TikTokの宣伝・広告効果は?効果を最大化するための施策

SNSマーケティングで欠かせないプラットフォームの一つに「TikTok」があります。TikTokは、若年層のユーザーが多いことから若年層向けの宣伝効果が抜群です。

とはいえ、実際に導入するにあたって、具体的な宣伝・広告効果をしっかりと把握しておきたいですよね。そこでこの記事では、TikTokの宣伝・広告効果と効果を最大化するための施策について解説します。

TikTokとは?利用者数や年齢層は?

TikTok

TikTokは、中国で誕生したショート動画の投稿・視聴プラットフォームです。15秒〜60秒のショート動画を手軽に制作・投稿することができ、流行りの音楽に合わせたダンス動画から、エンタメ系や美容系、教育系など幅広いジャンルの動画が人気です。

2018年には、アメリカのApple Storeの非ゲーム部門でダウンロード数1位を記録。同年、日本でもJC・UK流行語大賞に選ばれるなど、世界中で若年層を中心に高い人気を集めています。

国内の利用者数は、2018年時点で「950万人」に及んでいます。2018年以降、利用者数に関する新しいデータは公開されていませんが、今ではより多くの人がTikTokを利用していることが考えられます。

また、前述のとおりTikTokユーザーの多くは若年層が多くを占めています。Glossom株式会社が実施した「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査」では、2020年度における10代でのTikTok利用率は「29%」、20代では「8%」なのに対して、40・50代では「2〜3%」という結果が出ています。

TikTokにおける4つの宣伝効果

続いて、TikTokの宣伝効果についてお伝えしていきます。その前にまず、「宣伝」の定義をおさらいしておきましょう。「宣伝」は、デジタル大辞泉では次のように定義されています。

商品の効能や主義・主張などに対する理解・賛同を求めて、広く伝え知らせること。

つまり、TikTokにおける「宣伝」は、ショート動画を通してブランドや製品・サービスの認知を拡大することを意味します。ここからはTikTokの4つの宣伝効果を見ていきましょう。

TikTokの宣伝効果
  • ・若年層へリーチできる
  • ・ブランディングできる
  • ・ユーザーとの距離を縮められる
  • ・海外の見込み客層にもリーチできる

 

若年層へリーチできる

TikTokを活用すると、中高生をはじめとした若年層にリーチすることができます。というのも、TikTokの利用者層は13歳〜24歳が全体の「69%」を占めているからです。

昨今では、若年層のFacebookやTwitterなど「個人」が特定できるSNSの利用率が低下している一方で、YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSの利用率が増加しています。中でもTikTokは他のSNSと比べて若年層ユーザーの割合が多いため、若年層をターゲットとするビジネスにとって最適な宣伝場所と言えます。

自社のユーザー層や潜在顧客の年齢層がTikTokの年齢層と合致していれば、かなり高い宣伝効果が見込めるでしょう。

ブランディングできる

「動画」に特化したTikTokは、他のSNSよりも訴求力が高いことから、「ブランディング効果」が期待できます。というのも、一般的に動画は写真の5,000倍もの情報量を含んでいると言われており、TikTokのショート動画を通して自社の商品やサービスを宣伝すれば、ブランドのイメージをユーザーに定着することが可能です。

動画なら商品・サービスの魅力を伝えやすいのはもちろん、会社の雰囲気や事業内容、従業員の人柄など、企業全体のイメージアップも図れます。「消費者からどう見られたいか」を意識して配信すれば、より高いブランディング効果を実感できるでしょう。

ユーザーとの距離を縮められる

TikTokには、ユーザーとの距離を縮められるという効果があります。なぜなら、TikTokはビジネス感が薄くユーザーとの距離感が近いプラットフォームだからです。また、投稿した動画をきっかけにユーザーとコメントやDM(ダイレクトメッセージ)でコミュニケーションを取ることも可能です。

ユーザーと密なコミュニケーションをとることにより、距離を近づけ、新規顧客を獲得したり、既存顧客のリピート率を高めたりすることができます。

海外の見込み客層にもリーチできる

TikTokでリーチできるのは、国内ユーザーに留まりません。というのも、TikTokは世界で8億人以上もの人が利用している世界的なSNSだからです。実際に2020年の世界アプリダウンロードランキングでは、TikTokが堂々の1位を獲得しており、ダウンロード件数はなんと8億5,000万件にも及んでいます。

そのため、動画に英語でテロップを付けたり外国語のハッシュタグを活用したりすれば、海外のユーザーにも動画を届けることが可能です。「海外にも顧客を増やしたい」「海外進出を狙っている」という企業にとって、TikTokは最適な宣伝プラットフォームと言えます。

