SNSマーケティングが盛んな近年 、「Instagram(インスタグラム)マーケティング」は、多くの企業が取り組んでいる注目のマーケティング手法です。他のSNSとは違うInstagramならではの特徴を生かしたマーケティング活動を行い、成功を収めている企業がたくさんあります。
今回は、これからInstagramを使ったマーケティングを考えている企業や、現在の運用の方向性を見直したい企業担当者の方のために、Instagramマーケティングについて紹介していきます。今後のInstagramマーケティングの運用に活用してください。
目次
Instagram(インスタグラム)マーケティングとは
Instagramマーケティングとは、Instagramを効果的に活用して企業が狙ったターゲットにアプローチするマーケティング手法です。具体的には主に次の3つのことを行うことができます。
- ①ブランディング
- ②集客
- ③商品の販売
Instagramマーケティングで成功を収めるためには、まずはInstagramについて知る必要があります。まずは、特徴・活用方法を解説しましょう。
インスタメディアの特徴
InstagramはFacebook・Twitterなど他のSNSとは特徴が大きく異なります。FacebookやTwitterは基本的に「テキストのみ」「テキストと写真」と主に「文章」で注目を集めようとするSNSであるのに対し、Instagramは見て楽しめる「写真」や「動画」などの投稿とその閲覧に特化したSNSです。
Instagramの男女別ユーザー構成は男性が43%、女性が57%であり、ともに10代~30代までの層にアクティブユーザーの中心があることから、Instagramにおけるマーケティング対象のユーザーは10代~30代がメインになると言えます。
また、Instagramに登録している企業アカウントは1万社を超えていると言われ、2010年のリリースから企業アカウントは毎年増加しています。今やさまざまな企業がInstagramマーケティングを行っていますが、写真や動画がメインのコンテンツであることから、写真向きの商材との親和性が高いアパレルやコスメ、食品、ECサイトなどはInstagramマーケティングに向いていると言えるでしょう。
2017年に「インスタ映え」という言葉が流行するとともに、日本でもInstagramのユーザー数・投稿数が一気に増加し、2023年11月14日に開催された「Meta Marketing Summit Japan 2023(Online)」にて、アクティブアカウント数が3,600万を突破したと発表されており、継続的な広がりを見せています。Instagramの勢いを受けて、企業の新商品や店舗や施設の仕掛けなど、インスタ映えを意識した商品訴求・ 集客プロモーションが活発に行われています。
Instagramの投稿は、「#(ハッシュタグ)」をたくさんつける傾向があります。ハッシュタグは他のSNSでも使われていますが、Instagramでは自分の投稿を多くの人に見てもらったり、好きな投稿を見つけたりするために欠かせない役割を果たしており、Instagramマーケティングには欠かせないポイントです。
そして、Instagramのストーリーズ機能のリリースによって、Instagramの存在感がさらに増したと言えるでしょう。ストーリーズは写真や動画をスライドショーのような形式で投稿することができ、24時間で自動的に削除されます。フォロワーから嫌がられる心配がなく、手軽に投稿できるようになりました。サイトへの誘導も可能であり、非常に便利な機能です。
活用方法
SNS全般に共通して言えることですが、Instagramもフォロワー数が増えるほど宣伝効果が高まり 、マーケティングツールとしての力を発揮しやすくなります。Instagramでフォローされるまでの流れは、投稿に「いいね!」を集め、そこからプロフィールに来てもらい、フォローしてもらうというのが一般的です。
- ・興味のある投稿を見つける
↓ - 「いいね!」「保存」する(または何もしない)
↓ - ・プロフィールをチェックする
↓ - ・フォローする
つまり、Instagramマーケティングを行う企業担当者にとっては、「投稿を見つけてもらう」「投稿に興味を持ってもらう」ことが非常に重要なポイントです。Instagramは自分の好きなことを楽しむアプリですから、ユーザーに自社の写真・動画の世界観を好きになってもらい、見てもらえる状況を作りましょう。逆に、投稿の評価が悪いまま運用を続けると、イメージダウンの要因になってしまいます。
