TikTokを「ビジネス」に活用するには?成功事例10選&アカウント運用のポイント

昨今、ビジネス活用が進んでいるSNSの一つに「TikTok」があります。一昔前では、TikTokはダンス動画のイメージが強いSNSでしたが、最近では何気ない日常やファッション、お笑いなど、さまざまなジャンルの投稿が人気です。

今回は、TikTokのビジネス活用を検討している方に向けて、TikTokがビジネスに与える影響と企業によるTikTok活用事例を紹介します。TikTokを効果的に活用するためのポイントも合わせてお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。

TikTokとは?

TikTok

TikTokとは、中国発のショート動画の視聴・投稿サービスのことです。若年層に人気のSNSの一つで、国内の利用者数は、2023年9月時点で約2700万人にも及んでいます。この数字は2年で1000万人増加するなど非常に多くのユーザー数を獲得しています。10代〜20代をメインターゲットとしており、他のSNSと比べて年齢層が低いことが特徴です。

人気の音楽やトレンドのダンスとともに撮影した動画やおもしろ動画、日常生活のリアルを撮影したルーティン動画などが人気です。最近では、一般ユーザーだけでなく、マーケティングの一環として利用する企業も増えています。TikTokで人気のインフルエンサーを起用したPR動画の投稿や、企業アカウントの運用など、さまざまなTikTok活用事例が見受けられます。

TikTok For Businessとは?

TikTokをビジネス活用するなら知っておきたいことの一つに、「TikTok For Business」があります。TikTok For Businessとは、TikTok上にショート動画をはじめとした広告を掲載できるサービスのことです。

TikTok For Businessを活用することで、企業は広告だと思わせない広告コンテンツの作成やハッシュタグチャレンジの実施ができるようになります。また、宣伝の目的と予算、ターゲットなどを設定するだけで広告を投稿できるため、TikTok運用に関する知識がなくとも簡単に利用できます。

TikTokがビジネスに与える影響

続いて、TikTokのビジネス活用が企業にどのような影響を与えるのかについて解説します。TikTokをマーケティングツールとして活用すべきか迷っている方はぜひ参考にしてください。

TikTokがビジネスに与える影響
  • ・ブランド認知度を向上できる
  • ・若年層にリーチできるようになる
  • ・フォロワー数が少なくてもバズりやすい
  • ・動画編集に関する知識がなくても参戦できる
  • ・宣伝色を出さず楽しく見てもらえる

ブランド認知度を向上できる

企業がTikTokを活用することで、ブランド認知度の向上が図れます。他のSNSが「文字」や「画像」メインなのに対し、TikTokは「動画」が中心なため、伝えられる情報量が多く、認知拡大につながりやすいという特徴があります。

訴求力が高く、ユーザーの記憶に残りやすいTikTokは、認知拡大を図りたい企業が積極的に使うべきSNSの一つです。

若年層にリーチできるようになる

TikTokは主に若年層のユーザーが利用するSNSであることから、TikTokを活用すると若年層にリーチしやすいという特徴があります。中高生や20代前半など、若年層をターゲットとする商品やサービスの認知拡大や売上げ向上を目指す場合は、TikTokの活用が効果的です。

フォロワー数が少なくてもバズりやすい

従来のSNSでは、拡散やバズを狙うには一定数のフォロワーを獲得していることが必要不可欠でした。というのも、投稿を目にするフォロワーがいなければ、フォロワー以外のユーザーに投稿を広めることは容易でないからです。

しかし、TikTokのメインページでは、フォローの有無に関係なく、人気の動画やユーザーの視聴履歴にもとづいたおすすめの動画が独自のアルゴリズムで表示されます。InstagramやTwitterのタイムラインと異なり、フォローしていないユーザーの動画が次から次へと表示されるのです。

そのため、始めたばかりのアカウントでも動画の視聴回数を伸ばしやすい傾向があります。

動画編集に関する知識がなくても参戦できる

TikTokには、動画を作成するための音楽や加工ツール、フィルターなどがすべてテンプレートとして用意されています。そのため、動画制作・編集に関するノウハウがなくても、簡単にデザイン性に優れた動画が作れます。

