高い拡散力を持つTwitter。その国内利用者数は約4,900万人に上り、およそ3人に1人がTwitterユーザーということになります。(*1)
その拡散力の高さ、ユーザー数の多さから商品・サービスのプロモーションの場としてTwitterを活用する企業も増えています。
Twitterを活用したプロモーション方法の1つとしてあげられるのがTwitter広告ですが、プロモ広告(プロモツイート)、フォロワー獲得広告、トレンドテイクオーバーなど様々な種類の広告があります。
今回は、Twitter広告の中でも最も利用されているプロモ広告について、プロモ広告の仕組みや特徴、プロモ広告の出稿方法から活用方法、事例まで幅広く説明します。
目次
プロモ広告(プロモツイート)とは
プロモ広告(プロモツイート)とは、通常のツイートと同じ形式で表示される有料広告のことです。フォロワーだけではない幅広い利用者層へのリーチが可能となります。
「プロモツイート」という名称を聞いたことがあるかもしれませんが、2021年4月14日に「プロモ広告」という名称に変更となりました。広告の内容自体の仕様変更は行われていないため同じ広告を指します。
プロモ広告(プロモツイート)の特徴と費用
ここでは、具体的なプロモ広告(プロモツイート)の特徴と費用体系についてみていきましょう。
■特徴
・広告の見せ方が豊富
プロモ広告(プロモツイート)はテキストだけではなく、画像、動画、カルーセル、モーメントといったさまざまなクリエイティブで配信することが出来ます。
ベースとなるのはテキスト広告です。名前の通り、文章のみで構成されたツイートです。文字数制限は一般的なツイートと同様140文字(英語の場合280文字)で、商品やサービスのプロモーションを行うことが出来ます。
URLを入れて自社のウェブサイトなどに誘導することも可能ですが、URLが長い場合は文字を多く利用するため肝心のプロモーション文言が入らなくなってしまう、という事に注意しましょう。
多く利用されているのが画像とセットの広告です。こちらはテキストに加えて画像も加わるのでテキスト広告と違ってユーザーの視覚にも訴えかけることができ、訴求力が高まります。
ユーザーにクリックしてもらいやすいように画像を大きく表示させる場合には1200ピクセルが画像サイズとして適しているとされています。
1つの広告内で複数枚の画像や動画を表示出来るカルーセル広告は、複数(2〜6枚)のビジュアルでストーリーを伝えたり、複数の商品やサービスのプロモーションも可能です。
また、画像広告よりもより多くの情報をユーザーに届けることが出来る方法として動画広告があります。使用する動画は5MB以内であれば設定が可能です。画像と同様、ユーザーの目を引くようなインパクトのあるクリエイティブを作成することがエンゲージメントの向上に繋がります。
・多様な広告の表示場所
プロモ広告(プロモツイート)は通常のツイート形式と同様に表示されるので、主にタイムラインに表示されます。それ以外にも、関連性の高いキーワードによるTwitter検索結果ページの上部やトレンドテイクオーバーをクリックして表示された検索結果などにも表示されます。
(※トレンドテイクオーバーはTwitterの虫眼鏡マークから遷移する「おすすめ」や「トレンド」の上部にトレンドと連動して表示される広告。以前は「プロモトレンド」という名称でしたがプロモツイートと同様2021年4月のリブランディングにより名称がトレンドテイクオーバーに変更しています。)
Twitterはユーザーの利便性を最優先しているのため、ユーザーのタイムラインが広告で埋め尽くされないよう、ユーザーが1日に目にする広告の数を制限しています。表示が少ない分広告がより認知されやすいとも言えます。
■費用
プロモ広告(プロモツイート)の特徴として費用発生タイミングがあります。プロモ広告(プロモツイート)は広告へのアクション(エンゲージメント)に対して費用が発生します。広告を表示されただけでは費用は発生しません。
(エンゲージメントとはリツイートやいいねをしたり、動画を再生した時などユーザーがアクションしたことを指す)
また、ここでポイントが二次拡散の場合は課金対象とならない点です。プロモ広告(プロモツイート)をリツイートして、その広告を別にユーザーがアクションをしても広告費用は発生しないということです。つまり、プロモ広告(プロモツイート)が拡散されればされるほど、広告効果は高まり、結果エンゲージメントあたりのコストが下がり広告効率の良い運用が出来ます。
プロモ広告(プロモツイート)の出稿方法
プロモ広告(プロモツイート)の出稿方法はシンプルです。5つの順序に分けて解説します。
①Twitterアカウントの作成
まず、Twitterのアカウントを作成します。
作成方法は通常の作成方法と同様で、作成に必要な基本情報を設定します。
アカウントが作成済みの場合はここはスキップして大丈夫です。
②広告アカウントの作成
Twitterアカウントが出来たら、次に広告アカウントを作成します。
ここで所属している国やタイムゾーン、クレジットカード情報の登録を行います。
※Twitter広告はクレジットカード決済のみのため、入力は必須です。
※広告アカウントの開設にはTwitter プロフィールを完成させてから2~3週間が必要です。
③キャンペーン設定
キャンペーン設定時の一番最初に広告を出稿する目的を以下の8つの中から1つ選択します。
