【2023年最新】Twitterのカルーセル広告の特徴やメリットは？出稿手順と注意点

近頃、Twitterカルーセル広告出稿を導入する企業が増えています。しかし、名前を聞いたことがあっても「Twitterカルーセル広告のことがよくわからない」「そもそもカルーセル広告とはどんなものか」という方もいるでしょう。

そこで今回は、Twitterのカルーセル広告について詳しく解説します。特徴やメリット、どんな業種に向いているかを紹介するので、これからTwitterで広告出稿を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

Twitterカルーセル広告とは？

Twitterカルーセル広告は、一つの投稿の中に2枚から6枚の写真や動画を掲載し、スワイプして閲覧できる広告です。これまではベータ版のサービスとして一部ユーザーに提供されていましたが、2020年にリニューアルされて、正式にTwitter広告の一つとなりました。

複数の画像や動画で一つのストーリーを展開し、Webサイトやアプリへ誘導できるため、1枚の画像広告に比べ、さらに興味度合いの強いユーザーが訪問する可能性を高めます。

Twitterカルーセル広告のリニューアル点とその効果

Twitterカルーセル広告は、2019年まで利用されていましたが、2020年11月にリニューアル版として再登場しました。リニューアル点は次の通りです。それぞれ見てみましょう。

広告のサイズの拡大

2019年まで利用されていたTwitterカルーセル広告に比べ、リニューアルされた2020年のTwitterカルーセル広告は、広告の表示領域が大きく、広告効果も高くなりました。画像や動画が大きければ、インパクトもあるため印象も変わりますね。

Twitterカルーセル広告の画像は、縦横比が1.91:1または1:1の素材、そして動画は、ファイル形式がMP4またはMOVで、アスペクト比が1:1または16:9を表示可能です。なお、同一のカルーセル内でアスペクト比が異なる動画は掲載できないため注意してください。

クリック率が向上

2020年にリニューアルされたTwitterカルーセル広告は、カード付きツイートと比較してCTRが15%向上するパフォーマンスを発揮しました。また、アプリカルーセルは、通常のアプリカードフォーマットと比較して、インプレッションあたりのインストール数が平均で24%増加したとTwitter社が発表しています。

これは、ストーリー性のある複数画像による広告が、視聴者を惹きつけた結果といえるでしょう。そのため、高いCTRを望むのであればカルーセル広告を検討すると良いでしょう。

Twitterカルーセル広告の特徴

次にTwitterカルーセル広告の特徴を紹介しましょう。Twitterカルーセル広告の特徴は、以下の2つです。

視聴者の目につきやすい

Twitterカルーセル広告は、通常の広告に比べて表示範囲が広く、一般的に使われる広告ではないので、視聴者の好奇心をそそりやすく、目に止まりやすい特徴があります。幅いっぱいに表示され、画像や動画の切り替えもかんたんなので、広告を目にする時間も延ばせるでしょう。

ストーリー性が高い

Twitterカルーセル広告は、流れるように2枚から6枚の動画や画像を掲載可能です。そして、スワイプすれば、複数の動画や画像を掲載できるため、1枚ずつテーマを変えてアピールすれば、ストーリー性を持った広告展開を実現できます。

単に商品やサービスを宣伝するのではなく、複数枚の画像で一つのストーリーを構築できれば、さらに興味を持ってもらえるでしょう。興味を持ってもらえれば、クリックしてその先を見たい、詳しく知りたいというユーザーを誘導できる可能性も高まります。

また、ストーリーによって興味関心を引けば、共感を呼び起こせるため、広告出稿主と閲覧者との間で強い結び付きを実現できるでしょう。

Twitterカルーセル広告のメリット

Twitterカルーセル広告のメリットは、以下2つです。

人の目をひく表示方法

Twitterカルーセル広告は、横画面いっぱいを使って画像や動画を表示します。そのため、通常のツイートと差別化を図ることができ、視聴者の目線を惹きつけられます。

カルーセル広告は、ただ大きく目立つだけでなく、複数の画像や動画によって、視聴者を飽きさせません。そして、他の投稿に比べて視認性をアップできます。

Twitterカルーセル広告は他の広告と違い、一つの商品やサービスをさまざまな角度からアピールできる利点を持っています。そのため、一つの画像や動画で少しでも興味を持ってもらえれば、「その他のものも見てみよう」「さらに詳しく見たいから、リンク先に飛んでみよう」となるでしょう。

広告効果が高い

Twitterカルーセル広告は、カード付きツイートと比べてCTRが15%向上し、アプリカルーセルでは、通常のアプリカードフォーマットと比較し、インプレッションあたりのインストール数が平均24%増加という実績があります。このことから、効果が高いといえる広告です。カルーセル広告の特徴である、複数画像や動画による効果といえるでしょう。

また、Twitterカルーセル広告は、ストーリーを持たせて共感を呼び起こせることも、広告効果を高めている理由の一つです。一つの商品やサービスを多角的にアピールしても良いですし、複数商品を紹介しても良いので、さまざまなシチュエーションに合わせた広告出稿もできます。

一つでも興味関心を引けば、クリックされる可能性も高まるため、Twitterカルーセル広告は効果を求めるマーケターの方にも活用されやすいのではないでしょうか。

Twitterカルーセル広告に向いている業種・サービス

Twitterカルーセル広告は、ストーリー性を重視する広告なので、変化を手助けするサービスや、変化が気になるようなサービスとの親和性が非常に高いです。そこで、Twitterカルーセル広告に向いている業種やサービスを紹介しましょう。

アパレル

アパレルは、複数の服をカルーセルに設定して、ストーリーを持たせられます。さまざまな服を同じモデルが着ている画像を出しても、雰囲気も違い変化も見せられるため、興味を引きやすいでしょう。

