Twitterのハッシュタグの効果的な付け方

SNSの利用者の増加に伴い、企業のマーケティングではSNSが大きな注目を集めています。中でも、Twitterはマーケティングツールとして多くの企業によって活用されています。

そんなTwitterで企業アカウントを運用するなら知っておきたいのが、「ハッシュタグの効果的な活用方法」です。この記事では、Twitterでハッシュタグを効果的に使う方法を徹底的に解説していきます。また、Twitterのハッシュタグ活用が上手な企業アカウントの事例も4つ紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

Twitterにおけるハッシュタグの特徴

まずは、Twitterにおけるハッシュタグの特徴やメリットについて解説しましょう。

Twitterのハッシュタグの特徴
  • ・ハッシュタグ検索で発見されやすくなる
  • トレンドの話題で他のユーザーと盛り上がれる
  • 自社商品・サービスの口コミを集められる

ハッシュタグ検索で発見されやすくなる

ツイートにハッシュタグを付けることにより、フォロワー以外のユーザーに投稿を見つけてもらいやすくなります。Twitterでは、多くのユーザーが「#新作コスメ」「#コンビニスイーツ」など、興味のあるトピックについてハッシュタグ検索をしています。ですので、人気のハッシュタグを付けておけば、ハッシュタグ検索で見つけてもらえる可能性がアップするというわけです。

投稿内容と関連度の高い人気のハッシュタグを付けてリーチを増やすことができれば、フォロワーの増加や売り上げアップといったより高度な目的を果たすことが可能になるでしょう。

トレンドの話題で他のユーザーと盛り上がれる

Twitterには、短期間で多くのユーザーによってつぶやかれたハッシュタグがトレンド入りするという機能があります。トレンド入りしたハッシュタグは、検索欄の「トレンド」にランキング形式で最大29個表示されます。

トレンド入りしたハッシュタグを使うことにより、Twitterを利用しているユーザーと共通の話題で盛り上がることができます。中でも、度々トレンドに上がる「大喜利系のハッシュタグ」は、企業アカウントでも参加がしやすく、「おもしろい!」と一般ユーザーに拡散してもらいやすいためおすすめです。

また、大喜利のような一見企業アカウントらしくないユニークな投稿には、ユーザーとの距離を縮めことができるといったメリットもあります。ハッシュタグのトレンドに便乗して、いつもとはひと味違うおもしろいツイートを投稿してみましょう。

自社商品・サービスの口コミを集められる

Twitterでは、商品やサービスの名称がそのままハッシュタグとして使われることがよくあります。実際に知名度の高い商品・サービスをハッシュタグ検索すると、ユーザーによるリアルな口コミ・評判がたくさんヒットします。

商品やサービスのリアルな口コミを調べるために、Twitterのハッシュタグ検索を利用するというユーザーは多いため、企業としてはできるだけ多くのユーザーに自社商品についてハッシュタグ投稿をしてもらいたいものです。

そのためには、企業が先立って自社製品・サービス名のハッシュタグを活用することが効果的です。投稿が多くのユーザーの目に留まれば、時間と共にそのハッシュタグのついた投稿がTwitter上で増えていくことが期待できます。

「Twitterで口コミを一定数集めて、サービスの信頼感を高めたい」という企業アカウントは、ぜひ積極的にハッシュタグを活用していきましょう。

ハッシュタグの使い方の基本ルール

続いて、Twitterでハッシュタグを使用する際の基本的なルールについて紹介します。

ハッシュタグの基本ルール
  • ・ハッシュタグは2つまで
  • スペースや句読点は使用不可
  • 数字だけのハッシュタグは使用不可

ハッシュタグは2つまで

Twitterでは、140文字以内であれば好きなだけハッシュタグを使用することができます。そう言われると、ハッシュタグの数は多ければ多いほど良いと思ってしまうかもしれません。

しかし、実際のところ一つのツイートに付けるハッシュタグの数は2つまでにすることがTwitter公式より推奨されています。その理由は、ハッシュタグが多すぎると「宣伝色」が強くなり、読み飛ばされてしまいやすくなるからです。

