TikTokユーザーの年齢層

TikTokをよく利用する年齢層は、若い男女です。その中でも、主に16歳から24歳の「Z世代」と呼ばれる利用者が多くなっています。

そのため、TikTokをビジネスで活用したい場合は、彼らをターゲットとすると良いでしょう。また、Z世代にアピールしたい商品やサービスは、TikTokを用いたマーケティングが有効です。

そこで今回は、TikTokの年齢層を詳しく紹介し、ビジネスでの活用方法も紹介します。これからTikTokをビジネスで使っていきたい人や、ターゲットとの親和性があるかを確認したい方は参考になるはずです。

TikTokのユーザー年齢層は若い男女が中心

TikTokユーザーの年齢層は、10代の女性の利用者が特に多いです。一方で、最近は20代以降の男女の利用も徐々に多くなってきています。そのため、TikTokではさまざまなジャンル分けが行われ、年齢に合わせて動画を選択しやすくなりました。

TikTokが若年世代に人気の理由として、操作が容易であることが挙げられます。わざわざスマホを横にせずとも動画を視聴できるのは、TikTokの特徴の一つです。スマホを横にする作業を面倒と感じる若い世代は多く、そうしなくて済むTikTokは受け入れられやすいと考えられます。

また、数秒でスキップするかどうかを判断できるのも理由の一つでしょう。ちょっとした空き時間の時間潰しにもなるため、アプリを開いて楽しもうとする人も多いです。

音楽に合わせて踊る動画が流行りますが、これは言語に関係なく受け入れられるため、ボーダーレスで誰もが楽しめます。そのため、日本国内だけでなく、海外ユーザーから見られる動画も多々あり、コンテンツがおもしろければ、海外へのアピールも可能です。

世界のTikTokユーザーの年齢層

では、世界のTikTokユーザーの年齢層を見てみましょう。

世界

TikTokは、150以上の国と75の言語で利用可能です。月間のアクティブユーザーは全世界で5億人以上おり、全世界でのダウンロード数は20億を超えるアプリです。

また、2021年にはTikTokの利用者数が10億人を超えると予想されており、今後さらに多くの人に利用されるアプリになると思われます。

中国

TikTokを運営する北京字節跳動科技は、2020年9月にTikTokの中国国内版の「抖音(ドゥイン)」の1日当たりアクティブユーザー数が、6億人を超えたと発表しました(参照元:東洋経済オンライン)。これは、中国のネットユーザーのほぼ半数に当たります。

中国のTikTokユーザーの男女構成比を見ると、2017年(3月~5月)は女性63%、男性37%でしたが、翌2018年の同じ時期は、女性59%、男性41%と男性の利用者が増えています。さらに年齢別構成比を見ると、26歳以上の利用者が増えており、2017年の32%から2018年は48%となりました。

細かく分けた世代別では、21歳~25歳までの利用者が一番多いですが、年齢層は多少上がったと考えて良いでしょう。この背景には、中国TikTokでは「ライブコマース機能」などが実装され、動画を投稿する機能だけでなく、ビジネスの一部として利用する目的が増えたことが考えられます。

これまでのコンテンツとしておもしろいだけでなく、企業のマーケティングに利用されるようになり、ユーザー層も変わってきました。

特に中国では、TikTokにショッピングカート機能が一般ユーザーにも開放されており、EC機能が実装されています。2018年11月11日の「独身の日」に行われた大型セールでは、1日で10万アイテム、約3,000万ドルの売り上げを記録しました。

このような成果があると、さらに企業も力を入れてTikTokからのアピールを検討するでしょうし、お金を多少は自由に使える20代中盤から30代にかけてのユーザーも増えていくと考えられます。

アメリカ

2019年12月の調査によれば、アメリカでのTikTok利用者は、60%以上を女性ユーザーが占めます。そのうち25%以上が10代です。年齢が上がるごとに利用率は低くなる傾向ですが、30代と40代はそこまで変わりません。このように見ると、年齢の分布については、日本と似ています。