【参考】いいね!・フォロワーを増やすコツ
- ・ペルソナの明確化
商品やサービスを購入するで顧客になり得るであろう「理想のユーザー像」を設定します。例えば、年齢、家族、住まい、仕事などの基本情報、ライフスタイル、価値観や行動、情報接触の傾向などです。ペルソナを設定することによって、ユーザー像がより明確化され、ユーザーへの理解が 深まります。
- ・競合他社の分析
競合他社の、フォロワー数、投稿の写真やキャプション、ハッシュタグ、投稿へのユーザーのコメント、といったことを分析しましょう。こうした観点から分析を行うことで、消費者理解を進めることができ、自社の施策やペルソナ設定などに活かすことができます。
- ・アカウントのコンセプト設定
自社のブランドが提供する価値は何でしょうか? 「顧客が求める価値と一致している」「自社の強み・特徴」「競合他社とは違うもの」が理想的です。コンセプトは「顧客が選んでくれる理由」に結びつきます。一貫性のあるブランド認知をInstagramアカウントで確立しましょう。
- ・投稿方法の選定
コンセプトに則って一定の世界観を演出し続けることが、根強いファンの獲得につながります。
- ・#(ハッシュタグ)の活用
関連する人気のハッシュタグを「検索」タブで見つけることができます。投稿内容と合致したハッシュタグを選定しましょう
- ・コンテンツ品質を確認して投稿
コンテンツの内容に一貫性がなく行き当たりばったりになってしまうと、ユーザーを混乱させてしまい、フォロワーが離れる原因になります。
そして、企業のSNSマーケティング担当者の大きな目的の一つに「自社サイトへの誘導」 にあります。実は、Instagramは投稿のキャプションにはURLを記載できません。InstagramでURLを記載できるのは、次の3ヶ所です。
- ①プロフィール
- ②ストーリーズ
- ③ショッピング機能
なお、投稿のキャプションにはURLは記載できませんが、URLがあるプロフィールに誘導するコメントを記載してサイト流入に成功している企業も多くあります。
また、Instagramをよりマーケティング活用したい企業担当者は、一般アカウントから「ビジネスアカウント」に切り替えることをおすすめします。ストーリーズにURLを貼ったりショッピング機能を使ったりするために必須の条件であり、使える機能の種類や効果が広がるからです。
Instagram(インスタグラム)マーケティングのメリット
続いて、マーケティング活動におけるInstagramのメリット・デメリットを整理しておきましょう。自社のマーケティング方針やSNSを通して達成したいことなどと照らし合わせながら特徴を把握しておくことで、おのずと各企業の取り組み方針が見えてくるでしょう。
- ・商品やサービスの購買意欲を向上できる
- ・ユーザーに購入をを促せる
- ・企業ブランディングができる
商品やサービスの購買意欲を向上できる
Instagramの一番のメリットは、「写真」や「動画」を使って自社の商品やサービスについて視覚的にわかりやすく、ユーザーにアピールできるということです。魅力的な写真を投稿し続けることで、多くのユーザーから共感を得て、商品やサービス内容にも関心を持ってもらいやすくなります。
投稿した1枚の写真によって、ユーザーがその商品やサービスを利用しているところを想像し、「欲しい」「行きたい」「食べたい」などと感じさせることで欲望心を喚起することができ、購買意欲のアップにつながります。
Instagramユーザーには「思い出をシェアしたい」「自分の充実さをアピールしたい」「感動を共有したい」という特徴があります。ユーザー自身も投稿したいと思う「インスタ映え」を意識することで、ユーザーの「買いたい」気持ちを後押ししましょう。
ユーザーに購入を促せる
2018年6月から日本でも導入されたInstagramの「ショッピング機能」は、投稿やストーリーズの商品写真に商品情報をタグ付けし、広告費用をかけずに自社ECサイトの商品ページに直接ユーザーを誘導させることができる非常に画期的な機能です。この機能が実装されるまでは、Instagramで欲しい商品が見つかったとしても、自らインターネット上で購入できるサイトを検索して探さなければならず、購入までに多くの手間や時間がかかっていました。