YouTubeのように、外部ツールを使って動画の作成や編集を行う必要がなく、TikTokならアプリ一つですべてを完結できます。これまで「動画マーケティング」はハードルが高くて挑戦できなかった方も、TikTokなら手軽に参戦することができます。

宣伝色を出さず楽しく見てもらえる

TikTokは、他のSNSと比べて、明確な目的なく、おもしろい動画に出会えるからという理由で利用しているユーザーが多い傾向があります。また、TikTokが実施したユーザー調査によると、「広告をつい最後まで見てしまう」と回答した人は、他のSNSの平均と比べて143.8%も高いことがわかっています。

つまり、TikTokにおける広告やビジネスアカウントによる投稿は、他のSNSと比べてより楽しく観てもらいやすいという特徴があります。

TikTokのビジネス活用事例:食品・飲食編

続いて、企業のTikTok活用事例を見ていきましょう。まずは、食品・飲食業のTikTok活用事例を紹介します。

食品・飲食のTikTokのビジネス活用事例
  • ・ドミノピザ
  • ・コカコーラ
  • ・グリコ

ドミノピザ

人気商品の再販にともなうキャンペーンに、100万人以上のフォロワーを抱える人気ティックトッカーを起用したドミノピザの事例です。TikTokで人気のインフルエンサーを起用したことにより、ユーザーが「親近感」を持てるコンテンツ作りに成功しました。

PR動画で伝えて欲しいポイントを2つに絞り、その他の部分はすべてインフルエンサー本人にお任せした点が特徴です。インフルエンサーの普段の動画スタイルを崩さず、「PR動画」に仕上げたことで、ユーザーに普段のTikTok動画を見る感覚でPR動画を楽しませることに成功。

その結果、ドミノピザさんはKPIとして設定した「完全視聴率」と「エンゲージメント率」に対してそれぞれ235%、489%という成果が出たと語ります。TikTokで人気のインフルエンサーを起用し、インフルエンサーの動画スタイルを崩さずに違和感のない「PR動画」に仕上げたという点で参考にしたい事例です。

コカコーラ

2018年12月、コカコーラはTikTokで「#リボンでありがとうチャレンジ」というハッシュタグキャンペーンを実施。キャンペーンの内容は、素敵な投稿を渋谷の屋外ビジョンで放映するというものでした。

この他にも、素敵な投稿をした100名に1,000円分のクオカードをプレゼントするという特典もあったことで、たくさんの参加者を集めることに成功。また、実際の商品を片手に動画を撮影するというスタイルを起用したため、企業は効果的に商品を宣伝することができました。

グリコ

2023年9月、ポッキーの日(11月11日)に向け、ポッキーを手にダンスする動画をハッシュタグ「#ポッキーダンスチャレンジ」をつけて投稿してもらうキャンペーンを実施しました。参加者は「ポッキーバトンダンス」を踊り、SNSで繋がる楽しいチャレンジです。楽曲はナナヲアカリが歌う「おしゃれ番長 feat.ソイソース」の令和版となりました。振り付けはTikTokで人気のローカルカンピオーネが担当。9月27日からは人気クリエイターによるダンス動画が公開されました。

動画の総再生数が1ヶ月で1760万回を超え、非常に人気なキャンペーンとなりました。
また11月にはARと連動したキャンペーンを追加で行うなど、様々なSNS連動のキャンペーンとして広がりを見せました。

TikTokのビジネス活用事例:雑誌・メディア編

続いて、雑誌・メディアのTikTok活用事例を2つ紹介します。

雑誌・メディアのTikTokのビジネス活用事例
  • ・Popteen編集部
  • ・デリッシュキッチン

Popteen編集部

人気のティーン雑誌『Popteen』の編集部によるTikTok運用事例です。Popteenの公式アカウントでは、雑誌の撮影風景や撮影の裏側など、TikTokでしか見られない限定動画がたくさん公開されています。

また、人気モデルがトレンドの楽曲に合わせて踊っている動画を「#踊ってみた」というハッシュタグとともに公開された動画も多くの「いいね!」やコメントを獲得しています。2020年3月末時点で、49万人ものフォロワーを獲得しており、TikTokの運用が上手な企業の一つと言えます。