また、同じ服でもモデルや撮影場所を変えるだけでも、視聴者に与えるイメージも変わります。画像が一つだけではできないアピールが、カルーセルであれば実現可能です。そのため、アパレルはカルーセル広告と親和性が高いといえます。

Webサービス

Webサービスの場合、サービスの使い方や特徴を複数の写真に設定し、ストーリーを持たせてTwitterでアピールできます。

サービスを使う前と後の違いなどのストーリーは、わかりやすく、視聴者にもイメージしてもらいやすいです。そして、使った後の効果を画像で宣伝できれば、興味を持った人はさらに詳しく知りたくなるでしょう。

また、Webサービスのメリットを複数画像で表現しても良いでしょう。どれか一つでも興味あるものを出せれば、サイト誘導の可能性が高まります。ただ、どうしても1枚の画像では表現が難しく、さまざまなメリットがあるサービスの場合は、なおさら1枚の写真ではアピールできる内容に限界があります。

カルーセル広告であれば、その心配はありません。そのため、WebサービスもTwitterカルーセル広告と親和性が高いといえます。

Twitterカルーセル広告に向いていない業種・サービス

一方で、Twitterカルーセル広告が向いていない業種やサービスもあります。向かない理由は、カルーセル広告が、画像や動画をメインとした広告だからです。画像や動画でサービスや商品のメリットを伝えづらいものは、Twitterカルーセル広告に向きません。

例えば、書籍の販売です。この場合、写真ではなく文字で内容を伝えることがメインとなるため、Twitterカルーセル広告の利用は避けた方が良いでしょう。

そのため、これからTwitterを使って広告を打とうとしている商品やサービスがどんなものか、しっかり見極める必要があります。どんなにTwitterカルーセル広告の効果が高いといっても商材によって変わるので、何でもやれば良いわけではないことを注意してください。

Twitterカルーセル広告の出稿方法

では、Twitterカルーセル広告の出稿方法について解説しましょう。手順は次の通りです。

カード付ツイートを作成する

まず、カード付ツイートの作成が必要です。Twitterカルーセル広告は、カード付ツイートをTwitterカルーセル広告として流用して出稿するからです。

そのため、Twitterカルーセル広告を作成するときは、事前に投稿したい画像や動画をカード付ツイートとして保存しなければなりません。

Twitterカルーセル広告へ紐づける

次に、Twitterのクリエイティブ画面からカルーセルをクリックし、Twitterカルーセル広告と紐づけてください。

Twitterカルーセル広告を投稿する

最後に、カルーセルで作成した広告のURLをコピーし、カルーセル広告の文章の下にURLを掲載します。そうすれば、Twitterカルーセル広告として広告表示できます。

Twitterカルーセル広告を出稿する際の注意点

最後に、Twitterカルーセル広告を出稿するときの注意点について触れます。注意点は以下の3点です。

設定できるリンクは一つのみ

Twitterカルーセル広告でリンク先として設定できるリンクは一つのみです。画像や動画ごとに異なるリンク設定はできないので注意しましょう。

複数のサービスサイトに誘導したい場合は、リンクごとにTwitterカルーセル広告を出稿しなければなりません。そのため、一つのリンク先に対して複数画像や動画を表示することとなるので、広告内容をしっかり考えましょう。

ストーリー性を持たせて訴求し、一つのリンク先に対して興味度合いを高める施策を検討してください。ただし、一つのカルーセルで画像と動画を組み合わせられないことには注意しましょう。

表示されるのはアプリのみ

Twitterカルーセル広告は、今のところはiOSやAndoroidのアプリ版のみのTwitterしか表示できません。そのため、2021年6月現在はブラウザ版のTwitterでは表示されていないため、パソコンユーザーに対してのアピールはできないと考えておきましょう。

スマホで見たときに表示されるため、リンク先はスマホに対応したサイトにしておく必要があります。せっかく飛んだ先が見づらかったら意味がありません。カルーセル広告を出す場合は、スマホ対応サイトも整備しておくことをおすすめします。

なお、Twitterカルーセル広告ですが、今後ブラウザ版のリリースも検討されているため、いつか公開されるかもしれません。ただ、いつになるかわかりませんし、TwitterというSNSの特性上、スマホやタブレットから見られると考えて広告出稿を検討すると良いでしょう。

画像にリンクを追加できる

Twitterでは画像にリンクを追加できません。通常投稿の場合は、クリックすると画像が大きく表示される仕様になっています。しかし、Twitterカルーセル広告の場合は、画像にリンク設定ができるため、画像をクリックするとリンク先に誘導可能です。

画像に興味を引かれれば、触ってみたくなる人もいるでしょう。わざわざURLを探してそこをクリックするよりも、容易に誘導できます。

まとめ

Twitterカルーセル広告について解説しました。2020年11月にリニューアルされたばかりなので、これからさらに利用が増えていく広告と思われます。

ベータ版の頃の実績から、広告効果が見込まれているため、扱うサービスや商品によってカルーセル広告の利用を検討すると良いでしょう。

Twitterカルーセル広告を出稿するときは、画像や動画の選択に気をつけてください。複数画像や動画を掲載できるからと、適当にやれば良いわけではありません。

しっかりストーリー性を持たせ、視聴者の興味関心を引き出すようなクリエイティブにしてください。そうしなければ、どんなに効果の高い広告といっても、理想とする結果は得られません。

まだブラウザ版での表示ができないデメリットはありますが、スマホやタブレットのアプデは表示されているので、どこでも見られる広告であることに間違いありません。そのため、Twitterカルーセル広告を出稿する際は、誘導先はスマホ対応にしておくことは必須です。広告効果も高いTwitterカルーセル広告を活用し、訪問者を増やす施策の一つとして考えてみてはいかがでしょうか？

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