Instagram(インスタグラム)のReels(リール)とは?投稿手順とビジネスでの活用方法

Instagram(インスタグラム)で最近よく見かける「Reels(リール)」。リールは2020年8月に発表された新機能で、最大15秒のクリエイティブな短尺動画の制作・シェアが可能です。

この記事では、Instagramの新機能「Reels(リール)」の基礎知識と、ビジネスで活用するためのアイディアを紹介します。リールをビジネスアカウントで活用したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

Instagram(インスタグラム)の「Reels(リール)」とは?

Instagram

「Reels(リール)」とは、最大15秒の短尺動画の作成・シェア・視聴ができる新機能のことです。2020年8月5日(水)に新たにInstagram(インスタグラム)に追加されました。

人気のBGMやさまざまなエフェクトを使って、オリジナルショートムービーがInstagram上で手軽に作れることが魅力です。使用感としては『TikTok』と似ている部分が多く、スキマ時間にサクッと見られるユニークな短尺動画が目立ちます。新機能とはいえ、すでに多くのインスタグラマーが活用しているクリエイティブツールで、今後さらなる注目の高まりが期待されます。

2020年10月現在はユーザーによる投稿のみで、広告の掲載はありません。ただし、今後のリールの注目度の高まりによっては、広告の掲載が始まる可能性も十分に考えられるでしょう。

Instagram(インスタグラム)のReels(リール)でできる4つのこと

そんな新機能「リール」では、どのようなことができるのでしょうか?投稿やストーリーズとリールの使い分けができるように、まずはリールでできる4つの機能について詳しく紹介します。

リールでできること
  • 1. インスタ上でショートムービーが作れる
  • 2. 4つのクリエイターツールが使える
  • 3. インスタ上の4箇所に投稿ができる
  • 4. 再生回数が確認できる

 

1. インスタ上でショートムービーが作れる

リールが登場する以前も、Instagramで投稿またはストーリーズとして動画を投稿することは可能でした。それにもかかわらず、リールがInstagramユーザーにとって斬新な理由は、Instagramアプリ上で動画を撮影・編集できること、そしてその編集の自由度の高さにあります。

インスタのリール制作画面から新規で動画を撮影するか、カメラロールにある動画を切り取って組み合わせることで、オリジナルのショートムービーの制作が可能です。一つの動画をそのまま投稿することはもちろん、いくつもの動画をつなぎ合わせて新たな動画として公開することもできます。TikTokを使ったことがある人なら、共通する部分が多いためすぐに使い方をマスターできるでしょう。

つまり、これまでできなかった、カメラロールにある複数の動画を組み合わせて一つの動画にするといった高度な編集が可能になったという点がとても斬新というわけです。動画編集の自由度の高さについては、以下で詳しく紹介します。

2. 4つのクリエイターツールが使える

リールでは、SNSアプリとは思えないくらい本格的な動画編集が可能です。次の4つのクリエイターツールがそろっており、動画編集の知識がない人でも、ツールを活用することで魅力的な動画を作り上げることができるようになっています。

リールの機能
  • ・豊富なBGM(オリジナルBGMではなく、人気の楽曲が使える!)
  • ・エフェクト(フィルターや顔スタンプなど)
  • ・再生速度の調整(5段階の調整可能)
  • ・タイマー機能(全身の撮影や手を使えないときに便利!)

まず、リールでは流行りの曲から名曲まで、自分の好きな曲をBGMとして加えることが可能です。動画に合った楽曲や、楽しげなミュージックをつけるだけでも、ただの動画をプロフェッショナルに見せることができます。

そして、リールではたくさんのオリジナルフィルターが使用可能です。エフェクトを選択する画面から「エフェクトギャラリー」にアクセスすると人気のエフェクトを使った動画が一覧表示され、その中から使いたいエフェクトを選ぶことができます。このように、流行りのBGMやエフェクトを使用することで、より多くのユーザーに見てもらいやすくなるといったメリットがあります。

