユーザーが一気に増える12時〜13時は、必然的に投稿されるツイートも増えるため、タイムラインの流れが速くなることが予想されます。12時をめがけてツイートをすると、他の投稿に埋もれて見てもらえないこともあるため、注意が必要です。

13時を過ぎると、ランチ休憩の終わりとともにアクティブユーザーは減少します。ただし、午前中と比べると全体的にアクティブユーザーは多いことがAppApeさんのデータよりわかります。

15:00〜17:00|放課後時間帯

AppApeさんのデータによると、ランチ休憩の次にアクティブ率が高まるのは、16時以降の「放課後時間帯」であることがわかります。16時〜17時と言えば、ほとんどの会社員はまだ勤務をしている時間帯ですが、Twitterでは放課後時間帯にアクティブユーザーが増える傾向があります。

これは、Twitterに学生の利用者が多いことが関係しています。実際に、総務省が発表した『令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』によると、Twitterは10代〜20代の69%が利用しているなど、若年層の利用率が高いことがわかっています。

つまり、Twitterは中学生や高校生、大学生など、多くの学生が利用していることから、放課後に該当する時間帯はアクティブ率が高くなる傾向があるのです。Twitterにて情報発信をするにあたり、学生などの若年層をターゲットにする場合は、この放課後時間帯を狙った投稿が効果的でしょう。

20:00〜22:00|ゴールデンタイム

AppApeさんの調査によると、1日の中で一番アクティブユーザーが多い時間帯は、20時〜22時という結果が出ています。ゴールデンタイムにあたるこの時間帯は、どの曜日でもアクティブ率20%以上をほとんどキープしています。

この結果には、納得できるという人が多いのではないでしょうか?というのも、夜の20時〜22時と言えば、人々が家でネットや趣味などを楽しみながらリラックスする時間帯です。そのため、必然的にTwitterのアクティブ率も高まります。

ただし、アクティブ率が高い分、タイムラインの流れも速まるため、ツイートが多くの人の目に留まらないまま流れてしまうことも懸念されます。そのため、通常よりもさらに、ユーザーの興味をひくための工夫が必要になると言えます。

曜日別アクティブユーザーの傾向

ここまでで、時間帯別のアクティブユーザーの傾向について解説しました。そこで次に、曜日によってアクティブユーザー数に変化が見られるのかどうかを、AppApeさんのデータを基に考察していきます。

平日は曜日によって違いはほとんどなし

まず、平日(月〜金)に関しては、曜日によって大きな違いは見られません。曜日によって多少のバラツキは見られるものの、ユーザーの行動にこれといった特長はないようです。

おそらく、月曜日から金曜日までの5日間は、大多数の人が同じ「平日ルーティン」を繰り返しているからだと考えられます。朝の7時に出勤して、12時にランチ休憩を取り、18時に退勤……というように、時間軸における1日の過ごし方にほとんど変化がないため、Twitterのアクティブユーザー数にも変化が現れにくいのでしょう。

週末前の金曜日には、他の曜日とは違う傾向が見られることを予想しましたが、実際には他の曜日とほとんど違いは見受けられません。

そのため、平日にTwitterの投稿をする際には、曜日にはそれほどこだわる必要はないと言えます。「何曜日だから……」と曜日にこだわるよりも、アクティブユーザーの多い時間を狙って投稿したり、毎日継続してツイートをしたりする方が、より高い効果が見込めるでしょう。

休日は平日と比べてアクティブ率が高い

続いて、AppApeさんのデータを基に、平日と休日のアクティブユーザー数の傾向を比較したところ、休日は平日と比較して1日を通して全体的にアクティブ率が高いことがわかりました。中でも休日の午後はアクティブ率がかなり高いため、どのタイミングで投稿しても高い拡散効果・エンゲージメント率が見込めます。

Twitterのおすすめ投稿時間帯

ここまでで、時間・曜日別にそれぞれTwitterにおけるアクティブユーザーの傾向を紹介しました。そこで次に、これらの情報を踏まえた上で、おすすめの投稿時間帯を2つ紹介します。

株式会社AutoScaleさんが実施した『ツイートの投稿時間とリツイート数の相関』の調査結果によると、1日の中で最も「拡散(リツイート)」されやすい時間帯は次の2つであることが分かりました。

拡散されやすい時間帯
  • ・平日の11時、15時
  • ・休日の12時、14時

    この調査により、アクティブユーザー数と拡散効果は必ずしも比例するものではなく、時間帯によって人々のTwitter上での行動が異なることが明らかになりました。例えば、平日の11時〜15時のビジネスタイムには、タイムラインを受動的にチェックしているユーザーが多いため、拡散してもらえる確率も高くなるそうです。

