【2024年7月最新版】SNS媒体別利用状況を調査!年代別、利用数・利用率や目的を比較

今回2024年7月に最新版データを更新しました。

2010年以降、スマートフォンが普及してからSNSもどんどんサービスの開発が進みました。
スマートフォンを日常的に持ち歩くライフスタイルが一般的になり、それによって人々がSNSに費やす時間も多くなっていきました。SNSはもはやプライベートのコミュニケーションツールに留まらず、ビジネスの場にも多く用いられています。
世代性別問わず発展しているSNSには様々な種類があります。今回は、主なSNSの各年代の利用数や目的についてご紹介します。

※2024年6月に公開された「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を元に作成しております。

SNS毎の利用数・利用率(n=1500)

全年代の利用率で見ると、ユーザー同士の交流やコミュニケーションをメインの目的とするSNSではLINE:94.9%(昨年比+0.9%)が最も多く、続いてYouTubeが87.8%(昨年比+0.7%)、Instagramが56.1%(昨年比+6.0%)、X(旧:Twitter)が 49.1%(昨年比+3.1%)、TikTokが32.5%(昨年比+4.1%)、Facebookが 30.7%(昨年比+0.8%)と続いています。

伸び率ではInstagramが大きく伸ばしていることがわかりました。

本記事で使用したデータはすべて総務省の調査データを元に再構築しております。こちらの再構築した数値データ(EXCEL)版ご希望の方は以下よりダウンロードできますので。マーケティング資料作成の参考にしていただければと思います。
2021年・2023年の過去データも同じファイルに入っていますので、比較の際にもご活用ください。

ダウンロードはこちら

X(旧:Twitter)

X(旧:Twitter)の特徴はリアルタイム性と拡散力です。ユーザーはリアルタイムの情報が得られるというところから、特にトレンドに敏感な10代~30代の利用が多いです。思いついたらすぐつぶやける140文字の短文投稿という手軽さから10~30代以外の年代からも利用されています。Xは情報の入れ替えが早い分、投稿するコンテンツによっては「既存ユーザーのファン化」「新規ユーザーの獲得」どちらにも対応することができます。

・Xの年代別利用数・利用率

Xの国内アクティブユーザーは6,650万人(2023年12月時点)とXが公式に広告代理店向けセミナーで発表しています。

Xは幅広い年代が利用されており、日本の全世代の利用率は49.1%と利用率3位のInstagramに次いで4番目に多くなっています。(*1)

年代別に見ると、20代が最も多く81.6%の人が利用しています。2番目に多いのが30代で61.0%、次いで10代の65.7%と続きます。この3世代ではいずれも利用率が昨年より多くなっていました。

最も利用率が低いのは19.6%で60代となっています。Xはトレンド性も重要なため、トレンドに敏感な若年層の利用率が高いです。
また、男女比で見ると男性49.9%、女性48.1%と男女ではほぼ変わらない利用率となっています。

・Xの利用目的

Xの利用目的として最も多いのが、「暇つぶし・余暇として(68.9%)」で、2番目に多いのは「趣味・好きなことに関する情報収集(63.0%)」です。(*2)先にも述べたように、サービスの特性上、他のSNSに比べて情報の鮮度が高いため最新情報のキャッチを目的に利用している人が多くなります。

Xにはリアルタイムで注目されているワードや投稿について見ることができる「トレンド」という機能があります。そのため、「世の中のニュースチェック(36.1%)」という目的で利用している人も多いです。
その他には、「企業公式アカウントからの情報収集」や「良い商品やサービスの発見やクチコミのチェック」などやはり鮮度の高い情報の収集を基とした目的が多いですね。

Instagram(インスタグラム)

Instagramの特徴は拡散性の低さと若者へのアプローチが可能なSNS媒体です。Instagramのメインユーザーは10代〜30代となっていて、写真や動画の投稿だけでなく買い物の手段としてInstagramを利用する若者も増えています。

