【2021】TikTok広告の種類は?かかる費用&料金・始め方と成功事例5選

最近何かと話題のTikTokですが、利用しているとその広告が気になるという方も多いのではないでしょうか?ここでは、TikTokで広告を出稿したいという方に向け、TikTok広告の出稿方法からおすすめのプロモーション事例までを徹底解説していきます。

TikTok広告の種類・特徴・費用

TikTok

TikTok広告と言っても、広告の種類が複数あることをご存知でしょうか?大きく分けて純広告と運用型広告の2パターンが存在します。まず始めに、TikTok広告の種類を紹介しましょう。

TikTok広告の種類
  • ■純広告
  • ┗起動画面広告
  • ┗TopView広告
  • ■運用型広告
  • ┗ハッシュタグチャレンジ広告
  • ┗インフィード広告
  • ┗ブランドエフェクト広告

純広告

起動画面広告

起動画面広告とは、TikTokを起動した際に表示される広告のことを指します。

特徴

TikTok起動時に表示される広告であるため、起動画面広告の特徴は誰にでも見てもらいやすいという特徴があります。また、広告内にリンクを設置することもできるため、自社のホームページへ誘導することも可能です。

費用・料金

起動画面広告は1日につき1社のみの配信となっているため、かなり高額になっています。インプレッション課金型の費用体系となっており、「770円/1,000imp」が現状の単価です。相場としては500万円ほどが想定されます。

TopView広告

TopView広告は、TikTokアプリを開いた際に最初に表示される広告であり、ユーザーの最初の注意を引きやすい広告メニューです。

特徴

これにより、他の広告形式よりも高いエンゲージメントを得やすくなっているのが特徴です。クリエイティブは最大60秒のフルスクリーン動画広告が使用できるため、ブランドメッセージや商品情報をインパクトのある方法で伝えることができるのも特徴です。また、1日2社限定の広告のため特別感あるメニューになっており、他社との差別化にも活用できます。

費用・料金

TopViewはCPM購入ベースで購入となっていますが、インプレッションから算出すると500万円以上の予算が必要となってきます。

ハッシュタグチャレンジ広告

ハッシュタグチャレンジ広告とは、企業側がテーマとなるハッシュタグを用意し、そのハッシュタグに沿った動画をユーザーが作成・投稿する、ユーザー参加型のTikTok広告です。

特徴

企業のお題をユーザーがチャレンジするということで、企業とユーザーの一体感が生まれやすいという特徴があります。さらに、企業が配信する広告とは異なり、ユーザーが自然と拡散していくれるスタイルの広告であるため、うまくバズれば高い拡散性が見込める点もチャレンジ広告のポイントです。

費用・料金

期間契約となっており、またプラン内容によっても費用は異なります。一番やすいベーシックプランのものでも1,000万円ほどが相場です。かなり高額ですが、拡散性の高さから認知度向上やファン獲得が期待できます。

インフィード広告

インフィード広告とは、投稿欄の「おすすめ」に表示される動画広告です。

特徴

インフィード広告は、9-15秒のフルスクリーン動画広告で音声やテキスト、画像を含めることができます。ユーザーは動画をスキップしたり、広告主のページや外部リンクに遷移するCTA(Call to Action)をタップしてさらに詳細を確認することができます。他の投稿と同じように「いいね」や「コメント」がつく形となっていますので、ユーザーの反応を確認できる点が特徴です。また、シェアも可能ですので、拡散性も期待できます。

その他にも、一般投稿と同じように掲載されるため、広告だと気づかれないことも多く、広告特有の鬱陶しさを感じにくい点もおすすめポイントです。

費用・料金

利用プランにより費用は大きく異なりますが、42万円(グロス)から広告を出すことが可能で、相場は50万円ほどです。

また、相場の50万円ほどの広告費の場合は、60万のインプレッションを獲得することができるので、他の広告に比べると比較的安価で効果の高いなプランで利用できる点がポイントです。