しかし、ショッピング機能の登場によりInstagramの商品写真から自社サイトの購入ページへ直接誘導できるようになったため、EC事業者には販売チャンスが一気に広がりました。なお、ショッピング機能を使うためには、ビジネスアカウントへの切り替えと、一定の条件をクリアして審査に通ることが必要です。
企業ブランディングができる
投稿する写真・動画で企業やブランドのイメージを付けることは、ブランディングにも役立ちます。投稿写真のメインカラーやシーンを統一することにより企業独自の世界観を作り出することができ、魅力を伝えやすいSNSです。投稿内容に統一されたイメージを使い続けることで、「あの商品と言えばこの企業」というプランディングを確立することも可能です。
Instagram(インスタグラム)マーケティングのデメリット
Instagramマーケティングには多くのメリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。併せて押さえておきましょう。
- ・写真で伝わりづらい商品との相性が良くない
- ・他のSNSに比べて拡散力が弱い
写真で伝わりづらい商品との相性が良くない
写真や動画で伝えづらい商品やサービスは、写真投稿が特徴のInstagramとは相性が良くはありません。たとえば、金融商品、IT、コンサル、Web媒体などが該当します。また、ターゲットが一般ユーザーでないBtoB向けの商品も活用の仕方が難しいと言えるでしょう。
しかし、お出かけ情報やライフスタイル、地元の観光情報などのきれいな写真を投稿してブランディングしたり、Instagram内でユーザーとのコミュニケーションを積極的に取ったりすることにより、上手にマーケティング活用している「相性が良くない」業種の企業アカウントも決して少なくはありません。
他のSNSに比べて拡散力が弱い
Instagramには、Facebookの「シェア」や、Twitterの「リツイート」のような拡散機能がないため、投稿の拡散がとても難しいSNSだと言えます。Instagramマーケティングにおいては、まずは投稿を見てもらえる可能性を高める工夫に注力しましょう。
Instagram単体でこそ拡散は見込めませんが、TwitterやFacebookと簡単に「シェア」できる機能が実装されています。投稿を拡散させ、エンゲージメントを高めるために、そうした他のSNSへのシェアは有効だと言えるでしょう。
Instagram(インスタグラム)マーケティングのやり方
Instagramでマーケティングを実施する方法は大きく分けて2つあります。「費用をかける方法」と「費用をかけずに運用する方法」です。
費用をかける方はInstagram内に出稿する広告のことです。通常の投稿などの運用では実現できない詳細なターゲティング、ユーザーへのリーチ、そしてそのスピード感が期待できます。
一方、費用をかけずに運用する方法は、自社アカウントの運用をする方法です。これまで説明したInstagramのさまざまな特徴や機能をフル活用し、じっくり取り組むマーケティング手法です。
どちらが良い・悪いあるわけではなく、いずれも重要なInstagramマーケティング手法です。では、「Instagram広告」と「自社アカウント運用」について詳しく解説していきましょう。
Instagram広告
Instagram広告は、ユーザーに向けて自社の広告を表示させることができる機能です。詳細なターゲティングが可能であり、魅力的な写真や動画を通して多くの人に自社商品・サービスについての広告を配信することができます。Instagram広告には他のSNS広告にはない特徴があります。
目的
Instagram広告の一般的なマーケティング目的は主に3つです。自社の配信したい広告の目的を改めて確認しましょう。
- ・ブランドの認知度アップ、多くのユーザーにリーチする
- ・フォロワー・いいね!の獲得
- ・自社サイト誘導、ECサイトの購入促進
3つの中には広告でなくても実行可能なことがありますが、スピード感を出すために広告はとても有効です。また、求めるターゲットを設定してしっかりリーチし、一気に多くのユーザーを自社サイトへ誘導できるのは広告の力の魅力です。
表示場所
Instagramの広告が掲載される場所は次の3ヶ所です。
