ギフティングとは?種類やメリット・デメリット、注意点などを解説!

インフルエンサーを起用したPR施策は注目を集め、高い効果を上げています。そのPR施策のひとつが「ギフティング」です。インフルエンサーが商品を気に入れば、自発的かつ積極的な投稿を行ってくれます。

一般的な広告よりインフルエンサーを起用したギフティングの方が投稿閲覧者の関心度が高い傾向があり、ターゲットに対して効果的に訴求できるのです。

今回は、ギフティングの概要や実施の流れ、注意点などを解説します。

PR施策の報酬「ギフティング」とは

ギフティングとは、インフルエンサーに自社の商品を提供して使用感を確かめてもらってから、その商品を紹介してもらうPR施策のひとつです。

ギフティングの主な効果としては以下が挙げられます。

  • ・ターゲット層の消費者の目に触れられる
  • ・インフルエンサーの言葉を通じてPRできる

自社商品をPRする企業より同じ消費者の立場から使用感をレビューするインフルエンサーの方が訴求効果が高いケースも多くあるのです。近年では、関心を持つインフルエンサーのレビューを重視する傾向があります。

ギフティングの種類とメリットデメリット

ギフティングには、無償と有償のふたつがあります。それぞれの概要やメリット・デメリットを紹介します。まず、無償と有償の概要を比較してみましょう。

無償ギフティング インフルエンサーに報酬を支払わないため、かかるコストは商品代と送料のみ
有償ギフティング インフルエンサーに報酬を支払う

無償ギフティングは、インフルエンサーに報酬を支払わずに行うギフティングです。企業にかかるコストは、商品代と送料のみであるため、低コストで行えます。
しかし、無償ギフティングでは基本的にインフルエンサーの投稿内容を指示することができないようになっています。そのため、企業が求めている投稿内容と異なってくることも考えられます。
また、人気インフルエンサーには多くのギフティング依頼が来るため、無償ギフティングは受けてもらえないこともあります。

一方、有償ギフティングは、インフルエンサーに報酬を支払うタイプのギフティングです。有償ギフティングでは基本的にインフルエンサーの投稿内容を確認して指示することができるようになっています。
商品代や送料以外に報酬が必要となるため、かかるコストが増えますが、企業が求めている投稿内容を発信できることは大きなメリットとなるでしょう。人気インフルエンサーにギフティングを依頼するなら有償になることがほとんどです。

ただし、無償ギフティングおよび有償ギフティングに関する投稿内容の指示については企業とインフルエンサーの交渉次第であるところも大きいです。有償ギフティングの場合、必ず投稿内容を指示できるというわけでもないため、事前にしっかりインフルエンサーと相談してください。

ギフティング実施の流れ

インフルエンサーと直接やりとりするケースを想定して、ギフティング実施の流れを紹介します。基本的な流れは以下のとおりです。

  1. ギフティングの目的を明確にする
  2. インフルエンサーを選ぶ
  3. インフルエンサーに依頼する
  4. 商品を発送する
  5. 商品を使用したうえで投稿内容を考えてもらう
  6. 効果測定およびフィードバックを行う

1.ギフティングの目的を明確にする

まず、ギフティングの目的を明確にしてください。商品の認知度アップあるいは話題の獲得、もしくは購入するように誘導するなど、様々な目的が考えられます。

認知度アップにつながる紹介投稿が得意なインフルエンサーや、バズる投稿が得意なインフルエンサーなどがいるため、重要なポイントです。

2.インフルエンサーを選ぶ

PRしたい商品のターゲットに合うインフルエンサーを選びます。探し方は主に3つあります。

  • ・SNSを使って自社で見つける
  • ・インフルエンサープラットフォームあるいはツールで検索する
  • ・インフルエンサーキャスティング会社に紹介してもらう

例えば、10~20代向けプチプラコスメをPRしたい場合は、美容系インフルエンサーを起用するのが適しているでしょう。
一方、スポーツシューズをPRしたい場合は、スポーツ系インフルエンサーあるいはファッション系インフルエンサーが好ましいと考えられます。

インフルエンサーを選ぶ際は、過去に投稿している記事やフォロワー数などを考慮するとよいでしょう。

3.インフルエンサーに依頼する

インフルエンサーを選んだら、DMでギフティングの依頼をしましょう。プロフィール欄に連絡先が書かれている場合はDMではなくそちらを利用してください。依頼文には、以下のポイントを記載します。

  • ・ギフティングを依頼したい旨
  • ・自社の紹介
  • ・商品の紹介
  • ・ギフティングを依頼する理由(そのインフルエンサーを選んだ理由)
  • ・報酬
  • ・投稿先のSNS
  • ・投稿内容のイメージ
  • ・投稿期限

10~20代前半の若いインフルエンサーに依頼する場合、固くなりすぎない文章を心がけてください。数多くいるインフルエンサーの中から選んだ理由に重きを置きつつ、投稿内容のイメージを共有できると、前述したギフティングの目的を達成できるでしょう。