デリッシュキッチン

料理レシピ動画の配信サービス「デリッシュキッチン」は、レシピ動画の拡散やアプリの認知拡大、アプリユーザーの増加などを目的にTikTokを運用しています。動画配信サービスということもあり、TikTokとの相性が良く、2021年3月末現在で25万人以上ものフォロワーを獲得しています。

参考にしたいポイントは、TikTokのスマホ表示に合わせて動画を縦長に編集していることと、動画の更新頻度が高いことです。視認性が優れており、動画を目にしたユーザーがストレスなく視聴できることから、多くのフォロワーの獲得に繋がっているのでしょう。

また、プロフィールページにアプリダウンロード用のリンクを貼り、TikTokからアプリダウンロードへの動線を確保している点も参考にしたいポイントです。

TikTokのビジネス活用事例:ファッション・小売り編

続いてファッション・小売り業のTikTok活用事例を2つ紹介します。

ファッション・小売りのTikTokのビジネス活用事例
  • ・apres jour
  • ・ユニクロ

apres jour

ZOZOTOWN限定の人気ブランド「apres jour(アプレスジュール)」さんはTikTokの活用が上手な企業の一つです。2021年3月末時点で、5万人以上のフォロワーを獲得しています。

apress jourさんの公式アカウントでは、「春に来たいワンピコーデ4選」や「チェックシャツの着回し方」など、ユーザーにとって有益な動画を配信しています。自社の製品をただ紹介するだけでなく、実際にコーディネートや着こなし方として紹介している点がとても参考になる事例です。

人気の楽曲やダンス、ハッシュタグなども積極的に活用しており、TikTokのメインユーザー層である「若年層」の心に響く投稿ができている点が、多くのフォロワー獲得につながっているのでしょう。

ユニクロ

2019年9月、ユニクロのTシャツブランド「UT」はグローバルハッシュタグチャレンジを実施しました。特徴は、日本国内だけでなく世界中のユーザーを対象としている点で、キャンペーンに使われたオリジナルハッシュタグ「#UTPlayYourWorld」は、なんと3.3億回もの視聴数を記録しています。

また2023年には「#神デニムコーデ」というハッシュタグでのキャンペーンも展開しました。このハッシュタグはもともとインフルエンサーがオリジナルでつけていたものが消費者に広がりを見せていましたが、そこに連動する形でユニクロのキャンペーンが開始され、約10万件の投稿が行われた人気キャンペーンとなりました。

TikTokが日本だけでなく世界中で人気のSNSであることを最大限に活かした事例の一つです。国内のユーザーはもちろん、海外のユーザーにもリーチしたいという企業が参考にしたい事例でしょう。

TikTokのビジネス活用事例:サービス編

続いて、サービス分野のTikTokビジネス活用事例を2つ紹介します。

ファッション・小売りのTikTokのビジネス活用事例
  • ・J:COM
  • ・ワイモバイル

J:COM

J:COMさんは、TikTokにて「#もののけついてんね」というハッシュタグキャンペーンを実施しました。キャンペーンの内容は、J:COMのオリジナルキャラクター「ザックゥ」が登場するオリジナルダンスを投稿した人の中から、「いいね数」が多かった人と楽しく踊れた人9名を選出するというもの。

優秀作品に選ばれたユーザーの動画は、渋谷のスクランブル交差点のモニターで放映されました。

こちらの事例は、ハッシュタグキャンペーンをTikTok内で完結させなかった点、TikTokのユーザー層の「有名になりたい」というニーズを見事に捉えた点が成功につながったと言えます。この事例から、TikTokを利用したキャンペーンを実施する際には、メインのユーザー層である「若年層」の参加を促す内容にすることが重要だとわかります。

ワイモバイル

続いて紹介するのは、ワイモバイルさんのTikTok活用事例です。ワイモバイルさんは、自社サービスの認知拡大を目的に、オリジナルハッシュタグキャンペーンを実施しました。

キャンペーンの内容は、最も意外な投稿をしたユーザーにワイモバイルのCM出演権を与えるというもの。人気ティックトッカーのねおさんを起用して「#と思いきやダンス」というオリジナルハッシュタグとダンスで拡散を狙いました。

