Twitterの新機能「フリート(Fleet)」のやり方

2020年11月に新たにTwitterに導入された投稿機能「フリート(fleets)」。一言で言えば、Instagram(インスタグラム)のストーリーズのような機能で、24時間で自動的に消えるコンテンツを投稿することができます。

とはいえ、Instagramのストーリーズの使い方をよく知らない人からすると、「どんな特徴があるの?」「ビジネスアカウントでどうやって活用していくべき?」といろいろと疑問に思いますよね。そこで、今回は、Twitterに新しく実装された「フリート」の特徴と基本の使い方から、そしてビジネス活用アイデアまで詳しく紹介します。

Twitterの新機能「フリート(Fleets)」とは?

フリート(Fleets)は、2020年11月にTwitterに追加された新機能です。簡単に言えば、ショートムービーの共有機能のことで、インスタグラム(Instagram)のストーリーズとよく似た仕様となっています。

そんなフリートには、主に次の4つの特徴があります。

フリートの特徴
  • 1. 24時間後に自動的に削除される
  • 2. 最大30秒のショートムービーを投稿できる
  • 3. 足跡の確認ができる
  • 4. タイムライン上部に表示される

    フリートをビジネスで有効活用していくために、フリートの特徴をそれぞれ詳しく確認していきましょう。

    特徴1:24時間後に自動的に削除される

    フリートの最大の特徴は、投稿後24時間が経過すると投稿が自動で削除されるところ。そのため、投稿する際の心理的ハードルが下がり、これまで以上に気軽に更新することができます。

    たとえば、人の役に立つ有益な情報を発信するアカウントを運営していると、ただ意味もなくホッコリするエピソードや、クスッと笑える話などはツイートしにくく感じてしまいますよね。しかし、フリートを使えば、普段のタイムラインのイメージを崩さずに、好きなことについて発信することができるのです。

    24時間で消えるコンテンツを投稿できるフリートは、普段は投稿しないジャンルのコンテンツに挑戦したり、より気軽に情報を発信したりといった風に役立てることができます。

    特徴2:最大30秒のショートムービーを投稿できる

    フリートでは、最大30秒までのショートムービーを公開することができます。ちなみに、動画が30秒を超えている場合は、投稿画面にてトリミング編集をすることが可能です。

    特徴3:足跡の確認ができる

    フリートでは、「〇〇さんが既読」というように、投稿を閲覧した人のユーザー名が足跡として残ります。そのため、フォロワーの中で実際にどの人が普段から投稿をチェックしてくれているのかを把握することができます。

    通常の投稿では、ツイートが表示された回数(インプレッション)を確認することはできますが、どのユーザーが閲覧したのかまでは確認することができません。ですので、フリートはTwitterで唯一、足跡が残る機能ということになります。

    ただし、足跡を確認できるということは、当然ながら自分が他のユーザーのフリートを閲覧した際にも足跡が残るということです。現時点では、足跡を残さずにフリートを視聴する裏技はありませんので、ご注意ください。

    特徴4:タイムライン上部に表示される

    フリートの投稿手順でも少し触れましたが、最新のフリートはタイムラインの上部に表示されるため、目立ちやすいというメリットがあります。

    Twitterのタイムラインは時間の経過と共にすぐに流れてしまうため、フォロワーに見てもらえない可能性があります。しかし、フリートならタイムラインの上部に固定表示されるため、よっぽどフォロー数が多くない限りは、見てもらえる可能性が高いです。

    また、フリートはたくさん投稿してもフォロワーのタイムラインを乱す心配がないため、通常の投稿よりも、ふと思ったことや、日常に関する何ともないことをより気軽に発信することができます。

    フリートの使い方

    続いて、フリートの使い方を紹介します。視聴方法から一度投稿したフリートを削除する方法まで詳しく解説していきますので、確認しておきましょう。

    フリートの視聴方法

    まずは、他のユーザーが投稿したフリートを視聴する方法を紹介します。

    タイムライン上部から視聴する

    自分がフォローしているユーザーがフリートを投稿すると、タイムラインの上部に一覧で表示されます。ユーザーのアイコンをタップすると、そのユーザーの投稿したフリートを視聴することができます。

    プロフィールページから視聴する

    続いて紹介するのは、ユーザーのプロフィール画面から視聴する方法です。現在、Twitterでは24時間以内に投稿したフリートがあるユーザーのアイコンには水色のフレームが表示される仕組みになっています。

    プロフィール画面にて、水色のフレーム表示のあるユーザーのアイコンをタップすると、「プロフィール画像を表示」「Fleetを表示」という画面がポップアップ表示されます。「Fleetを表示」をタップすると、その場で投稿者のフリートを閲覧することができます。

    フリートを閲覧すると、水色のフレームは灰色のフレームに変わります。つまり、水色のフレームは自分がまだ見ていないフリート投稿、灰色のフレームはすでに閲覧したフリートということになります。

    フリートの投稿方法

    続いて、フリートを投稿する際の手順を確認していきましょう。

    フリートの投稿手順
    • 1. タイムライン上部にある「追加する」をタップする
    • 2. 写真または動画を撮影、もしくは選択する
    • 3. 写真または動画を編集する
    • 4. 画面右上の「Fleet」をタップして投稿する

    フリートは以上4つのステップでサクッと投稿することができます。ちなみに、投稿する写真・動画の編集画面では、画像を拡大・拡小・回転させたり、テキストを追加したりといった加工を加えることが可能です。

    また、写真や動画を使わずに文字だけのフリートを投稿したい場合は、写真または動画を選択する画面にて、画面下部に表示される「テキスト」を選択しましょう。すると、背景色の選択と文字の入力ができる画面へ切り替わります。