この傾向からInstagramで人気になったインフルエンサーがブランドを立ち上げ、インスタを拠点としてビジネスをしていくケースも増えています。テキストと違って写真や動画は商品のイメージを伝えやすいので、アパレルやコスメなどイメージ重視の商品販売との親和性は高いです。
また、Instagramは拡散機能がないため拡散力が低いです。しかしハッシュタグという共通ワード検索の機能があるので利用者にピンポイントに届けやすいというところはメリットです。

・Instagramの年代別利用数・利用率

Instagramの国内アクティブユーザーは6,600万人(2023年12月時点)とXとほぼ僅差のユーザー数であることが公式発表されています。全世界で16億5000万人のユーザーを有している。

Instagramの全世代の利用率は56.1%で、年代別に見ると、20代が最も多く78.8%の人が利用しています。2番目に多いのが10代で72.9%、次いで30代の68.0%と続きます。最も利用率が低いのは22.6%で60代となります。
また、男女比で見ると男性48.8%、女性63.6%と女性の利用率の方が高くなります。
これらの傾向は昨年と変化なく、どの年代も利用率が底上げされた結果となりました。

写真や動画といったビジュアルメインというサービスの性質から、”インスタ映え”(Instagramに写真を投稿した際に見栄えが良く、写真が映えるという意味)な投稿を積極的に行う若者の利用者が多いため、若者へのアプローチは特徴の1つと言えるでしょう。

・Instagramの利用目的

Instagramを利用する目的として最も多いのは「興味・関心のある事柄についての投稿を見る(53.9%)」で、次いで「興味・関心のあるアカウント(特定の人物)の投稿を見る(52.1%)」となります。(*3)他のSNSと異なり写真や動画が必須なため、よりリアルなライフスタイルや嗜好品、様子を見ることができるからです。僅差で、「友だちや知人とのコミュニケーション」の回答も多くなっています。

興味・関心のあるカテゴリを深ぼったり、プライベートでつながっている人とのコミュニケーションをするの2つが、Instagramの主要用途であることがわかります。

TikTok

TikTokの特徴は10代の利用率の高さ、バズりやすさです。TikTokはコンテンツの基本材料である音楽やエフェクトが揃っているので、誰でも簡単に動画を作成、投稿することができます。また、単なる動画ではなく動画の速度を変えたりオリジナルのダンスなどを投稿できたり思いのままに動画をカスタマイズできるので、ユーザーはよりオリジナリティのあるコンテンツを発信することができます。

TikTokのユーザーは若年層(特に10代)が多いため、10代にバズるような新しくて楽しくて真似しやすいコンテンツが好まれます。1回バズるとTikTok以外のSNSへも広がっていく傾向があるため、他のSNSと比べてバズりやすいと言えるでしょう。

・TikTokの年代別利用数・利用率

TikTokの国内アクティブユーザー数の公式としては発表していないですが、スマートフォンアプリの市場データを分析できるツール「App Annie」調べの最新データによると、2023年9月時点で約2700万人と発表しています。

TikTokの全世代の利用率は32.5%で、年代別に見ると、10代が最も多く70.0%となり3人に2人以上の人が利用しています。2番目に多いのが20代で52.1%、次いで30代の32.0%と続きます。最も利用率が低いのは13.0%で60代となります。
TikTokは全年代で見ると利用率は低い割合ではあるが、令和4年と比較すると4.1%増加しており、トレンドのSNSとして利用者が増えていることがわかります。
また、男女比で見ると男性29.2%、女性35.9%とやや女性の利用率の方が高くなります。

TikTokの特徴は、ダントツで10代の利用者が多いところです。10代の所謂「Z世代」に人気の理由としては、周囲にいそうな「○○な人」の行動や言動を細かく再現するものまね投稿や、周囲で良く起こる「あるある」、あるあるの人物版「○○系女子」など誰でも簡単にマネできる動画が多いところにあります。

