SNSで企業アカウントを運用するなら、取得しておきたいのが認証バッジです。認証バッジとは、アカウント名の横に表示される青いチェックマークのことで、アカウントが公式であることを証明する役割を果たします。
この記事では、SNSの認証バッジを取得するメリットや各SNSにおける審査基準、取得方法を紹介します。
目次
認証バッジとは?
認証バッジとは、SNSでアカウント名と一緒に表示される「青色のチェックマーク」のことです。認証バッジは、取得するのに身分証明書や事業者書類などの提出・審査を必要とすることから、アカウントが公式(本物)であることを証明する役割を果たします。
認証バッジと聞くと、有名人や大企業だけが取得できる特別なマークというイメージがあるかもしれませんが、実際には条件を満たせば一般企業でも取得することが可能です。
認証バッジを取得するメリット
続いて、企業アカウントが認証バッジを取得するメリットについて解説します。SNSマーケティングにおいて、認証バッジの取得がどのようなメリットをもたらすのか確認しておきましょう。
- ・信頼性が高まる
- ・フォロワーの獲得につながる
- ・なりすましアカウントによる炎上を防げる
信頼性が高まる
認証バッジを取得するメリットの1つ目は、アカウント・発信するコンテンツの信頼性が高まることです。本物か偽物かわからないアカウントから発信されている情報と比較して、認証バッジ付きのアカウントによる情報は信頼性があります。
SNSマーケティングにおいて、ユーザーから信頼してもらうことはかなり重要な要素の一つです。例えば、認知拡大を目的とした「フォロー・いいねキャンペーン」を実施した際、認証バッジがあるとないとではキャンペーン効果に大きな差が出るでしょう。というのも、認証バッジが付いていれば、ユーザーは安心してフォローをしたり、キャンペーン参加に必要な情報を提供したりできるからです。
また、認証バッジがあると、高いキャンペーン効果が見込めるのと同じ理由から「購買」「申し込み」「資料請求」などといったコンバージョンにもつながりやすくなります。つまり、認証バッジの取得はSNSマーケティングの効果を大幅に向上することができるといえます。
フォロワーの獲得につながる
続いてのメリットは、フォロワーを獲得しやすくなることです。認証バッジが付いていると、一目で「公式アカウント」であることがわかり信頼されやすいことから、多くのフォロー獲得につながります。
また、ユーザーがSNS内でキーワード検索を行った際、認証バッジが付いているアカウントは上位表示されやすいというメリットもあります。上位表示されると、ユーザーの目に触れる機会が増えるため、フォローの獲得や認知度の拡大などとった嬉しい効果が見込めます。
なりすましアカウントによる炎上を防げる
認証バッジを取得する3つ目のメリットは、なりすましアカウントによる炎上やトラブルを未然に防げることです。SNSには企業や著名人を偽って運用している「なりすまし(偽)アカウント」が一定数存在します。特に、公式アカウントに認証バッジが付いていない場合、ユーザーからすると「公式アカウント」と「なりすましアカウント」を見分けることは容易ではありません。
そこで、なりすましアカウントによる被害を防ぐ施策として、認証バッジの取得が効果的です。ユーザーが誤って偽アカウントをフォローしてしまうことを防ぎ、炎上やユーザーの人情報漏洩などといった被害を未然に防ぐことができます。
認証バッジの取得に必要な条件とは?
ここまでで、企業アカウントが認証バッジを取得するメリットについて理解していただけたと思います。そこで次に、認証バッジの取得に必要な条件を確認していきましょう。
一般的に、SNSの認証バッジの取得には「認知の高さ」や「アクティブアカウントであること」「ルールに順次していること」などの条件が設けられています。具体的なフォロワー数や運用歴などの条件はないため、一般企業でも取得することは十分に可能です。
ただし、細かな条件はSNSによって異なるので確認しておきましょう。「Instagram」「Twitter」「TikTok」では、ガイドラインや利用規則、ルールに順次していることに加えてそれぞれ次の条件が存在します。
SNS | 条件 |
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TikTok |
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各SNSにおける認証バッジの取得条件について、以下で詳しく紹介していきます。
Instagramでは、利用規約とコミュニティ規定に準拠していることの他に、次の4つの条件が提示されています。
- ・本物であること:実在するビジネスや団体のアカウントであること
- ・唯一であること:一つのビジネスにつき一つのアカウントのみ「認証バッジ」が取得可
- ・完全であること:自己紹介やプロフィール写真、投稿(一つ以上)が公開されていること
- ・有名であること:広く知られていること
これといって難しい条件はないため、プロフィールや投稿などの準備が整っている企業アカウントであれば問題ないでしょう。ただし、条件にあるように、一定以上の知名度は必要になります。
Twitterの「認証済みバッジ」を付与されるには、次の条件を満たしている必要があると提示されています。
- ・著名性:高い認知を得ていること
- ・完全性:アカウント名や自己紹介、プロフィール・バナー画像が表示されていること
- ・積極的な利用:過去6ヶ月以内にログインされているアカウントであること
- ・セキュリティ:確認済みのメールアドレスまたは電話番号が登録されていること