また、「速度調整」や「タイマー機能」など、動画を撮影するときに使えるツールもそろっているため、使い勝手がかなり良いです。これまでのストーリーズでの動画撮影と比べて、よりクリエイティブな動画が撮影できます。

3. インスタ上の4箇所に投稿ができる

リールを使って動画を一つ制作すると、一度に4つの場所へシェアすることができます。

投稿できる4箇所

・フィード
・プロフィール
・ストーリーズ
・検索欄

自社アカウントのフォロワーはもちろん、フォロワー以外のユーザーにもリーチしやすいのが嬉しいポイントです。「フィード」「ストーリーズ」「プロフィール」の表示に関しては、シェアしないという選択肢もあるのでご安心を!ひっそりと投稿しておきたいという場合は「リールにシェア」だけをONにして投稿しましょう。

「フィード」へのシェアをONにすると、プロフィールグリッドにも自動的に表示されますが、投稿のメニューバーから「非表」にすることが可能です。プロフィールの世界観を邪魔することなく、リールを投稿することができるので気軽にチャレンジしてみましょう。

ちなみに、公開アカウントの場合は、自分が投稿したリールが他の人の検索欄に表示されることもあります。表示はランダムとなっており、表示の基準や仕組みはわかっていません。

4. 再生回数が確認できる

2020年10月現在、Instagramの通常投稿では、「いいね!」の数が非表示になっていますが、リールに関しては「再生回数」と「いいね!」の数が公開されています。特に、再生回数に関しては「▷3万」のようカバーに表示されるので、どのくらいのユーザーにリーチしたのかが一目でわかります。

リールの再生回数は、人気の指標やインスタマーケティングの効果測定として使われるようになるでしょう。

Instagram(インスタグラム)でのReels(リール)の投稿方法・手順

続いて、実際にリールの使い方を解説していきましょう。動画の撮影・編集・シェアまですべてInstagram(インスタグラム)アプリ一つで完結できるので、手軽に利用できることが特徴です。

Reels(リール)の投稿方法・手順
  • 1. ストーリーズ投稿画面から「リール」を選ぶ
  • 2. 動画を撮影する、または過去の動画を選択する
  • 3. カバー写真、キャプション、投稿先を設定して投稿する

1. ストーリーズ投稿画面から「リール」を選ぶ

まずは、ストーリーズ投稿画面下にあるメニューから「リール」を選んでリール投稿画面へと切り替えます。

reels

2. 動画を撮影する、または過去の動画を選択する

リール作成画面では、「動画の撮影」または「カメラロール内にある動画のアップロード」が可能です。

動画を新しく撮影する場合は、「撮影ボタン」を長押しして、内カメラまたは外カメラで撮影を開始しましょう。ボタンを長押ししている間、最大15秒まで撮影ができます。全身を撮影したい場合や、手を使わずに撮影したい場合は、「タイマー」を使ってハンズフリーで撮影するのがおすすめです。

カメラロール内にある動画を使う場合は、「動画を選択→使用部分を選んで切り取り→追加」の3ステップです。制作した動画の再生時間が15秒に達するまで、動画を付け足していくことができます。

注意点として「写真」はリールに追加できません。追加できるのは「動画」のみですのでご注意ください。

動画が完成したら、実際に投稿する前に自分で動画を視聴してみましょう。何度でも再生・再編集ができるので、いろいろなBGMを試してみたり、フィルターを変えてみたり、試行錯誤してみてくださいね。

3. カバー写真、キャプション、投稿先を設定して投稿する

動画が完成したら、あとはカバー写真、キャプション、投稿先(フィード、プロフィール、ストーリーズ)を選んで完了です。

リール動画のカバー写真は、動画のワンカットまたはカメラロール内の好きな画像から選ぶことができます。カバー写真とは、アイキャッチ画像のようなもの。ユーザーを「見たい!」と思わせるような素敵な画像を選ぶように心がけましょう。