・TikTokの利用目的

TikTokの利用目的は「人気になりたいから」「面白い動画が見れるから」というところが大きいです。TikTokの特徴として、拡散力が高いことがあります。しかも、TwitterやInstagramではフォロワーが少なかった人物がTikTokで多数のフォロワーがついたという事例もあるほどです。このように一般人でも老若男女関係なく人気になれる可能性が高いサービスなため、人気になることを目的に使われます。
また、BGMに口パクで合わせたりダンスをしたりするだけで、動画作成や編集の技術もいらないので投稿のハードルの低さも参入しやすいことも理由にあげられます。

TikTokを利用する目的の2つ目は、先にも述べたような「あるある」や「○○系女子」といった面白動画を見るためです。投稿の多様性や人間観察が共感を呼んでいます。

Youtube

YouTubeの特徴は拡散力と費用対効果です。YouTubeは動画がバズると急上昇ランクという機能でチャンネル登録外のユーザーにも動画を届けることができます。拡散する動画は思わずシェアしたくなるようなインパクトがあってオリジナリティが高いものが多く、一旦拡散が始まれば登録者数も増えてどんどん拡散の輪が広がっていきます。通常多くの人に動画を見てもらう為にはプロモーション費用が必要になります。

しかし、YouTubeはリンクを簡単にコピーして共有できる機能があるため、簡単にTwitterやFacebookなどのSNSで共有することができます。拡散される動画をつくれれば、プロモーション費用をほとんどかけずに多くの人にアプローチすることができます。

・Youtubeの年代別利用数・利用率

Youtubeの国内の月間アクティブユーザー数は7,120万人と2023年10月にGoogleが公式発表しました。以下のグラフでも現れていますが、特に45〜64歳は2,680万人以上のアクティブユーザー数がおり、同世代人口の79%以上を占めていると公式発表されています。

Youtubeの全世代の利用率は87.8%で昨年と比較すると大きく伸びていないため、ほぼほぼ天井の状態かと言えるでしょう。年代別に見ると、20代が最も多く97.2%の人が利用しています。2番目に多いのが30代で97.1%、次いで10代の94.3%と続きます。最も利用率が低いのは66.3%で60代となります。
また、男女比で見ると男性89.6%、女性85.9%とやや男性の方利用率が高い傾向にあります。
年代別の結果は昨年10代が2位だったところから30代が2位になりました。この結果より、少しずつ若い層のYouTube離れが少しずつ出てきている可能性があります。とはいえ引き続き高い利用率のため、大きなマーケットであることには間違いありません。

YouTubeの特徴は、全世代の利用率が高いところです。その理由は幅広いジャンルのコンテンツがあるということと、基本無料かつ気軽に観られるというところにあります。
YouTubeは一般人から著名人、企業までありとあらゆる人が様々なジャンルのコンテンツを投稿することができます。また、投稿された動画は投稿者が消さない以上残り続けるので、テレビ番組などと違って時間を気にせず、好きな時に楽しめるのも幅広い世代に利用されている理由です。

・YouTubeの利用目的

YouTubeの主な利用目的は「暇つぶし」になっています。(*4)

YouTubeを視聴するタイミングについてのトップ3は、
・「夜自宅でくつろいでいるとき」
・「日中自宅でくつろいでいるとき」
・「就寝前」
となっており、身近な娯楽として習慣的に利用している人が多いです。
その他の利用目的としては他のSNSと同じように「有名人・著名人などの投稿の閲覧」「興味のある分野の情報収集」があります。

LINE

LINEの特徴はリーチ力とアクティブ率の高さです。LINEは2011年6月にサービスを開始して以来世界中で利用されるようになり、日本国内の月間アクティブユーザー数は約9,500万人(2023年3月時点)にもなります。

このアクティブユーザー数は他のSNSと比べてもかなり多く、そのため広告など宣伝のプラットフォームとして利用する企業が増えています。
また、アクティブユーザーが多く、広告などを非表示にする機能も無い為、発信した内容がユーザーの目に触れやすいといった特徴もあります。

