2023年SNS動向・トレンド解説。マーケティング上のポイントは?

タイト株式会社サイバー・バズによると、国内のソーシャルメディアマーケティング市場は前年比117%の1兆899億円になる見通しです。さらに2027年には2023年比約1.7倍の1兆8,868億円になると予測されています。今後もSNSを用いたマーケティングの市場規模はどんどん拡大していくことでしょう。
一方で、効果的なマーケティングを行うためには、その年のトレンドを押さえる必要があります。そこで本記事では、2023年のSNS動向・トレンドを解説していきます。

出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

【総務省の調査から見る】SNSの利用状況

まずは基本情報として、SNSの利用状況について見ていきます。

出典:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省

上記は、総務省の「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」による、年代別・性別別のSNSの利用率を示した表です。例えば、Instagram・TikTokは10代・20代の利用率が多く、Twitter・Facebookは相対的に40代~60代の利用率が多いことが分かります。また性別別に見ると、女性のInstagram利用率が高いことも明らかになっています。こうした利用状況については、マーケティングをする上でのベースとして、把握しておきましょう。

各SNSの現況

ここではSNSマーケティングの選択肢に挙げられることの多い以下5つのSNSの現況を確認していきます。

  • ・Twitter
  • ・Instagram
  • ・Facebook
  • ・TikTok
  • ・YouTube

各SNSの現状をしっかり把握しましょう。

Twitter

日本における月間アクティブユーザー数は、4,500万人超(2017年10月時点)です。直近の大きなニュースとしては、月額有料制のサブスクリプション「Twitter Blue」を拡大したことが挙げられます。同サービスを利用することで、アカウントに青いチェックマークを追加できるほか、「ツイートの編集」機能をいち早く利用できるといったメリットがあります。また同サービス利用アカウントは、最大60分間の動画投稿が可能になるため、動画を用いたマーケティングの幅を広げることが可能です。

出典:Twitter Japan

Instagram

Instagramの月間アクティブアカウント数は3,300万人超(2019年3月時点)。10代・20代のユーザーが中心ですが、ほかのSNSと比較して、30代以降のユーザーも多い点が特徴です。
また、Instagramは2022年6月に表示アルゴリズムを変更。インフルエンサー尊重のため、オリジナルの動画像を投稿するユーザーが上位表示されるようになりました。今後もオリジナルコンテンツの充実がポイントになるでしょう。

出典:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破|Meta

Facebook

Facebookの月間アクティブ利用者数は、2,600万人(2019年7月時点)です。ほかのSNSと比べて、60代・70代といったシニア層の利用が多い点が特徴です。シニア世代へのアプローチには、まず選択肢に挙がるSNSでしょう。2022年にはFacebookリール(ショート動画のこと)が90秒間まで利用できるように変更されました。

出典:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー|CNET Japan

TikTok

TikTokの月間アクティブユーザー数は、約1,700万人(2021年8月時点)。10代・20代に支持されているSNSです。2022年のニュースとしては、9月に友だちとリアルタイムでそのときの瞬間をシェアする「TikTok Now」がリリースされたことが挙げられます。ちなみに同サービスには、通知を開いてから3分以内に撮影および投稿をしなければならないというルールがあります。今後もTikTokではユーザーのニーズに沿ったアップデートが行われ、若い世代の支持を獲得していくことでしょう。

出典:「2021年に活用を始めないと乗り遅れる」電通天野氏に聞くTikTok活用の今|MarkeZine

YouTube

YouTubeは国内月間ユーザー数7,000万人超と、全世代で親しまれているSNSです。2022年8月頃には、日本で「ショッピング機能」を利用するユーザーが現れ、話題になりました。同機能は、資格要件を満たしているユーザーが、商品をYouTube上で簡単に宣伝できるというもの。今後は同機能を活用したユーザーの増加が予測されます。

出典:「選ばれている、理由がある」—— 生活者・マーケターにとっての YouTube|Think with Google

2023年のSNS動向・トレンド予測

ここでは2023年のSNS動向・トレンド予測として、以下3つのトピックを解説していきます。

  • ・ショート動画の競争激化
  • ・縦型動画の引き続きの流行
  • ・AI導入の加速

順に見ていきましょう。

ショート動画の競争激化

2023年もショート動画の競争激化が予想されます。背景には、その「手軽さ」が挙げられます。ショート動画は数秒から長くても数十秒程度の動画です。ユーザーとしても「しっかり動画を観るぞ!」と肩肘を張る必要がなく、サクッと視聴することができます。また、とくに若者は便利かつ手軽なサービスを追い求める傾向があります。そのため、今後もショート動画の需要は少なくとも減ることはないでしょう。

例えば、YouTubeの「YouTubeショート」は2021年7月より日本でサービス開始した、ショート動画のサービスです。YouTubeショートを活用するチャンネルは数多く、例えば人気弁護士YouTuber「岡野タケシ弁護士【アトム法律事務所】」は視聴者からの質問にサクッと答えるショート動画を多数投稿していたりします。そんなYouTubeショートには2023年2月より広告による収益化がスタートしたこともあり、ますますの競争が激化することでしょう。なお、ショート動画については以下の記事でも解説しています。