- ・ストーリーズ
- ・フィード
- ・発見タブ
※プロモーションの兼ね合いやInstagramとそれ以外の手法で成果が明らかに違うといった事情がなければ、最初はデフォルト設定の自動配置をおすすめします。
種類
重なるところもありますが、Instagram広告には主に6つの広告フォーマットがあります。
- ①写真広告
- ②動画広告
- ③カルーセル広告
- ④ストーリーズ広告
- ⑤コレクション広告
- ⑥スライドショー広告
- ⑦発見タブ広告
①写真広告
静止画1枚とキャプションを表示することができる広告です。主にInstagramのタイムライン上に表示されるため、ユーザーにも違和感なくシームレスな広告投稿が可能です。広告の下に豊富な種類のCTAボタンを設置できるため、ユーザーの行動を促すことができます。
②動画広告
1本の動画とキャプションを表示することができます。実際に画像が動くことで訴求力が上げられる広告です。写真だけでは十分に伝えられない商品の特徴などを紹介できます。
③カルーセル広告
最大10枚の写真や動画とキャプションを表示することができ、それぞれ別のリンクをつけられます。複数の製品を紹介したい場合、一つ製品のさまざまな特徴を紹介したい場合などに有効です。
④ストーリーズ広告
1枚の画像または1本の動画を表示することができる広告形式です。ストーリーズフィード上に表示され、フルスクリーンの画像・動画でブランドアピールをすることができます。
⑤コレクション広告
自社製品をカタログ形式にして表示できる広告フォーマットです。メインとなる大きい画像・動画の下にカタログが表示されるため、製品の発見から購入まで、ユーザーがストレスフリーでスムーズに進むことができます。
⑥スライドショー広告
動きや音声、テキストを使って商品やサービスのストーリーを伝えられます。画像のみで、動画広告にくらべ短時間で動きのあるクリエイティブを簡単に作成できます。
⑦発見タブ広告
発見タブの特定の投稿内へ配信することができます。ユーザーの興味・関心に基づきパーソナライズされて表示され、発見タブ広告は、その特性上、新しい情報を求めているユーザーにリーチすることができます。
FacebookページとInstagramアカウントを連携させる
Instagram広告は、Facebookが提供するFacebook広告でInstagram上に広告を配信する仕組みになっています。そのため、Instagramに広告を投稿するには、FacebookページとInstagramのアカウントの連携が必要です。連携が済んだら広告アカウントの作成完了後、広告設定が開始できます。
Facebookのユーザーデータを使って広告を配信できる
Facebook広告を利用してInstagram上に広告を配信するメリットは、Facebookのユーザーデータを使って広告配信ができることです。Facebookのユーザーデータは、生年月日や住所・学歴などが詳細に登録されているため、 広告出稿の際に容易にターゲット層を細かく指定できます。
自社アカウント運用
自社アカウントの運用は、Instagramを活用したマーケティングを行っていくためのベースとなります。日々魅力的な投稿を続けてエンゲージメント率を高める工夫を重ねることで、企業ブランドの認知度や好感度を広告以上に上げることも可能です。
運用目的
「とりあえずやってみよう」は必ずしも間違ってはいませんが、運用目的をあらかじめ明確にしておくことで、Instagramアカウント運用で具体的に何をするべきかを適切に判断し実行に移すことができます。
ペルソナの設定
自社のビジネスに関連があるであろう「誰に」アプローチするのかというペルソナ設定はもっとも重要で、最初に考えるべきポイントです。
投稿写真のコンセプト
人気のある公式アカウントの共通点の一つとして「世界観」があるということが言えるでしょう。興味を持たれる企業アカウントとしてフォロワーを増やしていくためには、どのような世界観を持っているのかをユーザーに伝え共感を抱いてもらえるように、投稿写真が統一されていなければなりません。プロフィールの紹介文と投稿写真が統一されていることも重要です。
社名やブランド名を含めたユーザーネームの設定
どこの企業のアカウントなのか一目見てわかる名前にしましょう。基本、社名やブランド名を含めて作ることがおすすめです。
更新スケジュール