TikTokにおける3つの広告効果

ここまでで、TikTokにおける「宣伝効果」をお伝えしました。そこで次に、TikTokで広告を出稿した際に見込める効果について紹介します。

TikTokの広告効果
  • ・キャンペーンを認知拡大できる
  • ・売り上げの向上が見込める
  • ・自社のターゲットにリーチできる

キャンペーンを認知拡大できる

TikTokで広告を配信することで、キャンペーンの認知拡大を図れます。

TikTokには、「ハッシュタグチャレンジ広告」という種類の広告があります。これを活用することでユーザーによる拡散を促し、認知を拡大することが可能です。ユーザーが実際にハッシュタグを付けて投稿することにより、速やかで確実な「拡散」効果が見込めます。

売り上げの向上が見込める

TikTokは、ユーザーの「興味」にリーチしやすく、衝動的な購入が生まれやすいという特長があります。そのため、TikTokで商品・サービスの広告を配信することで、売り上げの向上が見込めます。

2020年のTikTok白書によると、計画していなかった購買をTikTokでしたことがあるユーザーは「71%」という結果が出ています。このことから、TikTokは潜在顧客へのリーチが実際に「購買」につながりやすいことがわかります。

自社のターゲットにリーチできる

TikTok広告には、11種類ものターゲティングがそろっているため、自社のターゲット層にピンポイントでリーチすることができます。

TikTokのターゲティングの種類
  • ・性別
  • ・年齢
  • ・言語
  • ・地域
  • ・システム(iOS、Android)
  • ・ネット(Wifi、3G、4Gなど)
  • ・デバイスプライス
  • ・システムバージョン
  • ・興味・関心
  • ・カスタムオーディエンス
  • ・類似オーディエンス

性別や年齢などの基本的なターゲティングはもちろん、ユーザーの興味・関心といった細かなターゲティングも可能です。

TikTokで効果が大きかったプロモーション事例

続いて、これまでにTikTokで実施されたプロモーションの中から、特に効果が大きかった事例を2つ紹介します。

TikTokを活用したプロモーション事例
  • ・Abema TV
  • ・ローソン

これら2つの事例には、企業が学べるポイントがたくさん詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。

Abema TV

まず、紹介するのは「Abema TV」さんのTikTokプロモーション事例です。Abema TVさんは、自社のユーザー層の7割が10代〜30代であるという特徴を生かし、プロモーションの場としてTikTokを選定しました。

Abemaさんは、自社の人気コンテンツ『今日好きになりました』を視聴してもらうことを目的に、オリジナルダンスを使ったプロモーションを実施。ただ動画を撮影するだけでなく、オリジナルダンスの振り付けの考案から行ったという点がとても参考になる事例です。

また、オリジナルダンス動画をTikTok内だけでなく他のSNSやWeb媒体も活用して宣伝したことにより、かなりの認知拡大を図ることに成功しました。結果的に、TikTokの活用により、「視聴数160%アップ」という大きな成果を残しています。

参考にしたいポイント
  • ・自社のユーザー層とTikTokのユーザー層がマッチしていた
  • ・プロモーションのためにオリジナルダンスを考案した
  • ・TikTok以外のSNSやWeb媒体を活用し、TikTokのオリジナルダンスの認知拡大を図った

ローソン

2018年6月、ローソンさんはTikTokで新商品「Lチキ 塩レモン味」のプロモーションとして、TikTokを活用しました。

ローソンさんは、このプロモーションに伴って、「いつでもLチキ」というTikTokオリジナルソングを制作。「Lハンドサイン」という、歌に合わせたオリジナルポーズも考案し、「#いつでもLチキチャレンジ」キャンペーンを実施しました。

通常、キャンペーンというと景品などが設けられることが多いですが、当キャンペーンでは「景品」や「プレゼント」などは設けられていませんでした。それにもかかわらず、多くのユーザーが「#いつでもLチキチャレンジ」に参加。

また、音楽に合わせて実際の商品を食べるという内容だったため、商品の認知拡大と話題を呼ぶことに成功しました。

参考にしたいポイント
  • ・オリジナルソングとオリジナルポーズを考案
  • ・ユーザー参加型の「ハッシュタグチャレンジ」キャンペーンを実施した
  • ・動画に商品を映すことを前提としたため、高い宣伝効果が得られた

TikTokの宣伝・広告効果を測定する方法

ここまでで、TikTokの宣伝・広告効果や実際のプロモーション事例について紹介してきました。そこで次に、TikTokにおける投稿やプロモーションなどの効果の測定方法を解説します。

TikTokの宣伝・広告効果を測定する方法
  • ・TikTokのプロアカウントを設定する
  • ・SNS分析ツールを活用する

TikTokのプロアカウントを設定する

TikTokでは、プロアカウントを保持していると、投稿の分析(アナリティクス)機能が使えるようになります。プロアカウントは2019年に開始した機能で、設定をすれば誰でも無料で利用が可能です。

