Twitter広告の設定方法は?広告の種類・費用・文字数・写真&動画のサイズ

TwitterやInstagramをはじめとしたSNSの利用者の増加に伴い、近年では多くの企業がSNSで広告を配信しています。SNS広告は、テレビや雑誌などの従来の広告と比べ、ターゲティングがしやすく、成果に応じた課金ができるため、高い費用効果が期待できます。

とはいえ、実際にTwitter広告を始めるとなると、「どのような手順で広告を配信するの?」「予算や入札方法は?」などといった疑問が湧いてきますよね。そこで、この記事ではTwitterで広告を出稿する際に知っておきたい基礎知識と、しっかりと成果を出すためのポイントを紹介します。

Twitter広告の種類

Twitter

まずは、Twitterにおいて出稿が可能な広告の種類を説明します。目的に合わせて広告の使い分けができるように、それぞれの広告タイプの「目的」と「特徴」を把握しておきましょう。

文字のみのツイート

Twitterでは、普段からユーザーが見慣れている「文字のみのツイート」を広告としてタイムラインに流すことできます。文字制限は、最大140文字からリンク分(12文字)を除いた最大128文字です。

見た目が普通のツイートと変わらないことから、広告感を出さずに、さりげなくユーザーのタイムラインに広告を流したいという場合に活用できます。また、広告画像や動画を用意する必要がないので、手間を掛けずに広告を出したいときにおすすめです。

しかし、文字のみのツイートは、画像付きのツイートや、コールトゥアクションボタンの付いた広告ツイートと比べて、視覚的に目立ちにくいため、ユーザーに興味を持ってもらいにくいというデメリットがあります。

画像付きツイート

文章(最大128文字)に加え、1枚〜4枚の画像を付けた広告ツイートです。文字のみのツイートと比べて、インパクトのある画像でユーザーの興味を引くことができることが特徴です。

また、画像を挿入することにより、ツイートの縦幅が大きくなるので、読み飛ばされてしまう可能性が低減します。Twitterで広告を配信する際には、画像または動画を用意しておくと良いでしょう。

動画付きツイート

文字(最大128文字)に加え、動画(最大2分20秒まで)を付けた広告ツイートです。ツイートに送付した動画は、ユーザーのタイムラインで自動再生されます。動画を再生するのにユーザーがアクションを取る必要がないため、動画を気軽に見てもらいやすいというメリットがあります。

動画の枠は2分20秒までと長めに設定されていますが、ツイッター公式は15秒以内の動画を推奨しています。これは、短い動画の方が最後まで見てもらいやすいからという理由からです。ツイッター広告に挿入する動画は、15秒以内の短尺動画で情報をサクッと伝えているものを選ぶとより効果的でしょう。

Twitterカード

Twitter広告では、文字のみツイートと画像・動画付きツイートの他に、広告に特化した「Twitterカード」が用意されています。特徴としては、文字だけのツイートや画像・動画付きツイートよりも、ユーザーが何らかのアクションを起こしやすいことが挙げられます。

Twitterカードは、広告の目的に合わせて4種類から選ぶことが可能です。

Twitterカードの種類
  • 1. ウェブサイトカード
  • 2. アプリカード
  • 3. ダイレクトメッセージカード
  • 4. カンバセーショナルカード

1.ウェブサイトカード

ウェブサイトカードは、ユーザーを指定のウェブサイトへと誘導することを目的とした広告タイプです。興味を持ったユーザーが、画像または動画をタップすることで、気軽にウェブサイトを訪れることができます。

2.アプリカード

アプリカードでは、「インストール「起動」「購入」などのコールトゥアクションボタンを追加することができます。モバイルアプリのインストールを目的とした広告を配信する際に使用したい広告タイプです。

3.ダイレクトメッセージカード

ダイレクトメッセージカードは、ユーザーとプライベートな会話をする機会を得たい際に便利な広告タイプです。画像または動画と共に、「ダイレクトメッセージを送る」というコールトゥアクションボタンを設置することができます。