誰がどのタイミングでどのような写真を投稿するのかを事前に決めて、一覧表などを作成し関係者で共有しておくことは非常に大切です。「手の空いたときにやろう」と軽い気持ちで運用を開始すると、いつの間にか日にちた経ってしまいます。気づいたら放置アカウントになってしまったということのないよう、必ず計画を立てるようにしましょう。
KPIの設定
KPIとは重要業績評価指標のことで、目標達成に向けての評価を測る基準です。例えば、「ブランドのファンを増やしたい」という目的だった場合、KPIとしては「1投稿あたりのいいね!の数」や「フォロワー数」などを設定することができるでしょう。
Instagram運用では主に以下のKPIを用いて効果を測ります。これらすべてのKPIをすべて追っていかなければならないということではありません。大事なことは、自社アカウントを運用する目的にあったKPIを設定することです。
①フォロワー数
フォロワーは、アカウントの「ファン」のユーザー数とも言えます。
②エンゲージメント
エンゲージメントとは、いいね!やコメントなどの「ファンのポジティブな反応の数」のことです。
- ・いいね!数
最近いいね!数が非表示になりましたが、自社アカウントは確認が可能です。投稿につけられたいいね!数は、ユーザーにどれだけポジティブに受け入れられているのか示す指標の1つです。
- ・コメント数
コメント数でユーザーの関心度の高さを示す指標です。
- ・保存数
保存するということは、「あとでじっくりと見たい」とうユーザーの気持ちの表れです。特に、購入などのアクションを取るときの比較検討のために使用されることが多いと言えます。
③ハッシュタグ投稿数
Instagram上に投稿される自社ブランドや自社製品に関連したハッシュタグがつけられた投稿のことです。ハッシュタグ投稿数=口コミ数として考えられます。
④リーチ数
リーチ数とは、Instagramの投稿にたどりついた「ユニークユーザー」数のことです。ちなみに、インプレションは投稿にたどりついた「アクセス」数を指します。同じ一人が投稿を5回見た場合、リーチ数は「1」で、インプレッションは「5」です。多くのユーザーに見てもらいたい場合は、インプレッション数ではなくリーチ数をKPIに設定することが多いです。
ソーシャルメディアポリシーの作成と公開
企業がInstagramなどを含むSNSで、ユーザーと関わるときのトラブルや、ネット炎上のリスクを未然に防ぐために、ソーシャルメディアポリシーが存在します。ここに明確な規程を記載し、ポリシーに則って運用することはとても重要です。
投稿の種類
自社アカウントを運用する際は、次の6種類の投稿をすることができます。費用をかけずに活用できるコンテンツの種類と特徴を知り、運用に生かしましょう。
①画像投稿
Instagramの基本機能として、画像・写真を投稿があります。複数の写真、動画をまとめて1つの投稿として表示することも可能です。投稿にはキャプションやハッシュタグを付けることができます。
②動画投稿
Instagramでは動画を投稿できます。投稿できる動画の長さは3秒~60秒です。動画投稿にもキャプションやハッシュタグを付けることができます。
③ストーリーズ
ストーリーズは、複数の写真や動画をシェアすると、スライドショー形式でまとめて表示される機能です。投稿から24時間後に消えて表示されなくなるため、何気ない瞬間を気軽にシェアできます。今ではInstagramならではの特徴コンテンツとも言えます。
④ストーリーズライブ
ストーリーズをライブ配信できる機能です。最長1時間のライブ配信が可能で、配信が終了すると消えます。ライブ配信中はストーリーズの中にあるアカウント画像に「ライブ」と表示され、閲覧者はいいね!やコメントが可能です。
⑤ストーリーズハイライト
ストーリーズハイライトは、投稿したストーリーズをまとめて、ハイライトとしてプロフィール上に表示できる機能です。ハイライトを使用することで、期限が切れたストーリーの中から見せたいものを選んでプロフィールに記録しておくことができます。
⑥ショッピング機能
Instagramのタイムラインに表示された投稿から、ユーザーが直接商品を購入できる機能です。タイムラインの閲覧から直接商品が購入できます。
⑦リール動画