ブランドエフェクト広告

ブランドエフェクト広告はブランド専用のARエフェクトやフィルターを作成・活用した広告です。

特徴

ブランドエフェクト広告は、ユーザーがコンテンツを作成する際に利用できる広告メニューで、ブランドメッセージや商品をユーザー生成コンテンツ(UGC)に自然に取り込むことで拡散を期待できます。
ユーザーが自身の動画にエフェクトを使用することで、インタラクティブな広告体験が生まれ、楽しいエフェクトやクリエイティブなフィルターによって自発的な共有が促進されます。また、このエフェクトは高いバイラルやバズを生む可能性があり、キャンペーンが成功すれば短期間で広くリーチを達成できる可能性ができる広告です。

費用・料金

現在広告費は約600万円となっていますが、インプレッションや制作内容にも大きく変わるため、お見積りが必要の際は当社へお問い合わせください。

TikTok広告の始め方

TikTok広告はどのように始めることができるのでしょうか?ここからはTikTok広告の始め方についても簡単に紹介します。

TikTok広告の始め方
  • ・運営会社に問い合わせる
  • ・代理店に依頼する

運営会社に問い合わせる

TikTokを始める場合、まずはTikTokの運営会社に問い合わせるという方法があります。具体的には、お問い合わせフォームにて広告出稿したい旨を送信すると、広告出稿における諸々ものサポートが運営会社から得られます。

運営会社に依頼するメリットとしては、TIkTokへの知識が豊富な点が挙げられますが、一方でTikTok以外の広告に関しては知見が少ないです。

代理店に依頼する

もう一つの方法としては、広告代理店に依頼する方法です。最近ではTikTokマーケティングを実施する企業が増えているので、代理店の多くはTikTok広告出稿に対応してくれるでしょう。運営会社ほどTikTokに関する知識はありませんが、広告全体の知見は幅広くあり、信頼感があります。

運営会社・代理店いずれも費用相場はそこまで変わらないと言われていますので、それぞれのメリットデメリットを考慮した上で依頼先を検討すると良いでしょう。

TikTok広告出稿時に注意しておきたいポイント

TIkTok広告を出稿する際に注意しておきたいポイントがあります。知らずに出稿を決めてしまうと後から後悔することになりますので、チェックしておきましょう。

TikTok広告出稿時の注意点
  • ・出稿期限は厳守する
  • ・広告不具合時の対応は基本なし
  • 申し込み後のキャンセルは不可

出稿期限は厳守する

TikTok広告には、広告を出稿する期限が設定されています。そのため、万が一トラブルで出稿期限までにコンテンツの提出が間に合わないという事態になっても、キャンセルはできません。

出稿期限を過ぎてしまった場合でも、依頼時と同様の費用が請求されてしまうため、必ず余裕を持ったスケジュールで依頼することが大切です。

広告不具合時の対応は基本なし

TikTok広告は基本的に、出稿後に広告の不具合が発生しても一切対応はしてもらえません。例えば、「リンクの設置がうまくできていなかった」「内容に誤りがあった」などの場合でも、途中で修正をかけることはできません。

また、広告を途中で取り下げたとしても、当初と同様の費用が請求されてしまいます。出稿前には不備がないかしっかりと確認をしてから提出するようにしましょう。

申し込み後のキャンセルは不可

TIkTok広告は一度申し込みをすると、キャンセルはできないようになっています。TIkTok広告はメールにて出稿の申し込みを実施し、先着順で広告出稿が割り当てられますが、一度出稿を割り当られるとキャンセルは一切できないため注意が必要です。

知見がないままにTikTokでの広告出稿を進めてしまうと、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。特に注意して広告出稿を検討するようにしてください。

TikTok広告を制作する際のポイント

TikTok広告出稿時の注意点はおわかりいただけたと思いますが、TikTok広告を制作する際にも注意しておきたいポイントがあります。

まず、TikTokに限らずどの媒体でも言えることですが、必ず広告媒体の形態を理解した上でクリエイティブを進めるようにしましょう。例えば、TikTokにはアクションボタンやプロフィール画像など、画面にいくつかボタンが表示される仕様になっています。そのため、ボタン位置にテキストを配置してしまうと、ボタンとかぶって読めないという事態になるため注意が必要です。

また、広告と言うと「うざい」感じるユーザーも多くいます。そのため、いかに鬱陶しいと感じられないかもポイントです。例えば、はじめの数秒が重要であるため、続きが気になるような始め方にしてみたり、BGMを話題のものにしてみたりといった工夫をすることが大切です。テキストを盛り込みすぎるとそれも「うざい」と感じられることも多いため、なるべく動画のみで内容を伝えられるとベストでしょう。

