インフルエンサーマーケティングの事例12選!ポイントと注意すべき点

SNSにおいて強い影響力を持つインフルエンサーを活用したマーケティング「インフルエンサーマーケティング」の事例について、各SNSメディアごとに各企業の施策を紹介していきます。これからインフルエンサーマーケティングを実践しようと考えているマーケティング担当の方、インフルエンサーマーケティングを始めてみたけどなかなかうまくいかないと悩んでいる企業担当の方は、ぜひ参考にしてみてください。

また、インフルエンサーマーケティングに関しての定義や進め方などの情報に関しては以下の記事で紹介しています。
インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングの事例:Instagram編

Instagram

まずは、Instagram(インスタグラム)を用いたインフルエンサーマーケティングの事例を紹介します。「インスタ映え」と言われるように、Instagramは写真映えするコンテンツとの相性が良く、比較的若い世代に人気の媒体です。「ファッション」「インテリア雑貨」「グルメ」の分野から各社の事例を紹介しましょう。

Instagramのインフルエンサーマーケティングの事例
  • ・GU
  • ・無印良品
  • サッポロビール

事例①:GU

GUのInstagram

GUさんでは、インスタグラムのファッション系のインスタグラマーとコラボして、自社ファッション商品の着こなし(コーディネート)などを紹介しています。モデルを起用するのではなく、あえてインスタグラマーとコラボしているのは、より一般の人の感覚に近いユーザーにモデルになってもらうことで、親近感を持ってもらうことで「私でも着こなせるかも?」と思ってもらえることを大切にしているからです。プチプラのコーディネート需要も大きい現代ですので、低価格でもお洒落な着こなしができるというテーマでInstagramで注目を浴びています。

また、GUさんの事例はインスタグラマーを使うことでターゲットとしている層への商品認知の増加を実施している事例でもあります。元々ファッション系に興味のあるユーザーのフォロワーが多いため、インフルエンサーを活用することにより手っ取り早く見込み客へのアプローチができることがわかります。

ポイント
  • ・モデルではなく読者に近いインスタグラマーを起用している
  • ・着こなしコーデを提案している
  • ・ターゲット層を明確に決めてインスタグラマーの選定を行っている

事例②:無印良品

無印良品のInstagram

続いては、無印良品さんでのインフルエンサーマーケティングの事例です。無印良品さんでは、インスタグラマーの方が無印良品さんの商品を使って、どのようなことができるのか、おすすめの使い方などを紹介しています。

無印良品さんの商品の多くはシンプルであるため、どのような配置にすればオシャレに見えるのかを写真を使って投稿してもらっています。また、最近では無印良品さんの商品を活用した収納術なども人気のコンテンツになっています。

日常生活の中でのおすすめの使い方をインスタグラマーにより投稿してもらうことで、商品の認知、興味喚起、そしてユーザーの購入意欲を刺激している事例です。シンプルな商品でも、その使い方を少し周知するだけでも購入意欲を刺激できることがわかります。

ポイント
  • ・商品の活用方法を写真つきで紹介している
  • ・ユーザーの購入意欲を刺激するように、商品を使っているところをイメージしやすくしている

事例③:サッポロビール

サッポロビールのInstagram

最後は、サッポロビールさんの事例です。サッポロビールでは、黒ラベルの宣伝をするためにインフルエンサーに対して「#大人に乾杯」で画像を投稿をしてもらい拡散効果を狙っています。ハッシュタグ(#)を活用しながら、企業目線の宣伝ではなくインフルエンサー自身の言葉で黒ラベルについて語ってもらうため、よりユーザー目線に近く、またユーザーからの共感を得られやすい点が特徴です。

また、ハッシュタグキャンペーンに参加したユーザーの中から、オリジナルグラスが当たるというオプションをつけることで、多くのユーザーがハッシュタグにて投稿する結果となっています。サッポロビールさんでは、「#大人に乾杯」キャンペーンの結果、見事黒ラベルの売り上げの増加につなげたという事例です。

ポイント
  • ・ユーザーの共感を得るように宣伝ぽさをなくしている
  • ・ユーザー参加型にしている
  • ・プレゼントを設定することでユーザーの関心を引いている

インフルエンサーマーケティングの事例:YouTube編

YouTube

続いて、YouTubeを活用したインフルエンサーマーケティングの事例を紹介します。YouTubeを活用したインフルエンサーマーケティングは、動画を活用したプロモーションであるため、文字や画像だけではなかなか表現できない詳細の内容をもアピールできる点が特徴です。

