Instagramの「リポスト」とは?やり方は?おすすめアプリと注意したいマナー

大人気SNSであると同時に、マーケティングツールとしても高い人気を集めているInstagram(インスタグラム)。さまざまな企業がPRに活用していますが、一つネックな点として「拡散力が弱い」と言われていることをご存じでしょうか?

Instagram(インスタグラム)はTwitterなどのSNSに比べると拡散力が比較的弱い特徴がありますが、使い方によっては多くのユーザーへと投稿をシェアできます。この記事では、Instagram(インスタグラム)にて拡散を可能にする「リポスト」の基礎知識と、リポストを活用したビジネスアカウントの事例を紹介します。

Instagramの「リポスト」とは?

Instagram

Instagram(インスタグラム)における「リポスト」とは、他のユーザーの投稿を自社アカウントで引用・シェアすることを意味します。Twitterの「リツイート」のような機能と思っておけば問題ないでしょう。

Instagram(インスタグラム)は、Twitterなどの他のSNSと比べると「拡散力」が弱いことで知られていますが、「リポスト」を活用することで、投稿をより多くのユーザーに届けることが可能です。

Instagram(インスタグラム)には、大きく分けて2種類の「リポスト」が存在します。

1つ目は、投稿をストーリーズで24時間限定でリポストする方法です。他人または自分の投稿をストーリーズに引用して投稿でき、引用ポストをタップすると自動的に投稿へ飛べる仕組みとなっています。

2つ目は、外部アプリを使って、「投稿」としてフィードとプロフィールグリッドにリポストする方法です。2020年11月現在、外部アプリを使わずに、他ユーザーの投稿を「投稿」としてリポストすることはできません。

ビジネスアカウントで「リポスト」するメリット

リポストの仕組みがわかったところで、実際にビジネスアカウントを運用するにあたって、「リポスト」を活用するメリットを見ていきましょう。

ビジネス感が薄れ身近に感じてもらいやすい

ビジネスアカウントで、ユーザーの投稿をリポストすることにより、「ビジネス感」を弱められます。実際に、化粧品販売を行うビジネスアカウントを例にとって考えてみましょう。

ビジネスアカウント例
  • ・A:スタジオでプロのカメラマンによって撮影された、商品写真だけを投稿するアカウント
  • ・B:商品写真だけでなく、実際のユーザーが撮影した「コスメポーチの中身紹介」や「メイクチュートリアル画像」をリポストしているアカウント

    このような2つのアカウントがあった場合、ユーザーが身近に感じやすく「フォローしておきたい!」と思うのはどちらでしょうか?もちろん、投稿の世界観やキャプションの充実度などにもよりますが、ユーザーに役立つ投稿を発信しているBの方が「ビジネス感が薄く、ユーザーが身近に感じやすいアカウント」だと言えます。

    このように、自社で用意した商品画像や宣伝画像だけでなく、実際に自社製品やサービスを愛用している人たちの投稿をシェアすることにより、ビジネス間が薄れユーザーとの距離を近づけることができます。

    コストがかからない

    他のユーザーの投稿を自社アカウントでリポストするメリットとして、コストが一切掛からないということが挙げられます。インスタグラマーを起用して行うPR投稿とは違い、ユーザーが自ら投稿した写真を再シェアするだけですので、プロモーション費用や広告作成費用が一切掛かりません。

    リポストにおけるマナーを守って活用すれば、コストをかけずに魅力的なプロフィールグリッドを作成可能です。

    「リポスト」する方法:Instagramストーリーズ編

    次に、実際にInstagram(インスタグラム)のストーリーズで「リポスト」を行う方法を紹介していきます。ストーリーズの機能を使って投稿を「リポスト」する場合は、外部アプリを使う必要はありません。

    リポストする方法
    • ・リポストしたい投稿の左下にある「紙飛行機アイコン」をタップする
    • ・「ストーリーズに投稿を追加」を選択する
    • ・好みでストーリーを編集し、投稿して完了!

    まず、リポストをしたい投稿の左下にある「紙飛行機のアイコン」をタップします。一番上に「ストーリーズに投稿を追加」というオプションが出てくるのでタップしましょう。すると、リポストする投稿が表示されたストーリーズ投稿画面へと飛ぶので、あとはいつもどおり文字入れやスタンプを使って編集し投稿すれば完了です。

    完成したストーリーズは、24時間限定で公開されます。ユーザーがストーリーの中の「投稿」をタップするだけで投稿に飛べるため、自身で「リンク」や「ユーザー名」を記載する手間が省けます。

    自社製品やサービスを紹介してくれたユーザーの投稿をシェアしたい場合は、ストーリーズでの「リポスト」がおすすめです。ストーリーズでリポストをすると、投稿者に通知が届く仕組みとなっていますが、不安な方は事前に許可を取っておくと安心でしょう。

    「リポスト」する方法:Instagramフィード編

    続いて、投稿で「リポスト」する方法を紹介していきます。投稿でリポストを行う場合は、「外部アプリ」を使用する必要がありますので、アプリのダウンロードから手順をお伝えしていきましょう。