また、Twitterでは通常の文章は黒字で表示されるのに対して、ハッシュタグとリンクは青色で表示されるため、ハッシュタグの数が多いとスパムアカウントと間違えられてしまう可能性もあります。ツイートにハッシュタグを付ける際は、文章とハッシュタグのバランスを考え、ハッシュタグの使用は1個〜2個にすると良いでしょう。

スペースや句読点は使用不可

Twitterのハッシュタグには、スペースや句読点を含めることはできません。句読点の他にも、「!」「?」「‐」「&」などの記号は使用できないので注意が必要です。これらの記号をハッシュタグに含めると、そこからハッシュタグとして機能せず、ただの文字として反映されてしまいます。

ちなみに、ハッシュタグ内にスペースを含めることはできませんが、ハッシュタグが機能するためには、ハッシュタグの前後にスペースが必要です。例えば、「#コーヒーを飲みました」の「コーヒー」だけをハッシュタグにしたい場合は、「#コーヒー を飲みました」とハッシュタグと文章の間にスペースを空ける必要があります。ハッシュタグを文章中に使う場合は前後にスペースを、文章の最後に入れる場合は改行するようにしましょう。

また、スペースは半角・全角どちらでも大丈夫です。ツイート全体の見栄えを良くしたい時は、幅の小さい「半角スペース」を利用するのがおすすめです。

使える記号はたったひとつだけ!

上記でTwitterのハッシュタグで使用できない記号について紹介しました。これを見て「どの記号なら使用できるの?」と疑問に思った方は多いのではないでしょうか?

実は、Twitterのハッシュタグで使える記号は、「アンダーバー(_)」しかありません。アンダーバーを使用することにより、

  • ・example_2020
  • ・ハッシュタグ_例

といったように、一つのハッシュタグ内に見栄えよく2つの単語を納めることができます。ハッシュタグ内に記号を使いたい場合は、アンダーバーを使用しましょう。

数字だけのハッシュタグは使用不可

Twitterでは、数字だけのハッシュタグは使うことができません。例えば、「#2020」「#2021」といった数字以外の文字が使われていないハッシュタグは、ただの文字として認識されてしまいます。ですので、Twitterで何らかの数字をハッシュタグとして使用したい場合は、「#2020年」のように1文字でも数字以外の文字を追加する必要があります。

また、Twitterでは「#」を入力しても、その後に数字だけを入力すると、そのハッシュタグは黒字で表示されます。ハッシュタグが黒く表示された場合、ツイートしてもハッシュタグとして機能しません。ハッシュタグを入力した際は、青く表示されているかどうかを投稿前に必ず確認するようにしましょう。

ハッシュタグの効果的な付け方

続いて、Twitterで企業アカウントを運用するにあたって知っておきたい、ハッシュタグの効果的な活用方法について解説していきましょう。

ハッシュタグの効果的な付け方
  • ・トレンドのハッシュタグを使う
  • オリジナルのハッシュタグを作成する
  • 自社の商品・サービス名はハッシュタグにする
  • キャンペーンを実施する

トレンドのハッシュタグを使う

Twitterでは、トレンド入りしている話題のハッシュタグを使用すると、より多くのユーザーに投稿を見てもらいやすくなります。投稿のリーチを増やす施策として、トレンドのハッシュタグの利用はとても効果的です。

トレンドのハッシュタグの特徴としては、こまめにランキングが変化することがあげられます。Twitterの検索欄にある「トレンド」では、実際に「今」多くのユーザーによってつぶやかれているハッシュタグをランキング形式で確認することができます。トレンドが過ぎ去ってしまう前に、リアルタイムでハッシュタグを利用しましょう。

Twitter上で話題になっている旬のトピックについて投稿したいという場合は、Twitterの検索欄に表示されるトレンドの中からハッシュタグを選んでみてくださいね。

オリジナルのハッシュタグを作成する

Twitterにて投稿を作成する際は、必ずしも既存のハッシュタグの中から投稿内容に合ったものを選ぶ必要はありません。ハッシュタグは、上記で紹介した「記号」や「スペース」などのルールを守っていれば、基本的に自由に作り出すことが可能です。