訴求力の高さは各メディアの中でもダントツでしょう。ここでは、家電・コスメ・グルメの分野から事例を紹介していきます。

YouTubeのインフルエンサーマーケティングの事例
  • ・エレクトロラックス・ジャパン株式会社
  • ・Qoo10
  • ・日本コカ・コーラ

事例①:エレクトロラックス・ジャパン株式会社

エレクトロラックス・ジャパン

家電製品メーカーであるエレクトロラックス・ジャパン株式会社さんでは、商品レビュー系YouTuberとコラボして商品のPR動画を配信することで、商品の使い勝手などを効果的に配信しています。

例えば、エレクトロラックス・ジャパン株式会社さんが販売する掃除機を紹介する動画が配信されていました。実際に掃除機を使用している場面だけでなく、その吸引力を検証する動画も配信されており、エレクトロラックス・ジャパン株式会社さんの掃除機の性能を魅力的にアピールしています。「実際に使ってみた使用感を確認したい」というユーザーの欲求も同時に満たしています。

その他にも、UUUM所属のYouTuberの方(セイキンさん、かずさんなど)とコラボした動画を投稿して、今まで取り込むことができていなかった若い世代の方に対しての露出を増やしました。その結果、興味関心、使用意向、購入意向すべの項目で40%以上のポイントアップを達成して大きな成果を上げました。使い勝手や商品の特徴などを目で見て確認することができ、ユーザーへの興味喚起、購入意欲の向上につなげている事例です。

また、インフルエンサーの動画紹介ページ内には製品購入ページへのリンクを設置するなど、動画で商品に興味を持ったユーザーに対し、そのまま購入につなげる施策もしっかりと実施されています。

ポイント
  • ・実際に使っているところを紹介して、ユーザーがリアルにイメージすることができるようにしている
  • ・若い世代に向けての宣伝手段としてYouTuberを起用している
  • ・商品の魅力を動画で紹介している

事例②:Qoo10

Qoo10

インターネットショッピングモールQoo10さんでは、販売している商品がターゲットにしている若い年齢の女性に対しての周知を増やすために、YouTuber・インスタグラマーなどに対してQoo10さんで購入できる商品を提供したうえで、その商品を動画で詳しく紹介してもらう手法を取っています。コスメなどさまざまな商品を人気YouTuberに提供して紹介してもらうことで、宣伝感が薄くなり、嫌味なくユーザーの関心を引くことができます。

その結果、自社運営サイトに対してアクセスする人を増やすことができただけではなく、自社運営サイトを通じて商品を購入してくれる若い女性の方を増やすことができました。また、ハッシュタグも活用して、拡散効果を狙っている点もQoo10さんの特徴です。結果的に自社サイトの登録者増加に成功している事例です。

ポイント
  • ・自社サイトへの導線を確保している
  • ・ターゲットにしている層に人気の高いインスタグラマーやYouTuberを起用している
  • ・宣伝感を少なくして読者の抵抗感をなくしている

事例③:日本コカ・コーラ

日本コカ・コーラ

日本コカ・コーラさんでは、自社の商品や自社の自動販売機の利用を促すことを目的に、6組のUUUMクリエイター(HIKAKINさん・はじめしゃちょーさん・フィッシャーズさん・東海オンエアさん ・水溜りボンドさん・アバンティーズ さん)をコカ・コーラ社さんのTEAM Coca-Cola アンバサダーとして、キャンペーンのPRに起用しています。

実際に、Coca-Cola アンバサダーを用いて「Coke ON(コークオン)」とタイアップを行い「Coke ON(コークオン)」の利用を促す動画を制作したところ、「Coke ON(コークオン)」を使う人が増えたという結果も出ています。この、コカコーラの事例ではYouTuberの中でも名だたる有名なインフルエンサーを起用することで、拡散効果と共にキャンペーンの周知をはかっています。

ポイント
  • ・有名YouTuberを用いて宣伝効果を高くしている
  • ・実際に、サービスを使うところを動画にしてユーザーの関心を引いている

インフルエンサーマーケティングの事例:TikTok編

TikTok

続いて、TikTokを活用したインフルエンサーマーケティングの事例を紹介します。TikTokは10代のユーザーが多いため、ダンス動画など、話題性を集めやすいコンテンツをインフルエンサーを通し配信する事例が多くあります。TikTokを活用したマーケティングにおいては、話題性も重要なポイントです。