・リーチ数:より多くのユーザーに広告を表示するのが目的
・動画再生数:動画の再生数を増やすことが目的
・プレロール再生数:プレロール動画の再生数を増やすことが目的(※プレロール動画:動画が開始される前に挿入される動画広告)
・ウェブサイトのクリック数:自社サイトなど外部への誘導数を増やす目的
・エンゲージメント数:いいね、リツート、返信などのアクションを増やすことが目的
・フォロワー数:フォロワー獲得が目的
・アプリのインストール数:アプリのインストール数や再エンゲージメント率を上げることが目的
④予算の設定
③の設定が終わると「予算を設定」のページに移ります。基本的な設定項目は以下の3つです。(キャンペーンの設定内容によって多少設定項目は変わります)
・1日の上限予算
・予算総額
・価格(自動入札額/上限入札単価/入札単位)
予算はキャンペーンやオークションの状況によりますが、1アクションにつき数十円程の単価なので少額の予算からスタートしてもよさそうです。プロモーションの目的等によって適切な予算を設定しましょう。
⑤広告を届けたいターゲットの設定
予算を設定した後に、配信地域や性別、端末、キーワード、フォロワー、興味関心などから広告を届けたいターゲットを設定します。
⑥クリエイティブの設定
最後に、クリエイティブを設定します。設定できるクリエイティブは様々な種類がありますがスタンダードなものをいくつか紹介します。
・画像付きのツイート
文字のみのツイートに、画像を添付したもの。1枚~複数の画像を添付することができます。
・大きな画像のカード
画像とリンクがひとつになっていて、カード形態になったもの
・プロモ動画
文字のみのツイートに、動画を添付したもの
クリエイティブまで設定したら、プロモ広告(プロモツイート)の設定は完了です。
効果的なプロモ広告(プロモツイート)の出し方
プロモ広告(プロモツイート)ではエンゲージメントが効果に大きく影響してきます。Twitterでは、広告のクリック、リツイート、返信、フォロー、いいねがエンゲージメントとして数えられます。
エンゲージメントを高める為にはユーザーがいいねしたい、クリックしたいと思われるような「共感性」が必要なので、それを獲得する為の仕掛けを作る必要があります。
ターゲットが興味持ちそうな内容や、ひと目でわかる目に留まる画像をセットで配信するというのももちろんですが、エンゲージメントを高めるための方法の1つとして広告文の工夫があります。
一例として、縦読みすると違った文章が読み取れる、あえてスペースをとり、ななめ読みとなるように調整するなど、一工夫あった文章にすることで流し読みされないようにするというのがエンゲージメントを高めることにも繋がります。
また、プロモ広告(プロモツイート)内にハッシュタグを設置することでよりユーザー参加型の広告になるのでエンゲージメントも上がりやすいです。ハッシュタグのキーワードは単なる告知ではなくキャッチーで特徴的なワードを使用することでユーザーの興味・関心を引きやすいものにしましょう。
もう一つ大事なこととして、エンゲージメントを高めるとプロモ広告(プロモツイート)はどんどん拡散されていきますが、より効果を出すためにはユーザーにブランドイメージをきちんと伝える内容にすることです。
というのも、ブランドイメージを伝えたい広告であれば、ブランドイメージがより伝わる文章・画像・動画など、を明確にする必要があります。
プロモ広告(プロモツイート)では拡散されていくことも多いため、「〇〇といえばあのサービス」「このキャッチコピーはあの商品」といったブランドイメージを認識しやすくし、ブランドイメージを統一したクリエイティブで伝えることも重要となってきます。
インフルエンサーを活用したプロモ広告(プロモツイート)事例
プロモ広告(プロモツイート)は自社で発信するだけとは限りません。ここでは、第三者のツイートを広告として活用する「第三者配信」の事例を紹介します。
第三者配信とは、自社のアカウント以外の第三者アカウントのツイートを、自社広告に転用できる仕組みです。
特徴としては、インフルエンサーなど第三者による発信なので広告感が薄れ、口コミ感が強くなることで興味・関心を集めやすく、エンゲージメントしやすくなります。
ここでは、第三者配信の例を紹介します。
・株式会社Ateamのインフルエンサーによる第三者配信
株式会社Ateamはアプリプロモーションのため、インフルエンサーを起用してテレビCMのパロディー動画を制作し、プロモ広告(プロモツイート)を実施。ハッシュタグを使いユーザー参加型のツイートにすることで、エンゲージメントを獲得しました。
第三者配信を実施した結果、CVRが約4%向上しました。(参考 https://www.movie-times.tv/basic/7988/#7eleven)
まとめ
今回は、Twitter広告の中でも最もスタンダードなプロモ広告(プロモツイート)について解説しました。
プロモ広告(プロモツイート)は狙ったターゲットに集中して広告を表示出来たり、比較的低コストで運用できるところが魅力です。
よりコンバージョンに繋がるよう、出稿するクリエイティブやターゲットの精査もしっかり行いましょう。
インフルエンサーを活用したプロモ広告(プロモツイート)に関しては、当社からもご提案可能ですのでお気軽にご相談下さい。
*2 Twitter広告プロダクトのリブランディングのお知らせ