他社事例も参考にしながら、ぜひユーザーの興味をひく広告制作を心がけてください。

インスタ広告とTikTok広告の違い

Instagram

ここまではTikTok広告の概要について紹介してきましたが、最近ではTikTok以外にも話題の広告がたくさんありますね。ここではInstagram(インスタグラム)広告とTikTok広告の違いについても触れておきましょう。

ターゲット

TikTok広告とInstagram(インスタグラム)広告では、ターゲットが異なります。

まず、TikTok広告は比較的若い年代のユーザーが多くいるため、若年層をターゲットにした広告出稿をする場合にはリーチしやすいです。また、海外での利用ユーザーも多いことから、海外に対してリーチができる点もTIkTokの特徴でしょう。

一方で、Instagram(インスタグラム)のユーザーは、新しいものが好きな女性ユーザーが多いと言われています。そのため、ファッション関係、美容関係などが好まれる他、いわゆる「映える」おシャレな広告が注目を集めやすいです。

費用感

上述した通り、TikTokの費用感はプランや出稿内容によっても大きく異なりますが、最低42万円〜、最高では1,000万円以上が相場です。

一方で、Instagram(インスタグラム)広告の場合も、契約内容によって費用は大きく異なります。インプレッション数に応じて費用が課金される方法もあれば、動画の再生時間に応じて課金される方法もあります。相場としては、特に初心者の場合は「1ヶ月で10万円ほど」の配信が良いとされています。

なお、Instagram(インスタグラム)広告では1日の予算の設定が可能ですので、まずは少ない金額から始めることもできます。いきなり大金を出して広告を出稿するのは怖い、という方でもスモールスタートが可能ですのでおすすめです。

広告表示方法

Instagram(インスタグラム)広告の広告表示方法は、「動画」と「静止画」の2つの方法があります。

まず、動画は「動画投稿」という形で配信される広告と、「Stories(ストーリーズ)」として配信される「Stories(ストーリーズ)広告」の2種類があります。静止画広告は「画像投稿」という形で配信される広告です。

TikTokは基本動画広告のみですので、静止画を使った広告出稿をしたい場合には、Instagram(インスタグラム)を活用してみるのも一つでしょう。Instagram(インスタグラム)広告について詳しく知りたい方は、こちらをチェックするようにしてください。

知っておきたいTikTok広告の成功事例

最後に、TikTok広告の出稿を検討されている方向けに、ぜひ知っておきたい他社のおすすめ事例を紹介していきます。今回は、話題となった5社のTikTok広告をピックアップして解説しましょう。

TikTok広告の成功事例
  • ・「#もののけついてんね」キャンペーン(J:COM)
  • ・「アルフォート」キャンペーン(ブルボン)
  • 「#手洗いチャレンジ」キャンペーン(ミューズ)
  • おちゃのこシャインシャイン(バンダイ)
  • 心肺蘇生ダンス(日本赤十字社県支部)

「#推しチョコグランプリ」キャンペーン(明治)

「#推しチョコグランプリ」では、2024年2月1日から14日まで、明治チョコレートを用いて好きなものへの愛を表現するTikTok動画コンテストを実施しました。参加者は「明治チョコレートのテーマ」楽曲を背景に、「#推しチョコバレンタイン」「#明治バレンタインプレゼント」タグを付けて投稿し、抽選でオリジナルフォトフレームお菓子BOXが当たるようにキャンペーン設計をしています。

バレンタインの季節イベントと連動することと、ターゲットに沿った投稿のしやすさを重視したことで、拡散されやすいように設計されています。

「#もののけついてんね」キャンペーン(J:COM)

「#もののけついてんね」キャンペーンは、J:COMさんが配信したチャレンジ広告です。チャレンジ内容は、J:COMさんのキャラクター「ざっくぅ」と一緒に踊っている動画を投稿するというもの。たくさんの動画の中から最も良かったと評価されたユーザーの動画は、なんと渋谷のスクランブル交差点のモニターで動画が流されるという企画です。