- ・ルール:過去6ヶ月以内に「Twitterルール」への違反がないこと
TwitterもInstagramと同様に、企業アカウントにとって厳しい条件は特にありません。しっかりとアクティブな運用ができている企業アカウントであれば、取得の可能性は十分にあると考えられます。
TikTok
TikTokで「認証済みアカウント」として活動するためには、ガイドラインと利用規約に順次していることに加えて、以下の3つの条件が提示されています。
- ・本物であること
- ・唯一であること
- ・アクティブであること
詳しくは後述しますが、TikTokでは認証バッジの申請ができないことから、取得の条件に関しても詳細は公表されていません。ただ、他のSNSと同じようにアカウントが本物・有名であることなどが条件となっているように見受けられます。
認証バッジの取得方法
次に、各SNSにおける認証バッジの取得方法や審査期間について紹介します。ただし、中には申請を受け付けておらず、SNS側から認証してもらえるのを待つしかないこともあるので合わせて確認しておきましょう。
Instagram(インスタグラム)
Instagramでは、以下の手順で「認証バッジ」をリクエストすることができます。
- 1. アプリで企業アカウントにログインする
- 2. 自社のプロフィールページを表示
- 3. プロフィールページ右上にあるメニューを開き、「設定」をタップ
- 4. 「アカウント」を選択し、「認証をリクエスト」をタップ
- 5. 氏名(企業名)を入力
- 6. 各種書類を提供
申請の際には、事業者であることを示す書類(会社定款、納税申告書など)が必要です。SNSを運用する担当者個人の身分証明書を提示しても審査が通ることはないので注意しましょう。スムーズに申請できるように、あらかじめ必要書類をそろえておくと良いでしょう。
申請が完了すると「審査」が行われ、結果が通知されます。申請が却下された場合でも通知は届くので、申請後はお知らせが届くまで待ちましょう。なお申請後は、通知が届くまでInstagramと審査についてやり取りすることはありません。
Twitterでは、2021年4月現在「認証済みアカウントプログラム」が保留中となっており、リクエストができません。2021年1月にTwitterより「認証プログラムを再開する」というアナウンスがあったものの、2021年4月現在もリクエストを送ることはできません。
Twitterの認証システムが改訂され次第、早ければ2021年中に申請ができるようになるかもしれません。Twitterの認証バッジを取得したいという方は、Twitter公式のアナウンスを頻繁にチェックすることをおすすめします。
TikTok
続いて、TikTokの認証バッジを取得する方法について紹介します。結論からお伝えすると、TikTokでは認証バッジを申請して審査してもらうことはできません。基準が明確に公表されていないことからもわかるように、TikTokでの認証バッジの取得は他のSNSと比べて難易度が高いといえます。
TikTokで認証バッジを取得するためには、TikTok公式に「人気・影響力の高いユーザー」と認められる必要があります。認証バッジを付与してもらえるように、質の高いコンテンツを投稿して認知の向上を目指しましょう。
認証バッジを取得するためにできること
続いて、各SNSで認証バッジを取得するために今からできることを紹介します。「まだ申請する基準には至っていない」「申請したけど通らなかった」という方は参考にしてください。
- ・質の高いコンテンツを投稿する
- ・自社のホームページでSNSのフォローを促す
質の高いコンテンツを投稿する
1つ目は、質の高いコンテンツを継続的に投稿することです。
認証バッジの審査では、「企業・ブランドとして高い認知を得ているか」という点を見られます。そのため、必然的に「フォロワー数」は審査基準の一つであると考えられます。
しかし、そもそも多くのフォロワーを獲得するためには、ユーザーに興味を惹きつける質の高いコンテンツの配信が欠かせません。知名度を高めたり多くのフォロワーを獲得したりすることは重要ですが、「質の高いコンテンツの投稿」「ユーザーのタメになる情報の配信」など、SNSマーケティングの本質を忘れないように運用していきましょう。
認証バッジの取得そのものを目的とするよりも、ユーザーファーストなSNS運用を通した結果として認証バッジの取得できるのが理想的です。
自社のホームページでSNSのフォローを促す
2つ目の方法は、自社のホームページでにSNSへのリンクを貼って、信頼性を高めつつフォローを促す方法です。例えば、すでにTwitterで認証バッジを取得している場合、プロフィールに認証バッジ取得前の他SNSのリンクを貼ることも効果的です。
こうすることで、認証バッジを獲得できていないうちも、そのSNSアカウントが公式であることを証明できるようになります。この方法は、「認証バッジの表示以外で本物であることを知らせる方法」として、Instagram公式でも推奨されています。
まとめ
SNSの認証バッジの基本情報と取得条件・方法を詳しく紹介しました。SNSの認証バッジは、信頼性を高めフォロワーの獲得につなげられることから、SNSマーケティングにおいて重要な役割を果たします。
認証バッジをまだ獲得できていないのであれば、各SNSの取得条件や申請方法を理解した上で、各SNSの求める「認知の高さ」や「アクティブな運用」レベルを達成できるように継続してSNSを運用していくことが重要です。
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