Pinterestマーケティングとは?基本機能やメリット・デメリットなどを解説

Pinterest(ピンタレスト)は、Web上で見つけた画像・動画や、自分が撮影あるいは作成した画像・動画など、気に入ったものを集めることができるアプリです。Pinterestは、「収集」がメインで世界中のアイディアを集めて整理できるツールとして人気です。
そんなPinterestを使ったマーケティングに注目する会社やユーザーも現れています。しかし、いまいち具体的なマーケティング内容のイメージがつかない方もいるでしょう。

そこで今回は、Pinterestのマーケティングと現在の状況、基本機能、行えるマーケティング手法、メリット・デメリットを解説します。

Pinterestのマーケットと現在の状況

Pinterestは、サンフランシスコに本社を置き、2010年に設立されました。月間アクティブユーザー数は4億人を超えています。
Pinterestは、インスピレーションを与えてくれるクリエイターを見つけたり、興味を持った商品の詳細を調べたり、生活のあらゆるアイディアを刺激する検索ツールです。

Pinterestのユーザーは、部屋のインテリアや次の旅行先など、様々なものを探すことができます。画像や動画を投稿できるだけでなく、他のユーザーが投稿した画像や動画、あるいは外部サイトに掲載されている画像にピンを付けて保存します。
この保存されているピンは、3,000億近くになっており、自社の広告ができる「Pinterest アド」や、ShopifyアカウントとPinterestアカウントをリンクさせることで、すでに Shopify で販売している商品をPinterestでプロモートすることができる機能などがあります。

Pinterestマーケットの特徴は、ブランド名や企業名などで指名検索されにくいところです。例えば、ブランド名や企業名よりも「白 ワンピース」など、気になっているものや欲しいもの、知りたい情報を探す目的で検索される傾向が強くあります。

InstagramやTwitterなど、他のSNSはインフルエンサーや友達といったフォローしている人の新規投稿を見たり、ハッシュタグでいま注目を集めているニュースを見ることを目的としていることが多く、必ずしも何か欲しいものがあって広告に興味を持っているわけではありません。

その一方、Pinterestの場合、ユーザーは商品やサービスのアイデアを求めてアプリを開くことが多いため、広告がポジティブに受け入れられる機会が多くなります

Pinterestの基本機能

Pinterestの基本機能は、興味のある画像や動画を探して「ピン」を付けて保存し、好みのボードをつくっていくというものです。
Pinterestのアプリを開くと、多くの画像や動画が出てきます。こういった画像や動画などのアイデアのうち、興味のあるものを見つけたら、ピンを付けてボードに保存していくことができます。
通常Webサイトでは気に入ったページのURLをブックマークしますが、PinterestではURL だけでなく画像・動画ごとブックマークしていきます。

ホームフィールド

Pinterestのアプリを開いた時に最初に出てくるホームフィールドには、独自のAIによって画像や動画が自動で表示されています。ピンをタップしたり、保存したりすればするほど、そのピンに関連した自分好みのピンがホームフィードに表示されるようになります。

検索する

欲しいアイデアや情報があるなら、検索バーにキーワードを入力して検索することもできます。例えば、「ネイル」といった1つのキーワードでもよいですし、「小さな部屋 インテリア」「ファッション 20代 レディース」などの複数のキーワードを並べることもできます。

さらに、ユーザーは、ピンを保存したり、ピンの保存先となる「ボード」を作成したり、ボードをさらに細かく分類・整理する「サブボード」を作成したりできます。
具体的には、自分の好きなものをとにかく集めるために使う方や、新居のインテリアのイメージを夫婦で共有する方などがいます。

その他、美容師ならお客様と髪型のカウンセリングを行う際にPinterestを使う方もいるようです。例えば「前髪を下ろして短めで」というリクエストがあったとしたら、適していると思われる髪型の画像を探してお客様に見せて認識をすり合わせることもできます。
このように、Pinterestは趣味だけでなく仕事でも活用できるアプリです。

ズームイン検索で画像を検索する

ズームイン検索とは、ピンの中のある特定のアイテムを絞り込んで検索できる機能のことです。例えば、ファッションのピンに写っているアクセサリーや靴など、ピンの中の特定のアイテムだけをピンポイントで検索することもできます。

ピンの非表示・報告

興味がない、あるいは興味がなくなった画像や動画を表示させないために、非表示の設定をすることもできます。Pinterestは、閲覧といったアクションをした画像や動画と類似したものを表示しますが、非表示に設定することで、AIが新たに学習して類似画像や動画を表示させなくします。そのため、より自分好みの情報が手に入りやすくなるでしょう。