ユーザーとしては、渋谷のスクランブル交差点で自身の動画が取り上げられるという、有名になれるまたとないチャンスであるため、「有名になりたい」というユーザー心理を活かし、たくさん拡散される結果となりました。

J:COMさん側としても、若者の間で多く拡散されたことにより、自社の知名度・認知度向上につなげることができ、またインフルエンサーなど影響力の高いユーザーを活用したことで、若者がJ:COMさんに対して親近感を抱くきっかけとなったことも、良かった点だったのでしょう。

「アルフォート」キャンペーン(ブルボン)

ブルボンさんが配信する「アルフォート」キャンペーンの起動画面広告です。すでにアルフォートのテレビCMで使用されていたクリエイティブをアレンジし、TikTokの配信に合わせた縦型の広告として出稿しています。

起動画面での広告を利用することで、多くの若年層にリーチができた点は良かったポイントでしょう。また、スキップできる広告であったにもかかわらず、最後までスキップすることなく視聴したユーザーが非常に多くいたことがわかっています。もともと横画面で配信されていた動画を、上下の二段構成に分けた形で編集したことなど、そのクリエイティブのうまさが評価されたと言われています。

「#手洗いチャレンジ」キャンペーン(ミューズ)

ミューズさんが配信する「#手洗いチャレンジ」キャンペーンのチャレンジ広告です。こちらの目的は、企業ブランディングや商品ブランディングという観点ももちろんありますが、もう一つは新型コロナウイルスが流行している昨今、正しい手洗いの方法をユーザーに啓蒙したいという企業側の思いを示す動画でもあります。

「#手洗いチャレンジ」キャンペーンが話題となった理由として、オリジナルの楽曲を使用したこと、エフェクトを使った楽しめる動画になっていることが挙げられます。インフルエンサーも多数参加したことも、拡散のきっかけになったのでしょう。

おちゃのこシャインシャイン(バンダイ)

バイダイさんが配信する「おちゃのこシャインシャイン」です。こちらの動画は、ダンスを行ってTikTokに投稿することで、拡散してもらうことを目的にしたキャンペーンです。

TikTok広告の遷移先はバンダイ公式YouTubeチャンネルへとリンクされており、YouTubeチャンネルも認知される施策となりました。企業のターゲット層である低学年の子供に向けた動画を制作すること、的確なマーケティングを行った事例です。

心肺蘇生ダンス(日本赤十字社県支部)

日本赤十字社県支部さんが配信する心肺蘇生ダンスのTikTok広告です。この広告の目的は、命を救うために知っておきたい「心配蘇生」について多くの方に知ってもらうことです。商品プロモーションとは少し異なりますが、「メッセージを伝える」という意味では非常に参考になる広告です。

「心配蘇生」という真面目なコンテンツに対し、ダンスというポップな形で表現していることから、若者からの興味を得やすかったという点が一つポイントとしてあります。また、ダンスの振り付けはなんとEXILEのパフォーマーを務めていたUSAさんだったこともあり、注目度は抜群です。

プロが心配蘇生をかわいくダンスで説明する内容が、「かわいすぎる」「さすがプロ!」など多くのコメントを集めており、若者の関心を強く引いた結果となりました。TikTok広告では、どのようなコンテンツであっても、クリエイティブの内容を工夫することにより、共感を得られることが分かりますね。若者が一緒に体験したくなるような、次のアクションにつなげたくなるような広告を出稿できれば、高い拡散を得られることでしょう。

まとめ

TikTok広告について紹介しました。これからTikTok広告を始めようと考えている方は、今回お伝えした内容を参考にしてみてください。

Instagram(インスタグラム)広告とは異なり、広告出稿における費用が高いといったデメリットもありますが、若年層を中心に高いリーチ力を誇るという点では、若年層をターゲットにする企業には特におすすめの媒体です。他社事例も参考にしながら、ぜひ自社らしさあふれるTikTok広告を制作してみてください。

当社GROVEでは、売上を上げるためのインフルエンサーマーケティング、SNSマーケティングのナレッジ・ノウハウを提供しています。インフルエンサーマーケティングやSNSマーケティングをこれから行いたいという方や、やってみたけれどうまくいかなかったという方は、お気軽にお問い合わせください。