参考記事:ショート動画マーケティングとは?短尺動画の活用理由や事例を紹介

縦型動画の引き続きの流行

ソーシャルメディアマーケティング市場の拡大と共に、縦型動画の流行は続くことでしょう。縦型動画のトレンドが続く背景の一つは、わざわざ横に傾けることなく使えるその“楽さ”にあります。実際に、SNSとの相性の良さを背景に、縦型動画を配信するSNSは増えています。こうしたTikTokやInstagramを始めとする縦型動画のプラットフォームの増加のほか、縦型動画は長くとも1分程度のショート動画が多く、気軽に視聴できる点もトレンドが続くポイントです。例えば、ユニクロやANAはインスタグラムの、縦型で再生されるリール動画にも積極的に投稿中です。

また縦型動画は横型動画と比べて、完全視聴率が高く(アメリカの大衆紙「USA TODAY」によると約9倍)、そのマーケティング効果も期待できます。この完全視聴率の高さもトレンドが続く背景の一つでしょう。

ちなみに株式会社FinTが2022年10月に実施した縦型動画に関する調査では、「各SNS媒体※の縦型ショート動画を1日平均どれくらい見ますか?」という設問に対し、どの媒体も【5分未満】の割合が最も多いものの、TikTokについては約45%の人が30分以上見る、さらに1時間以上見る人は約18%に上ることが分かりました。TikTokでは約5人に1人は1時間以上縦型動画を見ているようです。

※「TikTok」「YouTube Shorts」「Instagram リール」の3媒体

出典:【若年層350名を対象】縦型動画に関する調査を公開!縦型動画を見て購買行動する分野、女性1位はコスメ・美容。男性1位は芸能・エンタメ。|PR TIMES

出典:Vertical video pays off for Snapchat|USA TODAY

AI導入の加速

AIの話題が出ない日はありません。SNSでの利便性が増すAIの活用は2023年もさらに進むことでしょう。例えば、TikTokでは「AIグリーンスクリーン」というTikTokのビデオ背景に使用できる画像を生成できる機能が搭載されています。またAiチャットサービス「ChatGPT」を用いて動画を作成する事例も確認できています。さらにこのChatGPTを活用して、動画の台本を書いたり、SNSアカウント運用にも活用することができるでしょう。ChatGPTのような画期的なAIサービスが今後も出る度に、SNSでの活用が進むはずです。手軽かつ多様なコンテンツ作成をサポートするAI機能は、2023年以降もどんどん導入されることが予想されます。

マーケティング上押さえるべきポイント

最後に、SNSのマーケティング上で押さえるべきポイントを3つ解説します。

ショート動画に特化したコンテンツ作り

引き続きトレンドが予想されるショート動画に特化したコンテンツ作りをしましょう。ポイントは以下のとおりです。

  • ・尺は15秒~30秒程度:ユーザーに最後まで見てもらうために、尺は15秒~30秒程度がおすすめ
  • ・冒頭でユーザーを惹きつける:インパクトのある動きや情報を効果音とともに見せ、動画への興味を持ってもらう
  • ・テンポの良いBGMを差し込む:ユーザーを楽しませるために、動画の動きに合わせたテンポやリズムの良い音楽をBGMにする
  • ・テロップをつける:音声を流せない環境であっても内容を理解できるように、テロップもつける

 これらのポイントを意識して、ショート動画を作成し、マーケティングに活用しましょう。

縦型動画を活かすコンテンツを制作する

ショート動画と同様に、トレンドが続くであろう縦型動画についてもポイントを押さえた動画制作をする必要があります。

  • ・動画の時間は長くて1分前後:ショート動画が流行しているため、縦型動画も長くて1分前後の尺にする
  • ・冒頭はユーザーの興味を引く演出にする:ユーザーは冒頭2~3秒で次の動画へスキップするかどうかを決める。そのため、冒頭で「面白い」と思って演出が必要

縦型動画について、詳しくは以下の記事でも解説していますので、ぜひご確認ください。

縦型動画とは?特徴やマーケティング上のメリット、活用事例も

AIを活用したSNSマーケティング

SNSマーケティングにおいて、今後AI活用は必須になるかもしれません。例えば、自動でイラストを生成してくれるAI画像作成サービス「Midjourney」を用いて、SNSのサムネイルを作成することもできるでしょう。またChatGPTで作成した文章をSNSで投稿することで、業務効率化を進めることができます。そのほか、ユーザーの嗜好を学習し、そのユーザーに最適な商品をDMで提案するAIサービス「SENSY」を使うことで、来店率を高められたアパレル企業の事例もあります。このようにSNSマーケティングにおいてもAI活用はますます盛んになることが予想され、多くの企業でAIサービスの導入は避けることができないでしょう。ただし、特定のAIサービスに依存してしまうと、そのAIサービスが終了したときに、マーケティング業務が回らなくなってしまうリスクがあるため注意が必要です。

まとめ

今回は2023年のSNS動向・トレンドを中心に解説してきました。ショート動画や縦型動画は、引き続きSNSマーケティングでは避けては通れないでしょう。なお、当社GROVEでは、「ブランディング」や「集客」といったお客様のニーズに応じて動画を用いたマーケティングを支援しています。マーケティングをこれから行いたい方や、上手くいかなくて困っている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。