TikTokの企業アカウント作成方法は?参考にしたい13の企業と2つの事例

若者を中心に絶大な人気を誇るTikTokですが、各企業においてもTikTokをプロモーションに活用し始めていることをご存知でしょうか?今回は、TikTokを使ったプロモーションについて、企業アカウントの作成方法からおすすめのプロモーション事例までご紹介していきます。

TikTokの企業アカウントとは

TikTok

TikTokの企業アカウントとは、企業が公式で運営するTikTokアカウントのことです。一般のアカウントと同様、企業アカウントも無料で簡単に作成することができ、マーケティングの一環として利用する企業が増えています。

企業アカウントでは、一般アカウント同様ショートムービーを使ったプロモーションが可能なほか、データ分析機能も搭載されており、実施した施策の結果を分析することも可能です。

TikTokの企業アカウントの作成手順

では、ここからはTikTokの企業アカウントを作成する手順について紹介していきます。

企業アカウントの作成ステップ
  • 1. 公式サイトで「登録」ボタンをクリックする
  • 2. ログインするためのアカウントを選択する
  • 3. 生年月日とメールアドレスまたは電話番号を登録する

ステップ①:公式サイトで「登録」ボタンをクリックする

TikTokの企業アカウント作成にあたって、はじめにTikTokの公式サイトを訪問します。公式サイト内に「ログイン」ボタンがありますのでクリックしましょう。すると、「登録」のボタンが出現するのでクリックしてください。

ステップ②:ログインするためのアカウントを選択する

続いて、ログインするためのアカウントを選択していきます。TikTokでは、アカウント作成の際に「メールアドレスまたは電話番号」のほかにも、次のようなSNSアカウントと連携させてアカウントを作成することが可能です。

連携可能なSNS
  • ・LINE
  • ・Twitter
  • ・Facebook
  • ・Google
  • ・カカオトーク

一般の場合は、個人で利用している各種アカウントと連携させればOKですが、企業アカウントの場合は「メールアドレスまたは電話番号」を選択することが一般的です。自社企業で持つアドレスを使って登録を進めていきましょう。

ステップ③:生年月日とメールアドレスまたは電話番号を登録する

最後に、基本情報を登録していきます。一般的に、企業アカウント作成時には「メールアドレスまたは電話番号」を選ぶため、「メールアドレスまたは電話番号」で登録を進める場合は、生年月日の他に、メールアドレスまたは電話番号の登録が必要となります。

以上の方法でTikTokの企業アカウントの登録は完了です。非常に簡単に登録できることがわかったのではないでしょうか?企業アカウントの活用について迷っている方は、とりあえずアカウントを作成してみるところから始めてみるのもおすすめです。

ここまでで、企業アカウントの作り方を理解していただけたと思います。ただ、実際にTikTokの企業アカウントを作成してみただけでは、運用方法やまず始めに取り組むべきことはよく分からないですよね。

当社GROVEでは、TikTokに適した企業アカウント運用のプランニングや投稿の作成などのサポートを提供しています。TikTokの運用でお困りの方は、ぜひ当社GROVEにお問い合わせください。

おすすめのTikTok企業アカウント

TikTokの企業アカウントの作成方法はわかりましたが、では具体的にどのように運用していくべきか、効果的なマーケティングにおける活用方法がわからないという方も多いでしょう。

ここからは、企業の事例を参考に、TikTokのおすすめアカウントと、アカウント運用におけるそれぞれの目的を紹介していきます。

大京警備保障

様々な人気キャラクターなどを抑え、企業部門でのフォロワー数ランキング2位までにもなった大京警備保障のTikTokアカウント。

一般企業で堅いイメージのある部長などの役職者の方がぎこちないダンスしたり、わたあめを食べるなどゆるくてほっこりするような動画を上げたことでバズり人気アカウントとなりました。
2021年にバズって以降、今でも人気を維持している企業アカウントとして参考になるアカウントです。

AbemaTV

Abema TVでのTikTok活用事例です。Abema TVの人気番組「今日、好きになりました。」のマーケティングにおいてTikTokを活用されています。

Abema TV
  • ・目的:今日好きダンスの拡散による番組視聴者の増加
  • ・内容:ユーザー参加型の「今日好きダンス」を「今日好き」に出演している高校生に拡散してもらう

