BtoC向けに効果的なマーケティングを実施したいと考えている方が検討したいのが「Lステップ」です。Lステップとは、LINE公式アカウントの機能をよりパワーアップさせたMAツールです。Lステップ公式サイトには、“Lステップ導入により売上が2倍になった”という事例も紹介されていました。今回はそんなLステップについて、主な機能、効果を出す方法、料金などについて解説します。
目次
Lステップとは
Lステップとは、株式会社Maneqlが提供しているLINE公式アカウントのBtoC向けのMA(マーケティングオートメーション)ツールです。MAツールとは、マーケティング施策を自動化させるツールのこと。Lステップの導入・活用により、LINE配信による効果・成約率を高める効果が期待できます。
Lステップの主な機能
Lステップの主な8つの機能を解説します。
シナリオ配信
あらかじめ登録・設定しているメッセージをスケジュール通りに自動配信する機能です。LINE公式アカウントを利用したメッセージではその機能上、配信開始後に友だち登録した人へは、登録後に配信されるメッセージから送られることになります。一方、Lステップでは、友だち登録した人へも1通目からメッセージを送り、読んで欲しいコンテンツを最初から見てもらうことができます。
回答フォーム
アンケートおよび申し込みフォームなどを作成する機能です。名前、電話番号など入力して欲しい項目は自由に設定することができます。
リッチメニュー
リッチメニューとはトークルーム下部に表示される、タイル状のメニューのこと。Lステップのリッチメニューはデザインの自由度が高い点が特徴です。
セグメント配信
任意の条件で絞り込んだ顧客のみに配信する機能です。LステップではLINE公式アカウントを利用したメッセージと比較して、より細かい条件設定が可能です。
LINE公式アカウントで設定できるセグメント | Lステップで設定できるセグメント |
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引用:【公式】Lステップ(エルステップ)とは?特徴や料金・機能をわかりやすく解説
リマインダ配信
ユーザーが説明会やセミナー、面談などのイベントの日時を忘れないように、イベント開催前に通知を自動配信する機能です。リマインダ配信をすることで、参加率を大幅に改善する効果が期待できます。
自動応答
事前に設定したキーワードを友だち登録した人(友だち)が送信した場合に、設定した内容で自動返信する機能です。例えば、友だちが「いくら」と入力したら、「基本料金は2,980円(税抜)からです。」と自動返信するといった使い方が考えられます。
予約管理機能
各種イベントの予約管理ができる機能です。ユーザーには予約日時や予約数などの項目を入力してもらいます。
オペレーター機能
オペレーター(操作者)が必要な情報だけを見ることができる機能です。閲覧範囲を設定できるため、例えば“アルバイトに対応してもらいたいけれど、企業の情報をすべて見られるのは避けたい”といったケースでも役立ちます。
友だち管理
年齢・性別・住所・電話番号のほか、問い合わせ情報・商品の購入履歴などの項目について、管理できる機能です。この友だち管理の機能を活用して、効果が見込める顧客のみに配信する(セグメント配信)こともできます。
Lステップの利用メリット
Lステップ利用によるメリットを3つ紹介します。
配信の効果増が期待できる
Lステップの利用により、配信の効果を高めることが期待できます。実際にLステップ公式サイトには以下のようなLステップ導入による成功事例が紹介されていました。
- 売りたい商品を自動で売る流れを作ることができた
- メルマガからLステップに変えただけで、1ヵ月で売上げが2倍になった
- コミュニティの退会率低下および顧客満足度のアップを図れた
事業内容との相性もあるでしょうが、メルマガからLステップに利用を変更しただけで効果が上がった事例もあるようです。
運用コストを削減できる
Lステップの導入により、これまで担当者が手動で対応してきたメッセージ送信や友だち管理を自動化することができます。そのため、担当者の運用負担および運用に係る人件費を削減することが可能です。また、担当者の可処分時間が増え、ほかの業務に時間を充てられるようになる効果もあります。
ユーザーの流入経路を把握できる
LステップではSNSや広告など、どの媒体から経由してLINE登録をしたのかを把握することができます。流入経路が分かれば、例えば効果が高い媒体に予算を多く投じたり、流入経路ごとに効果的なメッセージを送ったりと、さらなる効果を生むための施策を練ることが可能になります。
Lステップの効果を出す発信方法
Lステップで効果を出すための発信方法について解説します。
適切なタイミングので配信でアクションを促す
Lステップでメッセージを配信するときには、「適切なタイミングでの配信」が重要です。つまり、例えば登録時のメッセージ配信は◯日後にはこのような課題やニーズがあるのでは?という仮説によりユーザーが欲しいや便利と思われる内容を配信することでアクションを最大化することができます。
これの最適化をし、メッセージをちゃんと読んでもらうことで、アクションをしやすくし、より親密なユーザーとの関係を構築することを狙えます。
<シナリオ例>
- 登録当日(即時):友だち登録のお礼
- ◯日目後:自社などの簡単な紹介(まずは知る)
- △日目後:自社をより深く知ってもらうための関係者の口コミや表にあまり出していない情報の紹介
- □日目後:自社の体験チケットやイベントなどの告知からの実ビジネスへの繋ぎ
※ポイントはいきなり売り込みをするのではなく、関係を徐々に構築することで、ユーザーとの距離を近くすることです。
タグ付けとスコアリングを活用する
Lステップではタグ付けとスコアリングを利用できます。
- タグ付け:「Instagram経由で友だち登録をした人」「3日目の配信を読んだ人」など、ユーザー(友だち登録した人)に名前を付ける機能
- スコアリング:友だち登録した人の興味度合いを点数化し、アプローチの優先度・重要度を計測できる機能。属性や興味度合いに応じた配信ができるようになる
タブ付けおよびスコアリングを活用し、例えば「成約率の高かったInstagram経由で友だち登録した人に絞って配信する」「興味度合いの高い人にだけ配信する」といった設定をすることができます。
機能を組み合わせて利用する
Lステップの多様な機能を組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。
例えば、シナリオ配信と回答フォームを組み合わせて、友だち登録後に答えてもらう回答フォームの回答を参考に、興味のありそうなメッセージ内容を作成・配信することで、成約率を高める+ブロック率を低下させることができます。
このようにLステップを効果的に利用するためには、機能の掛け合わせが重要です。
Lステップ料金について
Lステップの料金(税込)はプランによって異なります。
- スタートプラン(月間配信数:~1,000通):2,980円/月
- スタートプラン(月間配信数:~15,000通):21,780円/月
- プロプラン(月間配信数:~45,000通):32,780円/月
※いずれのプランも初月料金0円
3つのプランの違いは月間配信数や利用できる機能です。ただし、どのプランもマンツーマンでLステップの活用方法について教えてくれる「スポットコンサル」およびグループでの勉強会「活用セミナー」がついています。
まとめ
LステップとはLINEにおける配信の効果を高める効果が期待できるMAツールです。LINE公式アカウントの機能を更にパワーアップさせたLステップは、BtoCマーケティングを強化したい方にとっては検討すべきツールの一つと言えます。
またLステップでより効率的に効果を出すためには、次回も読んでもらえるようにメッセージ内容を工夫したり、さまざまな機能を組み合わせて利用することが重要です。この記事を読んでLステップに興味が湧いた方はぜひ導入の検討を進めてみてください。