投稿にオリジナリティを出したい場合や、Twitterを通してブランディングをしたい場合などは、オリジナルハッシュタグを作成してみましょう。

自社の商品・サービス名はハッシュタグにする

自社の商品やサービスについて投稿する際は、商品・サービス名を欠かさずハッシュタグ記載にするのがおすすめです。固有名詞はハッシュタグとの相性がよく、大きく分けて2つのメリットが期待できます。

メリット
  • ・商品に興味を持ったユーザーが、ワンタップで情報を入手できる
  • ・UGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)を獲得できる

まず、新作商品名をハッシュタグで記載することにより、「なんだろう?」と興味を持ったユーザーがハッシュタグをタップするだけで、その商品に関するツイートをまとめてチェックできるというメリットがあります。企業アカウントによる情報はもちろん、実際に商品・サービスを購入したユーザーによる写真や感想も合わせてチェックすることができるため、商品・サービスの認知拡大に繋がります。

そして、自社の製品・サービスをハッシュタグとして公開し、ユーザーにハッシュタグの使用を促すことにより、実際に購入したユーザーによる写真や感想といったUGC(ユーザー生成コンテンツ)の獲得ができます。「Twitter上に自社商品・サービスに関する口コミや評判を増やしたい!」というのであれば、まずは自ら自社製品・サービスの認知拡大を図るために、ハッシュタグを積極的に使っていきましょう。

キャンペーンを実施する

「オリジナルハッシュタグをTwitterで浸透させたい!」という場合は、ハッシュタグを用いたキャンペーンの実施が効果的です。ハッシュタグを自社アカウントで発信していくだけでなく、実際に多くのユーザーに使ってもらうことにより、より効果的にオリジナルハッシュタグを広めることができます。

ハッシュタグキャンペーンのやり方は次の通りです。「オリジナルハッシュタグを使って投稿すること」を参加条件に、ユーザーが参加したくなるような参加メリットを考えましょう。

ハッシュタグキャンペーンのやり方
  • 1. 自社でオリジナルハッシュタグを用意する
  • 2. キャンペーンの「目的」「内容」を決める
  • 3. キャンペーンの「参加条件」を決める
  • 4. キャンペーンツイートを投稿する

ここまでで、Twitterにおける効果的なハッシュタグの使い方を理解していただけたと思います。

しかし、ハッシュタグの効果的な選定や活用方法などは、実際に試してみると「なかなか効果が出ない……」と苦戦することもあるでしょう。「Twitterのハッシュタグの活用方法で悩んでいる」「もっと効果的な運用方法を知りたい!」という方は、当社GROVEにお問い合わせください。

PRハッシュタグの使い方

PRハッシュタグ

企業アカウントを運用するうえで、正しい使い方を把握しておきたいハッシュタグの一つに「#PR(PRハッシュタグ)」があげられます。PRハッシュタグとは、インフルエンサーがSNSにおいて企業から商品や金銭の提供を受けたうえで商品やサービスを紹介する際に、「この投稿は、プロモーションですよ」とユーザーに知らせる方法の一つです。

「#PR」「#プロモーション」「#タイアップ」などといった、投稿がプロモーションであることを示す表記なしに、プロモーション投稿をしてしまうと、ステルスマーケティング(ステマ)に該当してしまいます。

ステルスマーケティングは、消費者をだます行為に該当するため、発覚するとインフルエンサー本人はもちろん、PRを依頼した企業にも悪評が立ってしまうので注意が必要です。企業アカウントを運用するにあたって、インフルエンサーや著名人に宣伝をお願いしたり、商品提供をしたりする際には、必ず「PRハッシュタグ」を付けてもらうことを徹底しましょう。

企業Twitterアカウントのハッシュタグ活用事例

ここまで、Twitterのハッシュタグの基本知識と効果的な活用方法を紹介してきました。そこで、次に、実際にハッシュタグを上手に活用している企業アカウントの事例を見ていきましょう。

Twitterで企業アカウントを運用するにあたって、参考にできる部分がたくさんありますので、ぜひ目を通してみてください。

Twitter企業アカウントのハッシュタグ活用事例
  • 1. キリンビール
  • 2. スターバックスコーヒー
  • 3. ユニクロ
  • 4. シネマトゥデイ

それぞれの企業アカウントのハッシュタグ活用方法を、参考になるポイントと合わせてお伝えしていきます。

キリンビール:オリジナルハッシュタグでキャンペーンを実施!