若年層をターゲットにした施策で、TIktok活用により番組視聴率が160パーセントアップしたという実績を誇ります。

施策の特徴は、TikTokに投稿する前に、SNSやWebを通して今日好きダンスに関するPRを実施し、TIkTokへと誘導させています。加えて、ただ単にダンス動画で終わらせるのではなく、「今日、好きになりました。」の番組から派生して生まれたダンスであることをクリエイティブ内で表現することで、番組への関心を高めている点です。

結果的に、TikTok内でだけでなくあらゆる側面で今日好きダンスをアピールでき、ユーザーの関心を高めることで番組への誘導にもつながりました。

日本ロレアル

日本ロレアルで実施したTikTokのマーケティング事例です。新商品である「メイベリン SPステイ マットインクPINK COLLECTION」のプロモーションにおいてTikTokを活用しています。

日本ロレアル
  • ・目的:「メイベリン SPステイ マットインク」の若い人への周知
  • ・内容:「#落ちないリップチャレンジ」という#を作成するだけではなく、独自のエフェクトを用いて自分自身がかわいくうつるようにすることで拡散を行う

「なかなか落ちないリップクリーム」という商品コンセプトを独自のエフェクトを活用することでうまく表現している点や、ユーザーがエフェクトを活用することで、まるで商品を利用しているかのような体験が得られる点が特徴です。

結果的に、6日間で15万回エフェクトが試され、実際に拡散したユーザーからは「この色が似合っている」など、商品に関する感想も多数寄せられたことから、新商品を認知するという目的も見事達成した事例となりました。

クラシル

クラシルでのTikTok活用事例です。レシピ動画を多数展開するクラシルは、もともと動画コンテンツを配信しているだけに、TikTokを活用したマーケティングにおいても比較的有利であると言えます。

クラシル
  • ・目的:自社のサイト・サービスへの誘導
  • ・内容:15秒の動画で料理の作り方を紹介する。TikTokでは、簡単にできるものを中心に紹介

実際、TikTokの特性を活かした短い動画の中で料理の作り方を端的に紹介することで、「この料理の作り方を詳しく知りたい」「他にどんなレシピがあるのだろう?」とユーザーの関心をうまく高めることができています。

2020年9月時点で23万近くのフォロワーがおり、常に1,000超の「いいね」がつく人気コンテンツを多数配信していることから、ユーザーの関心を惹きつけるクリエイティブができていることがわかるでしょう。

ウルトラジャパン

ウルトラジャパンのTikTok活用事例です。

ウルトラジャパン
  • ・目的:ウルトラジャパンの利用
  • ・内容:ウルトラジャパンの会場に専用のTikTokブースを作成して、そこでウルトラお洒落な動画を作成することができるようにして、その動画を「#ultratiktok」の#で拡散してもらう

音楽フェスティバル、ウルトラジャパンでは、つい会場に足を運びたくなる試作を実施しています。TikTokブースを設置することで、訪れた人を通し、イベントの周知を図るという「リアルイベントとTikTokの融合型」の企画となっています。

実際に会場に訪れたユーザーから拡散されることで、現場の様子をよりリアルに周知することができた点、また、ウルトラジャパンのユーザー層が比較的若年層を中心としていることから、TIktokのユーザー層ともマッチしている点がうまくいったマーケティング事例です。

J:COM

J:COMのマーケティング事例です。目的はJ:COMを知ってもらうことというシンプルなものですが、若者の「有名になりたい」「注目されたい」という心理をうまく活用した事例です。

J:COM
  • ・目的:自社の周知
  • ・内容:「#もののけついてんね」で「ざっくぅ」と踊る動画を作成して、いいねを多くもらえた動画を渋谷の街頭ビジョンで放映する

単純にダンス動画を拡散させるだけでなく、渋谷の街頭ビジョンで放映されるという特典をつけたことで、非常に多くのユーザーがキャンペーンに参加しました。TikTok内で完結させるのではなく、他の媒体と連携しながら実施した点が特徴的なマーケティング事例です。