4.商品を発送する

インフルエンサーからギフティングの承諾を受けた場合、住所を聞いて商品を発送します。住所は個人情報ですので、取り扱いには十分に注意してください。

5.商品を使用したうえで投稿内容を考えてもらう

インフルエンサーに商品を使用したうえで投稿内容を考えてもらいます。その際には事前に以下のようなことをインフルエンサーと共有しておきましょう。

  • ・商品のPRポイント
  • ・投稿に盛り込んでほしい文言
  • ・投稿数
  • ・投稿日時
  • ・ハッシュタグ

ある程度、投稿内容をインフルエンサーが擦り合わせてくれることもあります。投稿日時やハッシュタグは、閲覧数を増やす重要なポイントです。

ステルスマーケティング(広告と気づかれないように商品を宣伝したり、商品に関する口コミを発信したりする行為)と勘違いされないために、ギフティングであることが分かるハッシュタグ(#PRや#sponsoredなど)は必ず付けるようにしてください。

6.効果測定およびフィードバックを行う

投稿の効果測定を行ったり、インフルエンサーからフィードバックをもらったりします。チェックした方がよいポイントは以下のとおりです。

  • ・エンゲージメント数
  • ・商品紹介ページへのアクセス数
  • ・商品の売上増加率

いいねやコメント、保存、リツイート(シェア)などのエンゲージメント数は必ず確認してください。その反応の結果、商品の認知度アップや話題の獲得など、あらかじめ明確にしておいたギフティングの目的を達成できているか、振り返ります。

また、インフルエンサーからギフティングに関するフィードバックをもらってもよいでしょう。インフルエンサー同士で関係性を持っていることもあるため、他の有益なインフルエンサーを紹介してくれることもあります。

ギフティングの注意点と合わないインフルエンサーマーケティング

ギフティングの注意点としては以下があります。

  • ・インフルエンサー選びは慎重に
  • ・インフルエンサーとの直接交渉のデメリット
  • ・インフルエンサーキャスティング会社に依頼するメリット
  • ・投稿を義務としない
  • ・PRハッシュタグは必ず付ける

インフルエンサー選びは慎重に

インフルエンサーと良好な関係を築けていないと、商品イメージを下げる悪質な投稿が行われてしまう可能性もあります。

また、そもそも商品をPRしたいターゲット層に合ったインフルエンサーとギフティングしないと十分な効果を得られません。単純なフォロワー数だけでなく、フォロワーの年代や性別なども知ることができるとよいでしょう。

インフルエンサーとの直接交渉のデメリット

インフルエンサーと直接交渉する前にはデメリットも十分考慮しましょう。自社商品をどういった形でPRしたいのか、インフルエンサーと上手く擦り合わせできない場合もあるためです。

また、自社にエンゲージメント数や商品紹介ページへのアクセス数を増やすノウハウが全くない場合、インフルエンサー頼りとなり、十分な効果を得ることができない可能性も高いです。

インフルエンサーキャスティング会社に依頼するメリットインフルエンサーと直接交渉するのではなく、インフルエンサーキャスティング会社に依頼するという方法もあります。

PRしたいターゲット層や企画した目的などを伝えると、それらに合ったインフルエンサーを探してもらえます。

そのため、自社はギフティングの目的の明確化や効果測定に注力できるでしょう。インフルエンサーキャスティング会社にはギフティングのノウハウがすでにあることがほとんどです。自社にギフティングのノウハウがない場合、しっかりサポートしてもらえるでしょう。

投稿を義務としない

とりわけ無償ギフティングでは投稿すること自体を義務としない方がよいケースが多いです。投稿を強制しすぎたり投稿内容を指定しすぎたりした場合、インフルエンサーの反感を買い、企業や商品のイメージダウンになる行動をさせてしまう可能性があります。
あくまでも商品レビューを依頼するという立場でいるとよいでしょう。

PRハッシュタグは必ず付ける

ステルスマーケティングと勘違いされないために、ギフティングであることが分かるハッシュタグ(#PRや#sponsoredなど)は必ず投稿に付けてもらいます。

ステルスマーケティングに敏感な消費者が増えており、勘違いされると企業およびインフルエンサーの両者にとって不利益になります。一度SNSで炎上してしまうと、信頼を回復するまで時間がかかるため、十分に気を付けてください。

そのことも考慮すると、インフルエンサーが投稿する内容を下書きの状態で確認させてもらえるとよいでしょう。

合わないインフルエンサーマーケティング

報酬が発生しない無償ギフティングは、人気インフルエンサーの場合引き受けてくれない可能性が高いです。また、たとえ有償ギフティングであっても、タイアップ投稿はアカウント運営の方針と異なるため引き受けてくれないケースもあります。

無償ギフティングを引き受けてくれるのは影響力がそこまで高くないインフルエンサーのみであることも。

PRしたい商品の認知度やリーチを急激に広げるのは現実的に難しいとも言えるでしょう。商品が見られる機会を増やし、次第に好感度や評価を高めていきたいという方針でいると効果的かもしれません。

まとめ

SNSは有効なマーケティングツールのひとつとして大きな影響を与えています。そのSNSで目立つ存在であるインフルエンサーを起用したギフティングを行いたい場合は、ぜひ当社GROVEにご相談ください。

自社でギフティングの企画からインフルエンサーの選定、効果測定まで行うのはかなりの労力を伴います。

当社GROVEでは、貴社の商品に合ったインフルエンサーのキャスティングから、より効果のあるプロモーションにつながるような企画提案まで一貫してサポートしています。ぜひお気軽にご相談ください。