TikTokのインフルエンサーマーケティングの事例
  • ・サントリー食品インターナショナル
  • ワイモバイル
  • キリン

事例①:サントリー食品インターナショナル

ペプシJコーラ

一つ目は、サントリー食品インターナショナルさんの事例です。サントリー食品インターナショナルさんでは、自社の商品の主なターゲット層である若い年齢の男女に対して効果的にプロモーションを行うために、「ペプシ Jコーラ」の発売に合わせてCMを流しました。

その他にも、「ペプシお祭リミックス」と題してフィッシャーズさん、上坂すみれさんがTikTokにてCMソングに合わせてダンスを行うことで、TikTok内で大きな人気になった事例です。リレー形式の動画で、名だたるインフルエンサーにダンス動画がつながっていくという方式を取っており、ユーザーからの注目を浴びました。

また、一般の人もダンス動画を投稿して「ペプシお祭リミックス」に参加できたことで、今まで親しみのなかったサントリー食品インターナショナルさんに対して親しむを持ってもらうこともできました。

このサントリー食品インターナショナルさんの事例では新商品の発売においては、「商品を知ってもらうこと」「好きになってもらうこと」が大切なので、インフルエンサーを使って世間の関心をうまく集めることによって、嫌味なく商品の告知ができた事例です。

ポイント
  • ・視聴者も参加することができるような企画にしている
  • ・有名tiktokerを起用して多くの人の目に止まるようにしている
  • ・ターゲットにしている層に人気の高い媒体であるtiktokを使っている

事例②:ワイモバイル

ねお

二つ目は、ワイモバイルさんの事例です。ワイモバイルでは、自社の周知を目的にインフルエンサーのねおさんを用いて、「#と思いきやダンス」のハッシュタグ#動画を投稿することで拡散効果を狙いました。また、ハッシュタグをつけて一番意外な動画を投稿したユーザーに対しては実際にCMに出演する権利を付与することで、多くの人がキャンペーンに参加する結果になりました。

同様のTikTok動画投稿キャンペーンはほかにも多くの企業が実践していますが、「#と思いきやダンス」が特にバズった理由として、ある程度個人でダンスアレンジできるような自由度があったことが理由と考えられています。インフルエンサーのお手本動画を参考にしつつ、ユーザーが思いのままに投稿できるという柔軟性が、ユーザーの関心を引いた事例とも言えるでしょう。

また、テレビ CMとの連動企画であったため、もともと認知度が高かった点もバズったきっかけになりました。動画の中で社名を何度も繰り返し流すなど、知らぬ間にワイモバイルさんについて気になっていたというユーザーも多くいたのではないでしょうか。

ポイント
  • ・ハッシュタグを使い多くのユーザーが参加できるようにしている
  • ・参加したことに対してのメリットを与えている
  • ・ダンスをアレンジできることでユーザーが積極的に拡散する仕組みにしている

事例③:キリン

れいたぴ

最後はキリンの事例です。キリンさんでは、自社製品である午後の紅茶のPRとして、ほほに午後の紅茶を当てるという動画を配信しています。

「AbemaTV」で10代からの支持が厚い番組「今日好き」のメンバーを用いて動画を作成することで、動画の拡散と高校生を中心にした周知を行いました。「#あなたとほほティー」というハッシュタグで10代〜20代の女性を中心に6,200万回以上再生される盛り上がりを見せています。

ティーン層に支持の厚いインフルエンサーを起用、さらに他番組との連動企画により、連携を図ったプロモーションが特徴の事例です。キリンの事例で良かった点は、「ティーン層に対するアプローチ」とターゲットが明確になっていた点と言えるでしょう。結果的に10代を中心に興味関心、購入意欲の向上に貢献しています。

ポイント
  • ・ターゲットにしている層が明確になっている
  • ・番組と連動企画にすることで番組視聴者の参加を促すことができる

インフルエンサーマーケティングの事例:Twitter編

Twitter

最後に、Twitterを活用したインフルエンサーマーケティングの事例を紹介します。Twitterは文章がメインとなるSNSですので、テキストベースでも伝わりやすいコンテンツを取り扱う場合におすすめです。商品のレビュー系のコンテンツとは相性が良いです。

また、リツイート機能などもあり拡散性の高さもTwitterの特徴と言えるでしょう。美容・グルメの分野から事例を紹介していきます。

Twitterのインフルエンサーマーケティングの事例
  • ・rasica
  • EYEDdiCT
  • 味の素

事例①:rasica

るるちゃん

一つ目は、透明感シャンプーとして話題のrasicaさんでのインフルエンサーマーケティング事例です。美容系のインフルエンサーとしてTwitterで有名な「るるちゃん」を起用して、自社製品のPRを実施しています。インフルエンサー自身に実際に商品を使ってもらい、その感想を載せることで、商品の効果などをよりわかりやすく伝えることができてます。