リール投稿は、TilTokのようなショート動画をInstgramでも投稿できる機能です。短い商品紹介やサービスの案内動画を最大90秒まで投稿することができます。音楽や効果音も簡単に追加することが可能です。
Instagram(インスタグラム)マーケティングにおける成功事例
最後に、Instagramマーケティングを考えている企業のために、活用の成功事例を紹介します。成功した企業の事例を知ることで、自社の運用方法や投稿のヒントが得られるのではないでしょうか。
成功事例①:インテグレート
Instagramのマーケティング手法の一つに、ハッシュタグを指定し、そのハッシュタグに関係する投稿をユーザーにしてもらう「参加型キャンペーン」があります。化粧品メーカーの資生堂のブランド「インテグレート」では、CMや雑誌広告とも連動した「#いい女なろう」というハッシュタグのキャンペーンを実施しました。ユーザー自らが投稿に「#いい女なろう」つけて参加できるプロモーションで、ハッシュタグをうまく活用しちょっとした社会現象となったキャンペーンです。
成功事例②:松屋
有名チェーン牛丼店の「松屋」のInstagramの投稿がとてもユニークでおもしろいということで話題となりました。牛丼屋さんとは思えないほどオシャレでカッコ良く、ファッションブランドの投稿写真をよく見ると、松屋の牛丼や松屋のロゴが写っているのです。
おしゃれでハイセンスな写真なのに、実は松屋の投稿というギャップ・意外性が多くのユーザーから高評価を受けました。松屋はInstagramのアカウントのコンセプトを「女性でも入れる松屋」「気取らない」とし、インスタ映えしているユニークな投稿によって多くのユーザーから注目されています。
成功事例③:京浜急行電鉄
実際にリアルに足を運んでもらうOtoO(Online to Offline)を狙って行った成功事例もあります。大手私鉄である京浜急行電鉄が父の日をテーマにして行ったInstagramキャンペーンです。
子供の描いたお父さんの似顔絵や思い出の写真をInstagramに投稿してもらい、投稿作品は京急イエローハッピートレイン「父の日ありがとうギャラリー号2018」の車両内に掲出するという企画です。Instagramを参加型キャンペーンとして活用しながら、応募ツールとしても利用しています。似顔絵作品が実際に電車に飾られるということで親子をうまく巻きみ、家族連れで自社鉄道を利用してもらうといった集客効果を狙った成功例と言えるでしょう。
成功事例④:DAISO
株式会社大創産業が運営する「ダイソー」は100円ショップの先駆け的存在です。Instagramではシーズンに合わせた自社商品を画像や動画で紹介しています。
サムネイル画像では商品概要がタイトルとして掲載されており、ひと目見れば紹介される商品の内容が伝わるようになっています。投稿本文は短いテキストながら丁寧な商品説明を行っており、安価で質のいい商品を提供するというブランドイメージの確立につながっています。
約7万種類が存在するダイソーの商品群の中からのオススメに惹かれる方も多く、185万人(2023年12月現在)のフォロワーを集める人気アカウントとなっています。
成功事例⑤:スターバックス
世界最大級のコーヒーチェーン店である「スターバックス」は、Instagramにぴったりの”映える”新製品の写真・動画を投稿し、フォロワー数348.7万人(2022年2月現在)と多くのファンからの支持を集めています。また「バリスタによるコーヒーの選び方」といったLIVE配信イベントを開催し、ユーザーとの双方向の交流を実現しています。
スターバックスが起点となる「#スターバックス」「#スタバ新作」などのハッシュタグの認知度も高く、多くのユーザーがスターバックスのコーヒーの写真にこれらのハッシュタグを添えて投稿で楽しんでいる様子もうかがえます。
まとめ
Instagramマーケティングの概要や特徴、ポイントを、成功事例を交えながら紹介しました。Instagramマーケティングは上手く活用することで大きな成果を生むことができ、成功している企業は数多く登場しています。そのためには運用の目的を明確にし、その目的に沿った戦略を立てていきましょう。
また、Youtubeを含めたSNSマーケティングから詳しく知りたい方がこちらの「SNSマーケティングとは?特徴・効果検証など網羅的に解説」の記事もご覧ください。
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