なお、投稿後に編集ができるのはキャプションのみとなっています。一度投稿してしまうと、動画はもちろんBGMや文字などの編集はできないのでご注意ください。

Instagram(インスタグラム)のReels(リール)のビジネス活用アイデア3選

これまでInstagram(インスタグラム)マーケティングといえば、投稿やストーリーズでの広告の掲載や、インスタグラマーの投稿・ストーリーズにおけるプロモーションが主流でしたが、リールの登場により、新たなマーケティング手段が可能になるかもしれません。

というのも、リールは通常投稿と同様に、キャプションにて「ハッシュタグ」と「メンションタグ」の使用が可能だからです。また、アルゴリズムによっては検索欄に表示され多くの人にリーチできる可能性が高いので、積極的に活用していきましょう。

ここでは実際に、ビジネスアカウントに向けた「リールの活用アイディア」を3つ紹介します。

商品紹介ムービーの投稿

化粧品や洋服、食品など、PRにおいて「視覚的」な要素がユーザーを惹きつける商品は、リールとの相性が抜群です。リールは基本的に動画をサクッと楽しく視聴するもので、キャプションをじっくりと読む……といったものではありません。したがって「詳しい解説」や「文字で伝えた方が分かりやすい」といった商品のPRには不向きと言えるでしょう。

自社製品の使用方法や、着用イメージなどの動画をつなぎ合わせて編集すれば、費用をかけずに、自社製品のPR動画を制作・シェアすることが可能です。視覚的に楽しむ人が多いInstagramでは、静止画よりもより魅力を伝えやすい、興味を持ってもらいやすいといったメリットがあります。

また、インフルエンサーにリールを使ったPR投稿を依頼する場合、リールでは「再生回数」が公開されるので、効果測定が行いやすいというメリットもあります。たとえば、「3週間後の再生回数によって異なる報酬を提示するといった方法もリールでは可能でしょう。

自社製品・サービスの紹介動画であれば、自社アカウントでの動画作成・投稿はもちろん、インスタグラマーへの依頼にも適しています。

旅行や1日のハイライト

リールの最大の特徴は、複数の動画をつなぎ合わせて動画の制作ができること。その特徴を生かして、「休日の過ごし方」や「沖縄旅行1日目」といったショートムービーの制作がおすすめです。

ユーザーが楽しめる動画コンテンツの中に、自社の製品やサービスを取り込むことで、違和感なく、ユーザーに自社製品・サービスを知ってもらうことが可能です。

ビジネスアカウントであれば、「社員の1日の過ごし方」や「自社製品を取り入れた1日のルーティーン動画」なども良いでしょう。自社独自の「話題性」と「ストーリー性」の高い動画を制作することで、他の企業との差別化を図ることもできるでしょう。

ストーリーズのまとめ編の制作

カメラロール内にある過去の動画をつなぎ合わせることができるので、これまでに公開したストーリーズをシリーズごとにまとめてショートムービーを制作するのも良いでしょう。いくつもあるストーリーズをひとつの短尺動画にまとめてあげることで、ユーザーが手軽により楽しく視聴することができるようになります。

リールを使って投稿した動画は、プロフィールの「リール欄」にまとめて表示されるので、ストーリーズのハイライトをいくつも並べるよりも、プロフィールをすっきり見せられるといったメリットがあります。

まとめ

Instagram(インスタグラム)の新機能である「Reels(リール)」の基礎知識と、ビジネスでの活用アイディアを紹介しました。2020年10月現在、広告の掲載やPRの事例がない機能ではありますが、Instagramマーケティングに活用できる素質は十分にあることがわかっていただけたかと思います。これから投稿数と注目度の増加に期待しつつ、まずは自社アカウントでオリジナル動画を公開してみることからはじめてみましょう。

当社GROVEでは、Instagramによるプロモーションを、「プランニング」から「制作」まで幅広く行っています。これからInstagramを活用したプロモーションを行いたいという方や、「試してみたけどうまくいかなかった……」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。