    アクティブユーザー数から考えると、夜のゴールデンタイムに投稿すると一番拡散効果がありそうですが、実際はそうシンプルにはいかないようですね。ぜひ、『ツイートの投稿時間とリツイート数の相関』の調査結果も参考にしつつ、ベストな投稿時間を見極めるようにしましょう。

    Twitterで拡散を狙うためのコツ

    ここまでで、実際のデータを基にTwitterでアクティブユーザーが多い時間帯と曜日について解説しました。これらのデータを参考にすることはもちろん重要ですが、実際にはデータを基に「自社アカウントにとってベストな投稿タイミング」を洗い出す必要があります。

    そこで、ここでは自社にとって最も効果的な投稿タイミングを把握し、Twitterで拡散を狙うためのポイントを紹介します。

    ポイント
    • ・自社フォロワーの属性を把握する
    • ・ゴールデンタイムだけに投稿を絞らない
    • ・セルフリツイートを積極的に活用する
    • ・予約投稿ができるツールを活用する

      それぞれどういうことか、具体的に解説していきますね。

      自社のフォロワーの属性を把握する

      多くのユーザーを対象にした一般的なデータを参考にTwitter運用をすることは大切ですが、実際には自社の抱えるフォロワーの属性やアクティブ時間帯などを把握することも同じくらい重要です。というのも、自社の情報をフォロワーにしっかりと届けることができれば、自然と「拡散効果」が見込めるからです。

      例えば、学生が8割を占める企業アカウントと、会社員が8割を占める企業アカウントでは、ベストな投稿タイミングは必然的に異なりますよね。このように、自社のフォロワーの属性を把握することにより、自社にとってベストな投稿タイミングを把握し、拡散効果を高めることができるようになります。

      ゴールデンタイムだけに投稿を絞らない

      AppApeさんのデータでは、1日の中で最もアクティブユーザーが多いのは、20時〜22時であることがわかっています。このようなデータがあるため、つい「投稿をするならゴールデンタイムが一番!」と思ってしまいます。

      しかし、実際にはゴールデンタイムはアクティブユーザーが多い分、タイムラインの流速が速く、自社ツイートが読まれないまま流れてしまう可能性もあるのです。アクティブユーザーが多い時間帯を狙って投稿することは場合によっては「凶」と出ることもあるということを理解し、慎重に投稿時間を吟味するとより効果的な運用ができるでしょう。

      セルフリツイートを活用する

      Twitterには、投稿を拡散するための「RT(リツイート)」機能がありますよね。リツイートと聞くと、他のユーザーの投稿を拡散するための機能というイメージが強いですが、実は「自社アカウントの過去ツイート」を再拡散したいときにも便利です。

      例えば、過去にツイートした投稿があまり多くのユーザーにリーチできなかったときや、投稿のタイミングを誤ってしまったときなど、フォロワーのタイムラインからとっくに消え去った投稿をセルフリツイートすれば、再びユーザーの目に触れさせることが可能です。

      ただし、一つ注意点として、同じ投稿を何度もリツイートしてしまうと、フォロワーからしつこいと思われてしまうことが懸念されます。リツイートの効果を確認しながら、同じ投稿のセルフリツイートは2〜3回程度に限定して行うことをおすすめします。

      予約投稿ができるツールを活用する

      先ほどお伝えしたとおり、Twitterでは、平日の夜や休日の日中など「学校や仕事がない時間帯・曜日」を中心にユーザーのアクティブ率が高まる傾向があります。また、投稿の内容によっては、平日の夜中や休日に配信した方が効果的な場合もあるでしょう。そのため、企業内のTwitter運用担当者が出勤している時間帯にしか投稿ができないというのは、かなりのデメリットと言えます。

      そこでおすすめなのが、「予約投稿」ができるツールの活用です。予約投稿を活用すれば、Twitterでアクティブ率が高い時間に柔軟に対応できるようになります。

      『SocialDog』や『Hootsuite』など、有名どころのSNS運用ツールのほとんどには、Twitterの予約投稿ツールがありますので、積極的に活用していきましょう。

      まとめ

      Twitterのアクティブユーザーに関するデータを基に、おすすめの投稿時間や拡散を狙うためのポイントなどについて解説しました。Twitterは数あるソーシャルメディアの中でも、特に拡散力が強いプラットフォームであるため、アクティブユーザーの傾向を把握し、それを基に自社に合わせた戦略を立てることが非常に効果的です。

      投稿をより多くのフォロワー・ユーザーに届け、RT(リツイート)やリプ(返信)などのエンゲージメントを通して、拡散力を高めるために、ぜひこの記事で紹介した考察とポイントをお役立てください。

      当社GROVEでは、クライアント様のニーズや要望に合わせてSNSマーケティングに関するノウハウやハウツーの提供を行っています。Twitterの運用にチャレンジしてみたい方や、Twitter運用において成果が出ずに困っている方はぜひ当社GROVEに問い合わせください。