特に「るるちゃん」は日頃より美容系の投稿を多数しており、Twitterの文字数140文字という制限の中でも、完璧なレビュー投稿を実施されています。「カラーリングが落ちにくい」、「艶が出る」など端的に、でもrasicaの魅力をユーザーに伝わるように投稿しているため、フォロワーにとって「私も使ってみようかな」と思うきっかけになっています。

ポイント
  • ・商品のリアルな意見を提供している
  • ・美容に関心の高い人がフォローしているアカウントに対してタイアップの依頼をしている

事例②:EYEDdiCT

ちこえ

二つ目は、コンタクトブランド、「EYEDdiCT」さんの事例です。カラコンを販売する「EYEDdiCT」社さんでは、自社の製品紹介として、美容の分野で有名なインフルエンサーである「ちこえ」さんを利用してマーケティングを行っています。

ちこえさんは通常メイクやコスメ関連の情報発信で注目を浴びているインフルエンサーですが、メイクの中でも「色」をテーマにした配信を行っていたため、EYEDiCTさんとのタイアップが実現しました。

ちこえさんの投稿の特徴は、ただ単に商品をレビューするだけでなく、カラコンに合わせたカラーメイクを紹介するなど、商品を魅力的にアピールする方法を熟知している点です。おすすめのメイクと同時に紹介することで、よりカラコンのかわいらしさが引き立ちますし、同時に「自身のメイクに合わせたカラコンをゲットしたいな」というユーザーの心情をも引き出せるという効果もあります。

インフルエンサーの得意分野とマッチした商品PRを依頼することで、インフルエンサーの強みを活かすことができ、より効果のあるプロモーションができるということを示している事例です。

ポイント
  • ・どのように変化するのかを的確に伝えている
  • ・ターゲットにしている層にマッチしたインフルエンサーを起用している

事例③:味の素

りゅうじ

最後は、味の素さんの事例です。味の素の「鍋キューブ」のマーケティングとして料理系のインフルエンサーの「りゅうじ」さんを起用したマーケティングを実施しています。元々料理レシピの投稿で注目を浴びていたことから、タイアップが実現しました。

鍋キューブの本来の鍋としての使い方以外に、例えば鍋キューブを使ったサラダチキンの美味しい作り方など、アレンジレシピをりゅうじさんに多数紹介してもらっています。通常のレシピ以外の使用方法を伝えることで、鍋キューブの新たな可能性をユーザーに周知することができたという事例です。

ユーザーからしてみれば、「こんな使い方もあるんだ」「手軽だし試してみようかな」と、新たな使用方法を知ることで購入意欲の向上にもつながります。インフルエンサーを活用することで、本来企業側でも予想できていなかったような商品の広がりを見せることができるという点も、インフルエンサーマーケティングのおもしろい点でしょう。

ポイント
  • ・商品の紹介だけではなくアレンジを伝えて購入意欲を刺激している
  • ・料理の分野で影響力にあるインフルエンサー起用している

失敗しないために注意すべきポイント

インフルエンサーマーケティングにおいて、失敗しないためにもぜひ注意しておいて欲しいポイントがあります。せっかく予算をかけて実施したのに、「期待する効果が得られなかった」「成果につながらなかった」という事態にならないためにも、ぜひ次のポイントを意識しながらインフルエンサーマーケティングを実施するようにしてみましょう。

注意すべきポイント
  • ・ターゲットにする層を明確にする
  • ・インフルエンサーのイメージを重視する
  • SNSからの導線を明確にする

ポイント①:ターゲットにする層を明確にする

インフルエンサーマーケティングにおいて、どのSNS媒体を活用するかも重要なポイントになります。なぜなら、ターゲットにする層によってマーケティングで活用すべきSNSやインフルエンサーが異なるからです。

例えば、10代〜20代女性には圧倒的にInstagram(インスタグラム)の影響力が高いです。「インスタ映え」という言葉があるように、お洒落に敏感な若い女性世代に対してヒットしやすいのがInstagramです。

一方で、20代〜30代男性の場合は、Twitterの利用率の方が高く、この層をターゲットにするにはTwitterを活用する方が効果的と言われています。そのほかにもYouTubeは10代から20代の若者に訴求しやすく、TikTokはより狭まって10代のユーザーが圧倒的に多いと言われています。ただし、TikTokに関しては最近は20代以上の世代にも徐々に広がりを見せているため、今後はより幅広いターゲット層にアプローチできる媒体として期待できるでしょう。