また、2019年12月にはアクティブなAndroidユーザーが1,000万人弱に達し、アクティブユーザーベースで見ると350%増加しており、ソーシャルカテゴリで6位にランクされました。

2018年の9月には、TikTokのダウンロード数がFacebookやInstagramなどを抜いたアメリカは、欧米圏における一大市場と言えるでしょう。なお、アメリカでは高校の課外活動として、動画を制作・投稿するTikTokクラブなどもあり、10代が積極的に利用する環境も整備されています。

インド

インドは、アジア諸国の中でもTikTokユーザーが非常に多い国です。2019年には、TikTokのダウンロード数がトップで、3億2,300万ダウンロードを記録しました。これは、インドのスマホユーザーの3分の1がTikTokをダウンロードしたと言われています。

また、アクティブユーザーは、2019年6月時点で推定1億2千万人です。なお、インドにおけるTikTokユーザーの90.5%は20代男性で、アメリカとは正反対です。

インドでは、2019年4月に高等裁判所が政府に対してTikTokのダウンロード禁止を命じましたが、すぐに撤回されました。同年10月には、TikTokはインド国内で独自の教育コンテンツプログラム「EduTok Program」の提供を開始。数ヶ月で1,000万本以上の教育ビデオが制作され、理科や数学だけでなくメンタルケアや自己啓発など、さまざま内容の動画を配信しています。

今後もインドの人口は増えていくと考えられ、TikTokにとっても大きなマーケットです。しかし、それは競合にとっても同様で、ライブ配信プラットフォーム「YY(歓聚時代)」傘下のシンガポール発アプリ「Likee(旧称LIKE)」、アリババ発の「VMate」、そしてシャオミ(小米集団)が投資した現地アプリ「ShareChat」なども同じことを考えています。

そこでTikTokでは、英語話者が多いインドのエリート層を取り込み、幅広い現地語系のユーザー層をターゲットにした「Helo」の二刀流で競合に立ち向かう施策を打ち出しました。

TikTokと親和性が高いビジネス

それでは、TikTokと親和性の高いビジネスにどのようなものがあるかを解説しましょう。

これまで説明した通り、TikTokは10代、20代の利用者が多いです。そのため、彼らをターゲットとした商品やサービスが、TikTokと親和性が高いと考えられます。例えば、文字だけでなく視覚でも訴求効果を出しやすい業界は次の3つです。

TikTokと親和性が高い業界
  • ・アパレル
  • ・飲食店
  • ・美容関係

アパレル

アパレルは、TikTokを使ってコンセプトや商品説明をできるため、親和性も高いと考えられます。

たとえば、モデルを使って着回しや他の小物との合わせ方などプラスアルファを掲載すれば、「いいね」やコメントがついて、レコメンドとして拡散される可能性もアップ。そして、多くのユーザーの目に止まり、プロモーション効果を得られるでしょう。

実際にTikTokを使ったアパレル関連企業も多いです。

GUESS

GUESSは、2018年9月にTikTokを活用した「#InMyDenim」キャンペーンを実施しました。これは、アメリカのTikTokで最初に行われたハッシュタグチャレンジとしても知られています。

キャンペーンのお題は、GUESSのデニムを使ったおしゃれコーデへの変身動画をアップするもので、人気クリエイターも巻き込んで開催。その結果、デニムの宣伝をTikTok上ででき、またTikTokを活用したブランドとしてデジタルに積極的な姿勢の認知にも成功しました。

ユニクロ

株式会社ユニクロは、2019年6月から7月にかけて、TikTokを活用した「UT」のグローバル・インフルエンサーを募集するキャンペーンを実施しました。

参加方法は、TikTokでユニクロ公式アカウントをフォローし、指定の楽曲「#UTPlayYourWorld」でUTを着用した動画を撮影。そして、投稿はハッシュタグ「#UTPlayYourWorld」を付けることです。