    なお、注意点として複数枚の写真をリポストすることはできません。複数の写真がスライドになっている投稿のリンクをコピーしたとしても、リポストできるのは写真1枚のみとなります。

    フィードでリポストする手順
    • 1. リポストアプリ(無料)をダウンロードする
    • 2. 投稿者に許可を取りお礼を伝える
    • 3. リポストする投稿のリンクをコピーする
    • 4. リポストアプリでキャプションと設定をして完了する

    ステップ①:リポストアプリ(無料)をダウンロードする

    2020年11月現在、Instagram(インスタグラム)内で投稿をリポストする機能はないので、リポスト専用の外部アプリを使いましょう。リポストができるアプリはたくさん存在しますので、使い勝手の良いものを選べば問題ありません。

    リポストを行う定番のアプリは「Repost for Instagram」です。シンプルな使用感と優れた操作性が特徴で、「リポストアプリを使うのが初めて……」という方でもサクッと使えます。アプリ内課金がありますが、基本的には無料で使えます。

    ステップ②:投稿者に許可を取りお礼を伝える

    実際にリポストを行う前に、投稿者に許可を取りましょう。リポストとはいえ、他のユーザーのコンテンツを利用させてもらうことに変わりはありません。投稿した後から、「消去してください」といったトラブルにならないよう、事前にメッセージを送って許可を取り、一言お礼を伝えておくと、お互いに気持ち良くInstagram(インスタグラム)を運用できます。

    ステップ③:リポストする投稿のリンクをコピーする

    リポストの下準備が整ったら、実際にリポストをしていきましょう。投稿右上のメニューバー「…」をタップして、投稿のリンクを取得します。これで投稿のURLがコピーされますので、リポストアプリを開いて、URLをペーストしましょう。

    ステップ④:リポストアプリでキャプションと設定をして完了する

    リポストする投稿の選択ができたら、後はキャプションとリポストに関する設定をして完了です。リポストでは、キャプションの入力もリポスト専用の外部アプリ上で行うということだけ覚えておきましょう。

    リポストの投稿には、「リポストマーク」を表示させるのが一般的です。アプリによっては、リポストマークのデザインや表示の位置を選べますので、好みのものに設定しましょう。

    リポストアプリ上で投稿が完了したら、インスタグラムに戻り、実際に投稿されているかの確認が必要です。フィードと自分のプロフィールグリッドに表示されていれば、これで無事にリポストは完了です。

    ちなみに、「PCでもリポストはできるの?」と気になる方もいるでしょう。基本的にインスタグラムはスマホ端末向けのアプリですので、基本的にパソコンから投稿・リポスト投稿はできません。

    「リポスト」を活用したビジネスアカウントの成功事例

    続いて、実際に「リポスト」を上手に活用しているビジネスアカウントの事例を3つ紹介します。「リポストをどのように活用したら良いのかわからない……」という方はぜひ参考にしてみてください。

    HISの運営する「タビジョ」

    repost

    大手旅行会社「HIS」の運営するインスタアカウント「@tabi_jyo」は、「旅行先で見つけた新たな魅力」を共有することを目的にした女子旅コミュニティです。ユーザーが旅先で撮ったすてきな写真がたくさんリポストされ、旅行好きならフォローしておきたい世界観のアカウントとなっています。ターゲットを「女性」に絞ることにより、アカウントのペルソナが明確となっていることも、ビジネスアカウント運用で参考したいポイントです。

    そんなタビジョでは、旅行好きのユーザーの投稿をランダムにリポストしているのではなく、ユーザーが「#tabijyomap_japan」や「#tabijyomap_okinawa」など、タビジョオリジナルのハッシュタグを付けて投稿したものをリポストしています。

    このように自社オリジナルのハッシュタグを作成し、「タグ付けしてね!」とユーザーに呼びかけることにより、素敵なオリジナル写真が集まるのはもちろん、「リポストして欲しい!」と思うアカウントにタグ付けしてもらえるため、投稿者に許可を取る作業がラクになるというメリットもあります。

    また、一つひとつの投稿を見てみると、キャプション内できちんと「本日は○○さんのお写真です。」と投稿者をメンションして紹介しているのも好印象です。リポストであることをしっかりと記載することで、ユーザーが「私の投稿もリポストしてもらいたい!」と思える信頼できるアカウントとして成り立ちます。

    GUの運営する「GU for all」

    GU

    GUの運用する「@gu_for_all_」は、「リポスト」を中心にInstagram(インスタグラム)投稿キャンペーンを頻繁に行っているアカウントです。商品画像や宣伝画像を投稿しているGUのオフィシャルアカウントとは違い、ユーザーが投稿するコーディネートの写真をリポストしていることが特徴です。

    「@gu_for_all_」では、「@gu_for_all_」のメンションがある、GUのアイテムを取り入れたコーディネートの投稿をリポストしています。HISのタビジョと同じく、自社アカウントのユーザー名をメンションしてもらうことで、リポストされるという仕組みとなっています。自社アカウントがメンションされた投稿一覧を見れば、「リポストされたい!」というユーザーの投稿のみが並ぶため、リポストする投稿を選ぶ作業を効率化できます。