オリジナルハッシュタグを使ったキャンペーンを実施した、キリンビールさんの成功事例です。その内容は、「『#レモンサワーには麹が必要だった』『#麹レモンサワー』を付けて感想をツイートすると、抽選で200名にビール6缶が当たる」というもの。

このハッシュタグキャンペーンを行ったことにより、ツイートをしたユーザーのフォロワーからまたそのフォロワーへと、新商品の認知拡大に成功しました。また、参加条件にハッシュタグを使うことに加え、「感想をツイートすること」を含めたことにより、キリンビールさんは新商品「キリン 麹レモンサワー」の口コミ・評判ツイートを多く獲得することができました。

このように、「オリジナルハッシュタグ」と「ハッシュタグキャンペーン」はとても相性が良いことがおわかりいただけるでしょう。「ブランドの認知を拡大したい!」「UGC(ユーザー生成コンテンツ)を獲得したい!」という企業アカウントが参考にしたいハッシュタグ活用事例と言えるでしょう。

スターバックスジャパン:商品名をハッシュタグで記載!

続いて紹介するのは、スターバックスコーヒーさんの公式Twitterアカウントです。スターバックスさんと言えば、大人気のコーヒーチェーンですが、Twitterにおけるハッシュタグの活用が上手な企業アカウントの一つでもあります。

そんなスターバックスコーヒーによるツイートの特徴は、新作のドリンクやフードの商品名をすべてハッシュタグで記載しているところ。「#ベリーベリーレアチーズフラペチーノ」や「#ウィンターホワイトチョコレート」など、商品名はハッシュタグ表記で統一されています。

ハッシュタグ表記にすることにより、新作ドリンクに関するツイートを見て「飲んでみたい!」「おいしいのかな?」と興味を持ったユーザーを、他のユーザーによる口コミツイートへと誘導することができます。

また、ツイッターの文章の文字色は黒で表示されますが、ハッシュタグは青く表示されます。商品名をハッシュタグにすることで、商品名が「キーワード」のように文章の中で目立つようになるため、視覚的に見やすいツイートへと仕上がるというメリットがあります。新商品の認知を拡大したい際に参考にしたい成功事例でしょう。

ユニクロ:季節のイベントでトレンド入り!

続いては、ユニクロさんの事例です。ユニクロさんの公式Twitterアカウントでは、新商品の紹介やセールのお知らせなどを頻繁に発信しています。

中でも特徴的なのが、「#まんがの日」「#いいインナーの日」といった季節のイベントにちなんだハッシュタグを使って、イベントにぴったりな商品について投稿しているところです。

こういったイベント性のあるハッシュタグは、トレンド入りしやすいほか、話題性がありユーザーの興味を引きやすいので企業アカウントとの相性が良いと言えます。自社製品・サービスと関連のある「〇〇な日」には、ハッシュタグと共にトレンド入りを目指してみてはいかがでしょうか?

シネマトゥデイ:検索を狙ったハッシュタグ活用!

最後は、映画の最新情報を更新しているサイト「シネマトゥデイ」さんの事例です。公式Twitterアカウントでは、映画の最新情報に関する記事の通知を行っています。

そんなシネマトゥデイさんの投稿では、「#北川景子」「#トムとジェリー」など、映画に出演している俳優・女優の名前や映画のタイトルがハッシュタグで記載されています。

著名人の名前や作品タイトルは、指名検索が多いので、ハッシュタグ検索からの流入が期待できます。ツイートに固有名詞を記載する場合は、ハッシュタグを用いて記載すると良いでしょう。

まとめ

Twitterにおけるハッシュタグの活用方法を、企業アカウントの成功事例と共に紹介しました。Twitterはユーザー数が多く、拡散力が高いことから、マーケティングとの相性が抜群です。ハッシュタグを上手に活用する方法を知っていれば、さらに効果を高めることができます。

当社GROVEでは、TwitterをはじめとしたSNSマーケティング、インフルエンサーマーケティングのナレッジ・ノウハウを提供しています。Twitterマーケティングの導入を検討している方や、導入してみたものの成果が出ていないという方は、ぜひ当社GROVEに問い合わせください。