4.カンバセーショナルカード

カンバセーショナルカードでは、広告を見たユーザーに自社オリジナルハッシュタグを使ってツイートをすることを促すことができます。ユーザーのツイートを通して、企業や製品の認知度を向上したい場合や、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を獲得したい場合の利用がおすすめです。

Twitter広告の出し方

続いて、実際にTwitterで広告を出稿する際の手順を詳しく解説していきましょう。Twitterでの広告配信は、一見難しそうに見えますが、流れを把握しておけば簡単に利用することができます。

Twitter広告を出す手順
  • 1. 自社アカウントにログインする
  • 2. 広告を設定する
  • 3. 初期設定を行う
  • 4. キャンペーンの「目的」を設定する
  • 5. キャンペーンの詳細を設定する
  • 6. 広告グループを作成する
  • 7. オーディエンスを設定する

自社アカウントにログインする

Twitterで広告を出稿するためには、アカウント登録が必要です。すでに自社アカウントを作成済みの場合は、ログインしておいてください。アカウント登録がまだの場合は、事前にアカウント登録を済ませておきましょう。

広告を設定する

自社のアカウントにログインした状態で、「Twitter広告」にアクセスし、「Twitter広告を設定する」というボタンを選択します。広告の初期設定から配信まで、すべてこのページより行うことができます。

初期設定を行う

「Twitter広告へようこそ」という画面が表示されたら、広告出稿の下準備として「国・タイムゾーン」と「クレジットカード情報」を設定します。これらの初期設定を済ませることにより、Twitterにて広告の出稿ができるようになります。

キャンペーンの「目的」を設定する

続いて、キャンペーン(広告の目的)を設定します。Twitter広告では、キャンペーンの目的を次の6つ から選択することが可能です。

キャンペーンの種類
  • 1. フォロワーの増加
  • 2. ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン
  • 3. ブランド認知度の向上
  • 4. ツイートのエンゲージメント
  • 5. アプリのインストール数または起動回数
  • 6. 動画の再生数

ここで選択した目的が、そのまま「課金対象のアクション」となります。どれをキャンペーンの目的にするかによって、広告出稿にかかる費用が変わってきますので、慎重に選びましょう。

キャンペーンの詳細を設定する

目的を設定したら、次にキャンペーンの詳細(キャンペーン名、予算、配信スケジュール)の設定を行います。

キャンペーン名

キャンペーン名は、複数の広告を自社で管理する際に使います。名前の付け方に関して特にルールなどはありませんので、他の広告と区別・管理がしやすいようなキャンペーン名を付けておくと良いでしょう。

予算

続いて、広告の予算を設定します。基本的には1日あたりの予算を設定しておけば問題ありません。総予算の入力はオプショナルですので、キャンペーンの総予算を具体的に決めておきたい場合のみ入力しましょう。

スケジュール

最後に、広告を配信する期間を設定します。開始日の設定は必須ですが、終了日に関してはオプショナルとなっています。テストとしてTwitter広告を配信したい場合や、月ごとに予算を管理したい場合などは、終了日を設定しておくと良いでしょう。

広告グループを作成する

キャンペーン単位の設定が終わったら、次は広告グループの作成を行います。広告グループとは、複数のキャンペーンをまとめて一つのグループとして設定をすることを意味します。一つの広告を出稿する際は、広告グループの「予算」や「スケジュール」などは、上で設定したキャンペーンの内容と同じにしておけば問題ありません。

オーディエンスを設定する

最後に、広告ツイートを配信するターゲットを設定します。Twitter広告では、「地域」「性別」「興味」など、さまざまな種類のターゲティングをすることが可能です。

広告を出稿する際にターゲットを細かく正確に設定できるのは、SNS広告の特権ですので、オーディエンスの設定は慎重に行いましょう。オーディエンスの設定方法については、「Twitter広告出稿で成果を出すポイント」で詳しく解説しています。