    公式の商品写真ではなく、実際におしゃれなユーザーのコーディネート写真をリポストすることにより、ユーザーがより親身に感じやすい、幅広いニーズに応えやすいというメリットがあります。

    「商品画像だけでは、コーディネートのイメージが浮かびにくい……」とか「おしゃれさんを参考に、新しい洋服を購入したい」などといったユーザーのよくある悩みを解決している「@gu_for_all_」は、オフィシャルアカウントよりも多い122万人のフォロワーを獲得しています。

    おかしのまちおかの「リポストキャンペーン」

    おかしのまちおか

    おかしのまちおかの公式アカウントでは、インスタの「リポスト」を上手に活用した運用をされています。「ユーザーの投稿をリポストする」というスタイルの上記2つのアカウントは少し異なり、おかしのまちおかは「ユーザーに自社アカウントの投稿をリポストしてもらう」というスタイルが特徴です。

    具体的には、ユーザーに「フォローとリポスト」をしてもらうことを条件とした、プレゼントキャンペーンを実施しています。「フォロー」と「リポスト」であれば、ユーザーも手軽にキャンペーンに参加することができますし、自社にとっては「拡散」のチャンスとなります。

    ビジネスアカウントを運用する際は、他のユーザーの投稿をリポストするだけでなく、「自社の投稿をリポストしてもらうこと」もぜひ取り入れてみてください。おかしのまちおかを参考に、「フォローとリポスト」を条件にしたプレゼントキャンペーンなどを実施してみると、フォロワーの獲得と拡散などの効果が期待できます。

    「リポスト」する際の注意点

    最後に、インスタグラムでリポストをする際に注意したいポイントを紹介します。リポストは、他のユーザーのコンテンツを再シェアすることで成り立つ機能ですので、使い方やマナーによってはトラブルへとつながる可能性もあります。リポストを上手に使っていけるように、注意点を押さえておきましょう。

    注意点
    • ・著作権の侵害
    • ・「リポスト元」と「リポスト投稿であること」の明記
    • ・リポストしてもらった際のマナー

    著作権の侵害

    インスタでリポストを行う際は、著作権を侵害することのないように気をつけましょう。他の人の投稿をスクショして勝手に再投稿をしたり、過度な編集を加えて再投稿したりすることは、著作権侵害につながりかねません。

    トラブルを避けるためにも、リポスト投稿前に投稿者に許可を取っておくと安心です。

    「リポスト元」と「リポスト投稿であること」の明記

    リポストをする際は、投稿に「リポスト元(投稿者をメンション)」と「リポスト投稿であること」を必ず明記するようにしましょう。しっかりと「○○さんの投稿です」や「リポストマーク」を明記することにより、「引用」という形で投稿することが可能です。

    リポストを行う際は、次の3点に注意して行いましょう。

    明記するべき事項
    • ・リポストアプリを使用する(スクショしない)
    • ・リポストであることを明記する
    • ・リポスト元(投稿者)を明記する

    ユーザーの投稿を再投稿させてもらうにあたり、あたかも自社オリジナル写真であるかのように見せたり、自社オリジナル写真だと思わせるような紛らわしい投稿方法は避けるべきです。

    リポストしてもらった際のマナー

    他のユーザーに、自社アカウントの投稿をリポストしてもらった際のマナーについても確認しておきましょう。

    自社アカウントのユーザー名をメンションされると、「○○さんの投稿にメンションされました」という通知が届くため、まずはリポスト投稿を確認してみましょう。素敵な形で自社の投稿が紹介されていたら、一言お礼を伝えられると丁寧です。

    お礼の伝え方は自由ですが、リポストしてもらった投稿に「いいね!」とコメントを残したり、DMにてお礼メッセージを送ることが一般的です。相手の投稿内容によっては、リポスト返しをしてあげるのも良いでしょう。

    インスタにおける「リポスト」は、拡散のきっかけとなりますので、「リポストありがとうございます!」と一言お礼を伝えるようにしましょう。

    まとめ

    Instagram(インスタグラム)のリポストに関する基礎知識と使用方法、そしてビジネスアカウントでの活用事例を紹介しました。「拡散力が弱い」と言われているInstagram(インスタグラム)ですが、ストーリーズと投稿における「リポスト」を活用することで、より多くのユーザーへと投稿を拡散したり、ユーザーがより身近に感じやすいアカウント運用をしたりすることが可能になります。

    「ユーザーの投稿を自社アカウントに活用していきたい」といった方はぜひ、この記事で紹介した3社のビジネスアカウントを参考に、リポスト機能を活用してみてください。

    当社GROVEでは、「ブランディング」や「集客」といったお客様の目的に合わせたInstagramマーケティングによるプロモーションを行っています。Instagramにおけるビジネスアカウント運用に挑戦してみたいという方や、「なかなか成果が出ずに悩んでいる……」という方はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。