逆に、例えば主婦世代をターゲットに施策を実施したいのに、TikTokを活用してしまうと、そもそもターゲットにしたい層の利用率が少ないことから、施策への反応も悪くなってしまうことがあるかもしれません。言わずもがなですが、ターゲットにしたい層の母数が多いことが、施策成功の秘訣ですので、インフルエンサーマーケティングを始める際は、どのターゲット層に訴求したいかによって、活用する媒体も異なることを理解しておきましょう。

ポイント②:インフルエンサーのイメージを重視する

ターゲット層を明確にするだけでなく、インフルエンサーの選定も大切なポイントです。単純に、「SNSのフォロワーが多い=影響力が高い、自社製品の強い訴求も期待できるインフルエンサー」とは考えない方が良いです。それぞれのインフルエンサーによってもフォロワーの層が異なるので、インフルエンサーに起用するユーザーの支持者と自社のターゲット層がマッチしていなければ、その施策は失敗に終わる可能性があります。

また、大事なのは、そのインフルエンサーがなぜフォロワーが多いのかを理解することです。例えば、何か悪目立ちをしてフォロワーを集めているインフルエンサーも残念ながら中にはいますので、不祥事など、そのインフルエンサーを起用することでブランドイメージを毀損する可能性はないかなども気をつけて見ておきたいポイントです。インフルエンサーのイメージをしっかりと把握しておくことが大切です。

良い意味でも悪い意味でも影響力が大きいインフルエンサーを起用する際には、その選定も慎重に行う必要があるということは覚えておいてください。

ポイント③:SNSからの導線を明確にする

ターゲット層を明確にし、自社イメージに沿ったインフルエンサーを選定のうえ、インフルエンサーの影響力をうまく利用することで、SNSを通して自社の製品やサービスの宣伝を行うことは可能です。ただし、SNS上でバズったとしても、SNS上での宣伝のみで終わってしまっては、残念ながら自社の売り上げには直接的にはつながりません。

大切なのは、SNS(インフルエンサー)を通した宣伝を受け、ユーザーに自社のサイトに来訪して欲しいと考えるのか、または自社のサービスを使って欲しいと考えるのか、その後の目的もしっかりと明確にしておくことです。

例えば、自社サイトのアクセスを増やしたい、自社サイトを閲覧の上理解を深めてもらいファンを増やしたいと考えるのであれば、SNS上に自社サイトへのURLを設置しておく必要があるでしょう。また、インフルエンサーを利用して宣伝した商品の購入につなげたいという場合は、SNS上に商品購入ページの導線を設置するという方法もあります。

つまり、SNSだけで完結させるのではなく、SNSから必要な目的を達成するための自社の関連サイト(情報ページ)への導線をしっかりと設けることがインフルエンサーマーケティングにおいて成果を出すためのポイントです。

まとめ

インフルエンサーマーケティングの事例を、Instagram(インスタグラム)やYouTube、TikTokやTwitterなどの各媒体ごとに紹介してきました。

グルメ、ファッション、家電など企業のジャンル問わず各社でインフルエンサーを利用しながら、さまざまなマーケティングを実践されていることが分かったのではないでしょうか?インフルエンサーをうまく起用することにより、自社の製品をユーザー目線でアピールすることができ、また時に企業側が想定しないような使い方をみせてくれる事例もあります。

インフルエンサーマーケティングにおいては、アピールするターゲット層の明確化・自社にマッチしたインフルエンサーの選定が何よりも大切です。計画なしで行き当たりばったりでインフルエンサーマーケティングを始めてしまうと、「予算をかけたのに思ったような効果が出ない」「成果につながらない」という事態にもなりかねません。まずは、しっかりとプランおよび目的を策定した上で、実行するようにしましょう。

ペイドメディア、オウンドメディアに並び、SNSも現代ではマーケティングにおいて外せないメディアになってきていますので、インフルエンサーをうまく活用しながらSNSを活用していくことは、今後どの起業においても大切な要素になってくるでしょう。インフルエンサーマーケティングをきっかけにオウンドメディアへのアクセス増加、しいては売り上げに貢献したという事例も多くありますので、ぜひ他社事例も参考にしながら、自社にあったインフルエンサーマーケティング施策を検討してみてください。

当社GROVEでは、売上を上げるためのインフルエンサーマーケティング、SNSマーケティングのナレッジ・ノウハウを提供しています。インフルエンサーマーケティングやSNSマーケティングをこれから行いたいという方や、やってみたけれどうまくいかなかったという方は、お気軽にお問い合わせください。