Twitter広告の文字数と写真・動画のサイズ

Twitter広告には、文字だけのツイートから写真・動画付きのツイートまで、さまざまなタイプが存在します。見栄えの良い広告ツイートを作成するために、文字制限や写真・動画のサイズを確認しておきましょう。

文字数

広告用のツイートの文字数は140文字まで となっており、通常のツイートと変わりはありません。ただし、12文字分はリンクの挿入に使われてしまうため、実際にツイート本文に使えるのは最大で128文字です。

ちなみに、ツイートの文字制限は言語ごとに決まっており、日本語、中国語、韓国語以外の言語で広告ツイートを作成する場合は、280文字までとなります。

画像のサイズ

Twitter広告における画像のサイズは次の通りです。

アスペクト比 デスクトップ:正方形(1:1)、横型(2:1)

モバイル:横型(16:9)

最小解像度 600×600

広告に興味を持ったユーザーが画像を拡大することを想定し、画像の横サイズは600ピクセル以上が推奨されています。また、縦が横より大きい場合は、自動的にアスペクト比が「1:1」になるようにトリミングされてしまうため注意が必要です。

動画のサイズ

Twitter広告における動画のサイズは次の通りです。

ファイルサイズ 最大1GB
動画の長さ 最大2分20秒(15秒以下を推奨)
ファイル形式 MP4またはMOV
アスペクト比 正方形(1:1)、横型(2:1)
最小解像度 640×360

タイムラインやプロフィール上で、広告ツイートの動画は正方形で表示されるため、動画の縦横比は「1:1」が公式より推奨されています。

Twitter広告出稿でかかる費用

Twitterで広告を出稿する際には、費用が発生します。Twitter広告は、事前に指定したアクションが発生した時のみ費用がかかる「課金方式」となっています。そのため、広告を出稿するだけであれば無料で行うことが可能です。

また、広告出稿に必要な費用は、入札金額と広告ツイートの成果によって大きく異なります。ここでは、そんなTwitter広告における課金の種類と、入札方法について詳しく紹介します。

課金の種類

Twitter広告では、動画の再生数やウェブサイトのクリック数など、自社で事前に指定したアクションが発生して初めて課金の対象となります。課金の対象となるアクションは以下の通りです。自社の宣伝目的に合ったものを「請求可能なアクション」として設定しましょう。

分類 課金の対象
認知向上 インプレッション数
購入検討 動画の再生数
プレロール再生数
アプリのクリック数
ウェブサイトのクリック数
エンゲージメント数
フォロー数
コンバージョン アプリのクリック数

このように、Twitter広告では指定したアクションが発生した場合のみ課金される仕組みになっているため、費用対効果が低くなる心配がありません。「高い広告費を掛けたのに、思ったような結果が得られなかった……」ということがないので、SNSで広告を初めて配信するという方でも安心です。

入札方法

Twitter広告の入札方法は、次の3タイプから選ぶことができます。それぞれの入札タイプの特徴を解説していきますね。

入札方法
  • 1. 自動入札
  • 2. 上限入札単価
  • 3. 目標入札単価

1. 自動入札

自動入札は、最もシンプルな入札方法です。予算内の最小限の費用で、最大の結果が得るための「最適な入札金額」を設定してもらえます。初めてTwitterで広告を出稿する方や、「予算は決まっているが、入札金額がよくわからない」という方におすすめの方法です。

2. 上限入札単価

上限入札単価とは、上記で紹介した課金の対象となるアクションごとに、細かく入札金額を設定する方法です。Twitter広告を何回か利用してみて、アクションごとに必要な金額が把握できてきた頃の利用がおすすめです。

3. 目標入札単価

目標入札単価は、上限入札単価と同様に、アクションごとに細かく入札金額を設定することが可能です。目標入札単価は、「1日ごとの平均額」が目標コストになるように最適化がなされることが最大の特徴となっています。

Twitter広告出稿で成果を出すポイント

ここまでで、Twitterにおける広告出稿の基礎知識と、実際に広告を出稿する方法を紹介しました。そこで、次に、Twitterでの広告出稿でしっかりと成果を出すためのポイントを3つ紹介します。