具体的には、次のようなデータを分析することができます。

分析可能なデータ

【動画の分析】

  • ・合計再生時間
  • ・平均視聴時間
  • ・合計視聴回数
  • ・視聴者の所在地
  • ・トラフィックソースの種類

【アカウントの分析】

  • ・フォロワー数の増減
  • ・動画の視聴回数
  • ・プロフィールの表示回数

TikTokを運営する上でチェックしておきたい最低限の数字は、プロアカウントのアナリティクスで分析が可能です。

SNS分析ツールを活用する

より高度な投稿の分析がしたい方には、外部のSNS分析ツールの活用がおすすめです。SNS分析ツールを活用すれば、競合アカウントの分析ができるため、自社アカウントを客観的に分析することができます。また、ハッシュタグ分析や過去のフォロワー数の推移などの分析も可能になります。

SNS分析ツールには無料で使えるものと月額料金制のものがあります。TikTokを本格的に運用していきたいという方には、より高度な分析ができる有料の分析ツールの利用がおすすめです。

TikTokの宣伝・広告効果を最大化するための施策

最後に、TikTokの宣伝・広告効果を最大化するための施策を4つ紹介します。

効果を最大化するための4つの施策
  • ・ターゲットを明確にする
  • ・最初の1〜2秒でユーザーの心を掴む動画を作成する
  • ・トレンドのハッシュタグを活用する
  • ・PDCAサイクルを回す

それぞれどういうことか、詳しくお伝えしていきますね。

ターゲットを明確にする

まず、TikTokマーケティングでしっかりと効果を出すためには、ターゲットを明確にすることが重要です。前述したとおり、TikTokのメインユーザー層は若年層ですが、「若年層」というターゲット層だけでは、十分とは言えません。

製品を開発したり、オウンドメディアを運用したりするときのように、TikTokの動画を届けたい「ペルソナ」の設定を行いましょう。

ペルソナ設定の例
  • ・自分磨きが大好きな高校二年生。学校帰りの電車内でTikTokをチェックすることが多い
  • ・最近TikTokの利用を始めた高校一年生。友達と一緒に撮影するTikTok動画のアイディアや流行のダンスを探している

このように具体的にペルソナを設定すれば、発信すべき動画のジャンルや内容、ハッシュタグ、配信時間などが明確になり、より効果的な運用ができるようになります。

最初の1〜2秒でユーザーの心を掴む動画を作成する

TikTokの宣伝・広告効果を最大化するためには、そもそも「動画を最後まで見てもらうこと」が重要です。動画を作成し投稿するだけで効果が得られるわけではありません。

動画を最後まで見てもらえるかどうかは、最初の1〜2秒でユーザーの心を掴むことができるかどうかで決まります。タイムラインに表示されてから1〜2秒で「つまらなそう」「続きが予想できる」などネガティブな印象を持たれてしまえば、動画を最後まで見てもらえることはないでしょう。

そのため、TikTokの動画を制作する際には、最初の1〜2秒でユーザーの心を掴む努力をしましょう。これは、YouTubeのアイキャッチ画像やブログ記事の出だしが大切だと言われているのとよく似ています。

「最後まで見たら意味がわかる」「最後のオチがクライマックス」といった動画は、聞こえこそ良いですが、あくまでも最後まで見てもらえたらの話です。残念ながら、TikTokではユーザーが興味ないと判断した動画はすぐにスワイプされてしまうので注意が必要です。

トレンドのハッシュタグを活用する

TikTokには、おすすめの動画が独自のアルゴリズムに基づいて表示されるタイムラインの他に、「トレンド」という検索欄があります。トレンドの欄には、人気上昇中のハッシュタグとともに投稿された動画が一覧で並びます。

そのため、トレンドのハッシュタグを付けた動画を投稿すれば、より多くのユーザーに見てもらうことが可能です。また、トレンドのハッシュタグを活用すれば、動画のアイディアが不足しても安心です。

より多くのユーザーに見てもらうため、そして動画を定期的にアップするためにも、トレンドのハッシュタグを積極的に活用していきましょう。

PDCAサイクルを回す

TikTokを運用する際は、ただ動画を制作して投稿するだけでなく、「PDCAサイクル」を回すことを意識しましょう。

PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」「Do(行動)」「Check(評価)」「Action(改善)」を繰り返して業務を改善していくことを指します。このサイクルを何度も繰り返すことで、しっかりと成果をあげることができます。

このサイクルをTikTok運用にあてはめると、次のようになります。

TikTok運用におけるPDCAサイクル
  • ・Plan:動画の「ターゲット」「目的」などを設定する
  • ・Do:動画を制作する
  • ・Check:動画の結果(リーチ数やエンゲージメントなど)を評価・分析する
  • ・Action:分析結果をもとに、改善策を立てる

動画を投稿した後は、しっかりと結果を評価・分析し、次の動画制作へと役立てましょう。

まとめ

TikTokの宣伝・広告効果、そして効果を最大化するためのポイントを解説しました。TikTokは、若年層のユーザーが多く利用していることや、情報量の多い「動画」中心のプラットフォームであることから、高い宣伝・広告効果が期待できます。

新しいマーケティング手法としてTikTokの活用を検討しているのであれば、ぜひ過去の成功事例を参考に、効果的なTikTok運用を行いましょう。

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