ダンスの振り付けが比較的簡単で誰でも参加しやすかった点、そしてテレビCMとの連動企画で認知拡大に成功した点から、バズらせることに成功した事例です。

TikTokを効果的に活用するポイント

ここまでで、TikTokがビジネスに与える影響や、企業のTikTok活用事例を紹介しました。そこで次に、TikTokをマーケティングツールとして効果的に活用するポイントをお伝えします。

TikTok活用のポイント
  • ・人気インフルエンサーを起用する
  • ・動画のスタイルを統一する
  • ・セールス色を抑えユーザーに楽しんでもらえるコンテンツを制作する
  • ・ステマや炎上に気をつける

人気インフルエンサーを起用する

企業がTikTokやTikTok広告を活用する際は、インフルエンサーの活用が効果的です。というのも、TikTokで多くのフォロワーを抱えているインフルエンサーを起用することで、拡散やバズが狙えるからです。

自社のターゲット層をフォロワーとして獲得しているインフルエンサーを起用すれば、さらに高い効果が期待できます。フォロワー数だけでなく、自社のターゲット層やブランドイメージと合致しているインフルエンサーを起用しましょう。

動画のスタイルを統一する

TikTokで企業アカウントを運用する際は、投稿する動画のスタイルをできるだけ統一するようにしましょう。動画スタイルというと少し難しく聞こえてしまいますが、次のようなポイントを押さえるだけでも、簡単に統一感を出すことができますよ。

ポイント
  • ・同じフィルターを使う
  • ・テロップの文字色とフォントをそろえる
  • ・コンテンツをシリーズ化する
  • ・背景をそろえる

    また、投稿するコンテンツに関しても同じことが言えます。視聴者を飽きさせないために、定期的に新しい動画スタイルにチャレンジするのは良いことですが、ターゲット層が大きく異なる動画を配信すると、視聴者が混乱してしまうことがあるため注意が必要です。

    セールス色を抑えユーザーに楽しんでもらえるコンテンツを制作する

    TikTokで動画を公開する際は、「広告・セールス色が強く出すぎていないこと」「ユーザーが楽しめるコンテンツであること」を意識するようにしましょう。

    実際には、ユーザーが広告であることに気づかず、楽しんで視聴できるくらいのコンテンツの作成が理想です。なぜなら、TikTokには「コンテンツを楽しく視聴したい」というユーザーが多く、セールス色の強い動画はすぐにスキップされてしまうことが懸念されるからです。

    ちなみに、ユーザーに楽しんでもらうためには手の込んだ動画を作らなければならないという訳ではありません。最近では「何気ない日常」に関する投稿なども人気を集めています。ユーザーがふと目にしたときに楽しめるコンテンツ作りを心がけましょう。

    ステマや炎上に気をつける

    企業がTikTokを使ってマーケティングを行うことには、たくさんのメリットがありますが、デメリットはほとんどありません。ただし、TikTokをビジネス活用するデメリットをあえて挙げるとすれば、「ステマ」や「炎上」のリスクがあります。

    例えば、TikTokで人気のインフルエンサーに自社商品・サービスのPRをお願いする際、インフルエンサーが「PRであること」を隠して動画を公開してしまうと、ステマに該当してしまいます。ステマが発覚すると、企業イメージの喪失や、信頼問題に発展します。

    また、不適切な動画を投稿すれば、炎上に発展するリスクがあります。TikTokでバズることを狙うばかりに、過激な動画や誹謗中傷につながる動画などを投稿するのは絶対に避けるべきです。

    まとめ

    TikTokのビジネス活用を検討している方に向けて、TikTokがビジネスに与える影響や企業のTikTok活用事例を紹介しました。TikTokは今後も人気が拡大していくことが予想されるため、自社のターゲット層や目的に合わせて、ビジネス活用を始めてみてはいかがでしょうか?

    当社GROVEでは、「認知拡大」や「売上アップ」など様々な目的に合わせたSNSマーケティングやインフルエンサーマーケティングのノウハウやハウツーを提供しています。TikTokのビジネス活用を検討している方や、TikTokを始めてみたけれどうまくいっていないという方は、ぜひお気軽に当社GROVEに問い合わせください。