その結果、#UTPlayYourWorldキャンペーンには約9.5万人が参加し、投稿数は約18.5万、そして視聴数は約3.3億回にのぼり、TikTok史上、世界で最も視聴された日本発のグローバルキャンペーンとなりました。

飲食店

TikTokには、商品を綺麗に写すフィルターもあるため、飲食店の商品を美味しそうに紹介できるメリットがあります。そのため、飲食店もTikTokと親和性の高いビジネスと言えるでしょう。

Instagram同様、「映えるもの」が好まれる傾向で、TikTokは動画で見せられるため、動きのある商品はさらに効果が高いでしょう。

中国の「美食基金」

中国のTikTokでは、2018年11月に「美食基金」というサービスを導入しました。これは、動画内に登場する飲食店の店舗情報ページを「お気に入り」登録するようにユーザーを誘導し、データ分析に役立てるものです。

そして、さらに「跟着抖音走遍全国(TikTokと全国を巡ろう)」というトピックも立ち上げ、全国各地のインフルエンサーが投稿したフード関連動画を一堂に集めました。このトピックは人気となり、各地のご当地グルメをPRする結果につながっています。

アメリカの「チポトレ」

アメリカのメキシカンファーストフードチェーン「チポトレ」は、ハロウィンに行っているキャンペーンをさらに盛り上げるため、TikTokで「#Boorito transformation challenge」のハッシュタグをつけて投稿してもらうキャンペーンを実施。そして、動画に対するいいね数が多い上位5人には、1年間無料でブリトーが食べられる権利をプレゼントとした結果、トータルで36億回も視聴され、認知度アップに貢献しました。

飲食店は、「美味しくて当たり前」「コスパがいいのも当たり前」となっている中、料理以外の見せ方がとても大切です。その中で、TikTokを使ったキャンペーンや見せ方を工夫して、認知度アップにつなげている飲食店も増えてきています。

美容関係

美容室やメイク専門店などの変化が目に見えるお店も、TikTokでビフォー・アフター動画を投稿し、集客につなげることも可能です。

美容師のTikTok利用も少しずつ進んでおり、ヘアスタイルやヘアアレンジだけでなく、エクステやパーマなどの動画をアップしています。自身で手掛けたヘアスタイルを動画で見せると、ユーザーにもわかりやすいですし、実際に自分もやってもらいたいと思う人もいるでしょう。

カネボウ

株式会社カネボウ化粧品が展開する日焼け止めブランド「ALLIE」は、TikTokを用いたハッシュタグチャレンジ「#今日はこれでアリィー」を実施しています。

内容は、あさぎーにょさんが歌う「マシュマロほっぺになりたい~」の歌詞に合わせて、ユーザーがほっぺを指で押したりして「あざと可愛い」を表現するというチャレンジ企画。結果、8万人が投稿し、累計視聴回数は7,000万を超え、認知度アップを実現しました。

P&G

ヘアケアブランド「パンテーン」を展開するP&Gも、ハッシュタグチャレンジを利用して「パンテーン ミセラーダンス選手権」を開催しています。

さらさら髪をテーマの歌に合わせ、モデルでタレントの谷まりあさんがダンスを披露した動画を手本にした投稿をユーザーから募集し、優勝者の動画がパンテーン公式Twitterで発表されるというチャレンジ企画。結果として、累計視聴回数が、1.3億を超えました。

このように成功事例も出てきているため、美容関係もTikTokを用いたプロモーション活動が、今後さらに増えていくと考えられます。

まとめ

TikTokの利用者年齢層とビジネスでの活用方法について解説しました。TikTokは若い世代に多く使われているため、ビジネスで活用する場合、彼らをターゲットとした商品やサービスの方が親和性も高いでしょう。

また、アパレルや飲食店、美容関係ではすでにTikTokを活用したマーケティングやプロモーションは実施されています。ビジネスでTikTokを活用するケースは、今後さらに増えていくでしょう。これから使っていこうと考えている方は、ユーザー層を見極めることが、とても重要です。

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