PayPay株式会社

PayPay株式会社で実施したマーケティング事例です。

PayPay株式会社
  • ・目的:自社の周知
  • ・内容:「#ペイペイちゃうやん選手権」の#で動画を作成して拡散してもらう。動画内では音楽に合わせてダンスをしつつ、宮川大輔さんのつっこみも入っている。

J:COM同様に企業の認知度向上のために実施した施策ですが、宮川大輔さんとコラボした企画である点から注目を浴びました。ポップなBGMから若者がついつい踊りたくなる雰囲気があり、さらに途中途中で宮川大輔さんのツッコミが入るというおもしろさも人気の理由でしょう。

実際に多くの芸能人もこのキャンペーンに参加しており、PayPay株式会社が若者を中心にしっかりと周知される結果となりました。TikTokの施策においては、ある程度影響度の高い有名人とのコラボも大切な要素になることがわかる事例です。

マクドナルド

マクドナルドでのマーケティング事例です。マクドナルドでは、ワンコインメニューの周知及び来店促進を目的にした施策を実施しています。

マクドナルド

・目的:自社の商品の購入
・内容:ポテトのあがる音に合わせてダンスを踊る「#ティロリチューン」を展開。直接的な訴求は無いが耳馴染みのある音をtiktokで提供することで多くの人が参加

今や、ほとんどの人が耳馴染みのあるポテトあがった際に流れる音楽♪ティロリ〜の音に合わせるという企画で、ユーザーからの共感を得やすく、簡単な振り付けにすることで、友達同士で参加してみようかなと思えるキャンペーンとなっています。

動画内では商品の説明も入っていることから、実際に食べながら撮影する方も多く、キャンペーン参加のためにマクドナルドに訪れようと思った方も多くいたことも本施策の面白い点です。

東京カレンダー

動画メディア、東京カレンダーの事例です。毎日たった15秒のドラマを公開するという斬新なアイディアで話題となった東京カレンダー。#のように視聴者参加型ではありませんが、新感覚の動画として注目を浴びています。

東京カレンダー
  • ・目的:サービス・自社の周知
  • ・内容:東京カレンダーに登場する「港区女子」「丸の内OL」「スタートアップ男子」「ブランドPRおばさん」などのキャラクターが出演する15秒のドラマを作成し公開

濃いめのキャラクターの登場など、たった15秒の動画の中でも印象に残るシーンも多く、つい他の動画もみたくなってしまうコンテンツになっています。東京カレンダーで配信しているドラマは比較的年齢層の高いターゲットになっていますが、TikTokでの企画を通し、若者世代にもアピールすることができた点が良かったポイントの一つでしょう。

サントリー

サントリーで実施したマーケティング事例です。

サントリー
  • ・目的:商品の周知
  • ・内容:「南アルプス PEAKER」のプロモーションとしてNMB48の「ピーク」のピーカーverを制作。また、この楽曲に合わせて踊った動画を「#ピーカーダンス」の#で公開することでメンバーに審査され優秀者が選ばれる

NMB48とのコラボ企画ということもあり、アイドル好きのユーザーにはもちろん、配信したダンス動画はNMB48のメンバーから審査されることもあり、「注目されたい」と思っているユーザーにも刺さる企画となりました。

Relux

宿泊サービスを提供するReluxが実施したマーケティング事例です。旅先を選択する際に、写真だけでは魅力が十分に伝わらない可能性があると考え、TikTokを通し動画で旅先の案内施策を実施しています。

Relux
  • ・目的:自社サービスへの接触
  • ・内容:「Relux」が展開する宿泊予約サービスを使ってもらうために、若い人を対象に宿泊の擬似体験をできる動画を作成

たった15秒の動画ですが、施設の様子や魅力などが詰め込まれており、視聴者の「行ってみたい」「体験してみたい」という気持ちを刺激する施策になっています。

グレープカンパニー

グレープカンパニーでのマーケティング事例です。サンドウィッチマンなどが所属するグレープカンパニーでは、所属芸人のアピールにTikTokを活用しています。

グレープカンパニー
  • ・目的:若い人へのイメージ向上
  • ・内容:自社の芸人のネタではない裏の姿を公開することで、グレープカンパニーに所属している芸人への親近感を持ってもらう