    このように、フリートはTwitterに新しく追加された機能ですが、とても使い勝手の良い機能となっています。特に、普段からInstagramのストーリーズを投稿している人であれば、同じ感覚でサクッとフリートを投稿することができるでしょう。

    フリートの削除方法

    最後に、投稿したフリートを削除する方法を紹介します。フリートは24時間で自動的に削除されますが、それより前に削除したい場合は次の手順で行います。

    フリートを削除する際は、まず自分のアイコンをタップして削除したい投稿を表示します。画面右上に表示されているメニューバーをタップし、「Fleetを削除」を選択してください。

    アーカイブはできないので注意

    フリートとよく似ているインスタグラムのストーリーズは、24時間が経過すると自動的にアーカイブに残る仕組みになっています。しかし、Twitterのフリートには、現在のところアーカイブ機能は備わっていません。

    ただし、今後ユーザーからのフィードバックにより、アーカイブ機能が追加される可能性は十分にありますので、アーカイブ機能に関しては今後に期待でしょう。

    フリートのビジネス活用方法のアイデア

    ここまでで、Twitterの新機能「フリート」の特徴や使い方をわかっていただけたと思います。そこで、次に、フリートをビジネスアカウントで有効的に活用するためのアイデアを紹介します。

    活用方法1:24時間限定の情報を配信する

    記事の冒頭でお伝えしたとおり、フリートは何もしなくても投稿から24時間が経てば削除されます。この特性を利用すれば、24時間限定の情報を手軽に発信することができます。

    たとえば、24時間限定のセール情報やフォロワー向けのプレゼント企画など、限定性のある情報の発信にはフリートを活用すると良いでしょう。これなら、投稿して24時間後に手動で削除する手間が省けますし、うっかり消し忘れていたなんてこともありません。

    さらに、24時間が経過すると、自動的にユーザーの目に触れることがなくなるため、「投稿を見たときにはもう終わっていた……」とユーザーをがっかりさせてしまう心配もないでしょう。

    活用方法2:注目してもらいたいツイートを再配信する

    フリートでは好きな画像・動画を投稿できるほか、過去のツイートをシェアすることができます。通常のリツイートを24時間限定でフリート投稿として配信するというイメージです。

    他のユーザーのツイートをシェアして拡散するという使い方がスタンダードではありますが、ここでおすすめするのは自分の過去ツイートをフリートで再配信するという方法です。自分の過去ツイートをフリートにて再度シェアする方法は次の通りです。

    過去ツイートをフリートにて再度シェアする方法
    • 1. 再配信したいツイートを開く
    • 2. 画面右下にある共有アイコンをタップする
    • 3. 「Share in a Fleet」を選択する
    • 4. テキストなどを自由に追加して投稿する

     

    「Share in a Fleet」を選ぶと、自動でそのツイートがフリートの投稿画面に表示されます。このツイートは、ユーザーがタップすると実際にツイートへ飛ぶことができます。

    過去の投稿をふたたび人の目に触れさせたいときや、投稿したタイミングが悪く、予想通りのリアクションが得られなかったときなどは、フリートで投稿を再配信してみましょう。これにより、普段は接点の少ないフォロワーさんにも自社アカウントのツイートを見てもらう確率がアップします。

    活用方法3:長文メッセージを配信する

    Twitterの通常投稿には、「最大140字まで」という文字数制限があります。そのため、長文のメッセージを配信するためには、いくつかのツイートに分けて投稿したり、メモに書いた長文を画像として載せたりといった工夫が必要です。

    しかし、ショートムービー共有機能であるフリートには、投稿内に追加するテキストに文字数制限がありません。そのため、文字制限を気にせずに伝えたいメッセージを配信することが可能です。

    フリートの注意点

    最後に、フリートを活用する上で知っておきたい注意点を3つ紹介します。新機能をスムーズに使いこなせるように、ぜひ確認しておきましょう。

    PCからは投稿できない

    フリートは、Twitterアプリ版のみに対応している機能のため、PCからは投稿・閲覧することができません。フリートを投稿・閲覧する際は、Twitterアプリ版から行いましょう。

    拡散は期待できない

    「RT」や「引用RT」などがあり、拡散力が強いという点で優れているTwitterですが、フリートに関しては拡散を期待することはできません。その理由は、フリートには「RT」や「いいね」などをすることができないからです。

    中には、「なんで反応ができないの?」と思う方もいるかもしれませんが、フリートは、「いいねやRTの数を気にせず、ユーザーがもっと気楽に情報を発信できるように」といった思いが込められているのです。

    そのため、拡散やバズを狙った情報発信をする際は、フリートではなく通常の投稿を使いましょう。

    返信はすべて“DM”になる

    フリートでは、他のユーザーの投稿に返信することができます。Twitterにおける返信といえば、公開の場で繰り広げられる「リプ」をイメージする方が多いでしょう。

    しかし、新規のフリートでは、投稿への返信はすべて「DM」の扱いになります。これは、Instagramのストーリーズと同じ仕様です。これまでよりも一般ユーザーとDMで直接やり取りをする機会が増えるという点では、大きなメリットでしょう。

    まとめ

    2020年11月から新たに導入された新機能「フリート」について詳しく解説しました。まとめると、フリートはInstagramのストーリーズによく似た投稿機能で、24時間限定のコンテンツを配信することができるという点において優れています。

    Instagramなどの他のSNSで消える投稿コンテンツを発信していたという方はもちろん、これまで消えるコンテンツは投稿したことがないという方も、Twitterに導入されたことを機にトライしてみてはいかがでしょうか?

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