Twitter広告のポイント
  • ・宣伝の目的を明確にする
  • ターゲティングを活用する
  • 画像または動画を使用する

宣伝の目的を明確にする

Twitterで広告を出稿する際は、「目的」を明確にすることが重要です。「SNS広告が流行っているから」「Twitter運用で成果を出したいから」などといった理由で、なんとなく広告を出稿することはおすすめできません。

Twitter広告では、「フォロワーの増加数」や「アプリのインストール数」など、キャンペーンの目的を明確に定めることができますので、目的に合わせて広告出稿の設定を行いましょう。

ターゲティングを活用する

Twitterにおける広告出稿では、ターゲットを明確にすることが重要です。広告機能を通して、企業が本当にリーチしたいユーザーに情報を届けることができるように、Twitter広告では、さまざまなターゲティングの手法が用意されています。

ここでは、Twitter広告のターゲティングをする際に使用可能な「属性」と「条件」の設定について紹介します。キャンペーンの目的や、広告の内容に合わせてターゲットを明確に設定することで、費用対効果を高めることができるので、ぜひ参考にしてください。

オーディエンスの属性

まず、Twitter広告では、次の10個の属性でオーディエンスを絞ることが可能です。「地域」や「年齢」はもちろん、使っているスマホ端末の種類や、携帯電話会社など、他のSNS広告ではあまり見かけない細かな属性までをも設定することができます。

オーディエンス属性
  • ・地域
  • ・年齢
  • ・性別
  • ・端末モデル
  • ・携帯電話会社
  • ・新端末
  • ・プラットフォーム(デスクトップやタブレット端末など)
  • ・OSバージョン
  • ・言語
  • ・Wi-Fi接続

リーチしたいオーディエンスに合わせてターゲティングをすることで、これらの条件を「すべて」満たすユーザーのみに広告ツイートを届けることができます。

オーディエンスの条件

続いて、Twitter広告はユーザー属性によるターゲティングの他にも以下の6つの方法でターゲットを絞ることが可能です。

オーディエンスの条件
  • ・会話ターゲティング
  • ・イベントターゲティング
  • ・ツイートエンゲージャーターゲティング
  • ・キーワードターゲティング
  • ・映画とテレビ番組のターゲティング
  • ・興味関心およびフォロワーが似ているアカウントのターゲティング

ユーザーが普段どのようなトピックについてツイートをしているのか、どのような映画やテレビ番組に興味を示しているのかといったオーディエンスの条件をもとに、ターゲティングをすることができます。これらのターゲティングは、すべて広告キャンペーン設定の「ターゲティング」セクションより設定することが可能です。

画像または動画を使用する

Twitter広告では、目的やキャンペーン内容に合わせて自由に広告タイプを選ぶことができますが、一般的には、ユーザーの興味を引きやすい画像・動画を使用したツイートの利用がおすすめです。画像や動画など、広告素材の準備に手間と時間はかかってしまいますが、Twitter広告で費用対効果を高めるためには、より多くのユーザーに興味を持ってもらうことが欠かせません。

文字だけのツイートでも、画像・動画付きのツイートでも、広告を配信するのに必要な費用に変わりはありませんので、積極的に画像や動画などを活用していくことをおすすめします。

まとめ

Twitter広告に関する基本知識と、実際に広告を出稿する方法とポイントを紹介しました。Twitterでの広告出稿は、「キャンペーンの目的」や「オーディエンス」など、細かな設定が数多く存在するため、一見難しく思えるかもしれません。

しかし、細かな設定が用意されているからこそ、SNSで初めて広告を出稿するという方でも「失敗する可能性が低く安心」と言えます。実際に、Twitter広告では、目的とオーディエンスを的確に設定すれば、かなり高い費用対効果が期待できるでしょう。

当社GROVEでは、お客様のSNSアカウント運用目的に合わせたインフルエンサーマーケティングを行っています。「Twitterをマーケティングツールとして活用していきたい!」という方や、「Twitterの運用があまりうまく行っていない」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。