テレビや舞台で見る姿ではない、芸人の裏の姿をTikTokを通して見せることで、若い世代からの共感性・お笑いへの興味喚起を目指しています。

NBA Japan

スポーツの業界でもTikTokが活用されていることをご存知でしょうか?NBA Japanでは、若手世代にもバスケへの興味関心を持ってもらうために、TikTokを通し選手の裏側を配信しています。

NBA Japan
  • ・目的:イメージ向上・周知
  • ・内容:「NBA」で活躍する選手のバスケシーンではなくファンとの交流などの裏の部分を紹介することで親近感を持ってもらうのと、NBAに対して興味を持ってもらう

普段のテレビでは見れない選手の素顔が見られたりと、バスケを知らない方でも反応しやすい内容となっており、NBAへのイメージ向上につなげています。

C CHANNEL

C CHANNELでのTikTok活用事例です。

C CHANNEL
  • ・目的:自社サイト・サービスへの誘導
  • ・内容:「CCHANNEL」では、若い女性に向けたメイク動画を紹介、最終的には自社のサイトへ誘導し、商品の購入などを促す

TikTokのユーザー層にマッチしたメイク動画を配信していることから、比較的話題になりやすいという点はありますが、CCHANNELではただ単にメイク動画を配信するだけではなく、話題のトピックと関連付けながらバズりやすいクリエイティブを実施している点が参考になります。

たとえば「タピオカネイル」などの旬のテーマを取り扱ったコンテンツも多く配信しており、そのユニークさも相まってフォロワー100万人超を達成しています。

TikTokのインフルエンサーアカウントを企業が活用した事例

各企業でのTikTok活用事例の他に、インフルエンサーアカウントを企業が活用したマーケティング事例もあります。ここでは、ワイモバイルとコカコーラの事例についてご紹介します。

ワイモバイル

ワイモバイルでは「#と思いきやダンス」というキャンペーンを実施していました。ワイモバ学割を訴求するために、若い世代に対してワイモバイルの周知を図ろうという企画。

この事例では、ワイモバイルのダンス動画を#で投稿してもらい拡散を見込むだけではなく、インフルエンサーである「ねおさん」を用いたTikTokマーケティングを行うことで、企画のターゲットである若い層に対して効果的にマーケティングを行いました。

テレビでは芦田愛菜さんがダンスを踊るなど、メディアを超えての連携したプロモーションを行ったこと、さらには最も良かった動画投稿者にはCM出演権が与えられるなどの特典をつけることで、多くのユーザーが参加・視聴率も1億超えのバズり動画となっています。

コカコーラ

コカコーラでは、「#リボンでありがとうチャレンジ」というキャンペーンを実施していました。コカコーラのラベルがリボンに変わるというキャンペーンを実施しており、そのコラボ企画として「リボンでありがとう」の楽曲を使って動画を投稿してもらうという施策です。

この事例では、女子高生を中心に10代のフォロワーを多く持つ「りこさん」が出演するTikTok動画の作成を行い、10代への拡散を行いました。

TikTokでは、比較的他者の真似っこ動画が流行りやすいという特徴があり、インフルエンサーを起用することで、お手本ができ一般のユーザーがコンテンツを配信しやすくなるというメリットがあります。本キャンペーンにおいても「りこさん」の起用により非常に多くのユーザーを巻き込み、コカコーラの宣伝につなげていました。

まとめ

TikTokはメーカー企業、サービス・エンタメ業界、スポーツなどさまざまな業界においてマーケティングの一環として活用されていることがおわかりいただけたでしょう。

TikTokはSNSやWebサイトとはまた違った魅力をアピールすることができます。また、リアルのイベントとの連動や、有名人の起用などさまざまな工夫により、TikTokを通して自社の周知やサービス・商品の魅力を伝えることが可能です。

どのようなコンテンツを配信すれば良いか迷っている方、方向性が見つからないという方は、他社の事例を参考にしながらぜひ自社らしいプロモーション方法を検討してみてください。

当社GROVEでは、売上を上げるためのインフルエンサーマーケティング、SNSマーケティングのナレッジ・ノウハウを提供しています。インフルエンサーマーケティングやSNSマーケティングをこれから行いたいという方や、やってみたけれどうまくいかなかったという方は、当社GROVEに問い合わせください。