・LINEの年代別利用数・利用率

LINEは、全年代では令和3年から一貫して増加しており、90%を超える利用率(現在:94.9%)となっています。
年代別に見ると、20代が最も多く99.5%の人が利用しています。2番目に多いのが30代で97.9%、次いで40代の97.8%と続きます。最も利用率が低いのは86.3%で60代となります。
また、男女比で見ると男性93.3%、女性96.5%とやや女性の利用率の方が高くなります。

LINEの特徴は、最も利用率の低い60代においても86%を超えているなど全世代において利用率が高いところです。その理由は、無料かつ会話のようにカジュアルなやりとりなので連絡手段として手軽なところです。
相手のメールアドレスや電話番号を知る必要は無く、友達のIDを検索すればすぐに連絡を取ることが来ます。(電話番号で検索も可能)
このあらゆる世代での利用率の高さは現在のコミュニケーションにおいてなくてはならない存在となっています。

・LINEの利用目的

LINEの主な利用目的は「連絡手段」です。友人や家族と連絡を取る事を目的に利用している人が多いです。
他には「ニュースの閲覧」があります。LINEアプリにはニュースを閲覧できるLINEニュースという機能があり、トレンドのニュースを閲覧することができます。
ニュースアプリではYahoo!ニュースに次いでLINEニュースの利用率が高いです。

Facebook

Facebookの特徴は30〜40代のビジネス層の利用と信頼性の高さです。
他のSNSとの大きな違いは、実名かつ基本顔写真の登録が必要というところです。そのためFacebookはビジネスシーンで活用している人が多いため、フォーマルな環境としてプライベートよりも同僚やクライアントなどと繋がるツールとして利用されることが多いです。
また、実名のため誰かれ構わず友達になるというより面識のある人と繋がることが多いので投稿に注目されやすいです。Facebookは主に採用やBtoBのプロモーションを行う場として相性が良いでしょう。

・Facebookの年代別利用数・利用率

Facebookの国内アクティブユーザーは2,600万人(2019年7月)となっていますが、ここ5年は公式発表されておらず現時点の正確なアクティブユーザー数は不明です。ただし、全世界でのユーザー数は30億7000万人(2023年12月末)であることが公式発表されています。前年比で0.8%程度の伸びのため以前日本でもユーザーは増えているものの、伸び率として鈍化しているSNSという位置づけだと言えます。

Facebookの全世代の利用率は30.7%で、年代別に見ると、30代が最も多く44.4%の人が利用しています。2番目に多いのが40代で39.3%、次いで50代の32.6%と続きます。最も利用率が低いのは10.0%で10代となります。
また、男女比で見ると男性32.8%、女性28.5%とやや男性の利用率の方が高くなります。Facebookのメインユーザー層は30~50代と他のSNSと比べて年齢層が高いです。Facebookの10代の利用者が少ないところから見ても学生よりもビジネスマンから支持されています。
また昨年と比較しても20代が減り50代が上位に上がってくるなど、若年層は利用せず上目の年代層のSNSと言えます。

Facebookはより実生活関連の投稿が多く、プロフィールも細かく設定することができるのでより人物像を知ることができるSNSといえるでしょう。
そのため、プライベートとビジネス問わずリアルな知り合いとのつながりが多く、ビジネスに関する情報や、より詳細な近況報告の長文投稿が多いです。そのため、広告もビジネス寄りの出稿が好まれている傾向にあります。

・Facebookの利用目的

Facebookの主な利用目的は「有益な情報の閲覧」です。ユーザーにビジネスパーソンが多いこともあり、求められるのも有益な情報になります。(*5)

思わず人に話したくなるような有益な情報を発見する事を目的に利用されています。

まとめ

今回は主要なSNSの利用率や利用目的についてご紹介しました。SNSといってもサービスによって用途やユーザー層は異なります。それぞれのSNSに合ったマーケティングをすることが重要です。

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*1 出典:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
*2 出典:【2021年最新版】Twitterユーザーによる「企業公式アカウント利用実態調査」結果発表!
*3 出典:Instagramの利用動向に関する調査
*4 出典:YouTubeを見る5つの動機と記憶に残る広告の条件
*5 出典:Facebook利用実態