その他、他者と共有したり、アイデアのメモ代わりにしたりすることもでき、Pinterestの活用方法は多岐にわたります。

Pinterestで行えるマーケティング手法

Pinterestでは、ビジネスアカウントを作成し、広告サービス「Pinterest アド」を使用したり、ShopifyとPinterestアカウントをリンクさせたりできます。

ビジネスアカウント

Pinterestでは、無料でビジネスアカウントにすることができます。ピンのアナリティクスを利用できる他、広告サービスを実施することができるようになります。

広告サービス「Pinterest アド」

Pinterestには広告サービスである「Pinterest アド」というものがあります。自社のユニークなアイデアや売りたい商品などを紹介することができ、広告の詳細はアドグループ内で設定できます。
各アドグループに対し、広告の予算やタイムスケジュール、ターゲットオーディエンス、そして入札価格を設定します。

複数のアドグループを作成すると、自社のコンテンツに対する様々なPinterest ユーザーの反応を知ることできるため、特定のオーディエンスごとに絞って特定のアドグループを作成し、どの商品やピンが Pinterest ユーザーに人気なのかを調査して広告を最適化させるとよいでしょう。

ShopifyとPinterestアカウントをリンクする

ShopifyアカウントとPinterestアカウントをリンクさせて、すでにShopifyで販売している商品をPinterestでプロモートすることができます
リンクさせるためには、Shopify用Pinterestアプリを使用するか、Shopify用のPinterestタグを手動で追加する必要があります。Shopify用Pinterest アプリを使用する場合、ドメインは自動的に認証されるため、手動で認証する必要はありません。

Pinterestマーケティングを行うメリット

Pinterestのマーケティングを行うメリットは、以下の通りです。

長い期間閲覧されやすい

Pinterestのピンは、他のSNSと比べて長期間閲覧されやすい特徴を持っています。半年以上前につくったピンが閲覧されることも少なくありません。長期間にわたって、ピンから自社商品サイトへの流入が見込まれるのはメリットだと言えるでしょう。

基本的にフォロワーとのコミュニケションが必要ない

InstagramやTwitterなどでは、コメント機能があり、フォロワーとのコミュニケーションに時間を費やす方も多くいます。

しかし、Pinterestの場合は、コメント返信やDM返信、フォローされた時のフォローバックなどの対応が基本的に必要ありません。自社サイトにPinterestの保存ボタンを設置するだけでも、効果が得られる可能性もあります。

新規ユーザーにもチャンスがある

基本的にSNSは、フォロワーが多い方が閲覧・拡散されやすいですが、Pinterestではフォロワー数はあまり関係なく、フォロワー数が少ない初期段階でも効果を得られることがあります。

Pinterestでは、フォロワー数よりも画像や動画などのクオリティが大きな影響を与えるため、1つ1つ作り込んでいくとよいでしょう。また、Pinterestでは、一度増えたフォロワーが減りにくい傾向があります。着実に成果を上げやすい環境が整っています。

InstagramやTwitterの投稿をPinterestのピンにできる

すでにInstagramやTwitterなどを行っているのであれば、それらの投稿をPinterestのピンにすることもできます。
特にInstagramとPinterestは、ビジュアルのクオリティが高い投稿やピンが人気になりやすいという共通点があるため、Instagramに力を入れている方なら、ぜひPinterestの活用も検討するとよいでしょう。

Pinterestマーケティングを行うデメリット

続いて、Pinterestのマーケティングを行うデメリットは、以下の通りです。

画像や動画のクオリティが高い必要がある

画像や動画のクオリティが高くなければ、いまいち閲覧・拡散が伸びません。どれだけ内容がよいものであっても、他の画像や動画と比べて目立っており、興味を引くものでないと、タップされることは少ないと思われます。
そのため、Pinterestで成功させるためには、画像や動画の編集スキルが求められると考えておくとよいでしょう。

拡散の即効性が低い

ピンは、長期間閲覧されやすいですが、他のSNSと比べて拡散の即効性は低いという特徴があります。そのため、短期間で効果を得たいキャンペーンには不向きです。効果を得たい数ヶ月前ならピンを準備する必要があるでしょう。

まとめ

本記事では、Pinterestのマーケティングと現在の状況、基本機能、行えるマーケティング手法、メリット・デメリットを解説しました。
InstagramやTwitterに比べると知名度が低く、アクティブユーザー数も少ないですが、他のSNSにはない特徴やメリットもあります。

当社GROVEは、Pinterestマーケティングにも活用できる「インフルエンサーマーケティング」を得意としております。インフルエンサーマーケティングをこれから行いたい方や、上手くいかなくて困っている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。