近年、続々と増え続けており、影響力をつけてきたバーチャルインフルエンサーの存在は無視できないようになってきました。
バーチャルインフルエンサーとは、実在の人物ではなく、InstagramやTwitterなどで情報を発信するバーチャルな人物のことを言います。SNS上で交流することも可能で、雑誌のインタビューに応じることもあります。
今回は、そんなバーチャルインフルエンサーの背景や定義、魅力などを解説します。最後に、実在するインフルエンサーとの違いや選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
バーチャルインフルエンサーとは?
バーチャルインフルエンサーとは、CGで描かれた実在する人間のような架空のモデルのことを言います。SNSで発信したり交流したりすることで実在するインフルエンサーのような影響力を持っています。
バーチャルインフルエンサーは、何気ない日常生活を切り取った写真を投稿するため、一見実在するインフルエンサーと見間違えるほどのリアルさがあります。
実在する人間ではないため、美しさや個性のある見た目を兼ね備えているため、ファンは多く、企業とタイアップを組むこともあり、影響力を増してきています。
バーチャルインフルエンサーは、ルイ・ヴィトンやコカ・コーラのような世界を代表する大企業とタイアップをするようにもなりました。
混同されやすいものとして、VTuberがありますが、バーチャルインフルエンサーは一般的に人間に似せており、アニメやゲームのキャラクターのような見た目をしているVTuberとは与える印象が異なります。
バーチャルインフルエンサーの魅力とは?
バーチャルインフルエンサーの魅力は、主に3つあります。
CGなのにリアリティがある
バーチャルインフルエンサーの最大の特徴はリアリティです。CGで作られた架空の人物なのですが、見た目が実在する人間と変わらず、実際にそこにいるような錯覚を覚えます。
従来のCG技術は、どこかCGっぽさがあるような印象を受けることもありましたが、さらに技術が進歩し、より人間らしいモデルに近づけることが可能になりました。その結果、美しさや個性のある魅力的なバーチャルインフルエンサーを作り上げることに成功したのです。
非現実的なシーンも描ける
バーチャルインフルエンサーは、CG技術によっていくらでも非現実的なシーンを描くことができます。たとえば、高度なダンステクニックを披露したり、空中を浮遊したりすることも可能です。
こういったシーンを活用すると、人間では表現できないような興味を引きつける映像を作り出せるかもしれません。
スキャンダルのリスクがない
また、実在する人間のように恋愛やトラブルなどのスキャンダルが起きる心配がありません。炎上するリスクはありますが、CGを作る過程で熟考することで、そのリスクを低減させることはできます。
バーチャルインフルエンサー5選
有名なバーチャルインフルエンサーを5つ紹介します。
imma
「imma」は、2021年に開催された東京パラリンピックの閉会式に登場したことで話題になったバーチャルインフルエンサーです。
特徴的なピンクの髪やかわいいルックスが目立ち、日本のファッションやカルチャーを等身大の女の子が紹介するスタイルを確立させています。
Nikuro
「Nikuro」は、日本初の男性バーチャルインフルエンサーとして2019年4月に本格的に活動を始めました。人物像は、日本人の母とアメリカ人の父を両親に持つ、ロサンゼルス出身のマルチプロデューサーとなっており、モデルや音楽活動を中心に活躍しています。
2020年には、アメリカのワシントンD.C.に本拠地を置くNBAのチーム、ワシントン・ウィザーズとパートナーシップを締結したことも話題となりました。
Saya
「Saya」は、広告大手の博報堂DYグループがプロジェクトに参画している17歳の女子高生バーチャルインフルエンサーです。
Instagramのアカウントはありますが、フォロワーは少なく、CGキャラクターとしての要素が強いです。しかし、動画も作成され、今後も期待されているバーチャルインフルエンサーの1人です。
Miquela
「Miquela」は、2022年10月時点で300万人以上のフォロワーを持つ、人気バーチャルインフルエンサーです。
カリフォルニア州ダウニー出身とされるファッションインフルエンサーで、歌手デビューも果たし、マルチに活躍しています。
SamsungのアンバサダーやPradaといったアパレルブランドとのタイアップをしているだけでなく、The Coachella Festival(音楽フェスティバル)でホストを担当したこともあります。そのほか、映画やテレビ番組の出演やオリジナルグッズの販売などもおこなっています。
BLAWKO
「BLAWKO」は、Miquelaと同じスタジオ「Brud」が手がける男性バーチャルインフルエンサーです。
黒いマスクをしたり口元を手で隠したりするというスタイルでSNSに投稿しています。他のバーチャルインフルエンサーと一緒に食事をしている写真も投稿されています。
バーチャルインフルエンサーと実在するインフルエンサーの違いや選び方
日本ではまだバーチャルインフルエンサーの活躍の機会が少ないものの、世界的にみると300万人以上のフォロワーを集めたり、世界的な有名ブランドとタイアップしたり、活躍の場は広がりを見せています。
実在するインフルエンサーの違いとしては、スキャンダルを起こさないことや病気にならないことなどが挙げられます。さらに、世界観やストーリー性に一貫性を持たせやすいです。
ただし、バーチャルインフルエンサーのデメリットとしては、コストが高いことや独自でCGを作るのは時間がかかることなどが挙げられます。
実在するインフルエンサーとは違って実像がないため、ビジュアルや設定がいまいちだとユーザーが違和感を感じて感情移入しにくくなります。リアルな人間を描くことで、本当に存在するかのような感覚を与える必要があります。
売り出したい商品やサービスのイメージや世界観とぴったり合うようなバーチャルインフルエンサーがいればよいのですが、バーチャルインフルエンサーの独特の世界観が違和感となるなら、実在するインフルエンサーを起用するほうが好ましいでしょう。やはり、実在するインフルエンサーのほうが身近に感じやすいです。
まとめ
バーチャルインフルエンサーは、スキャンダルを起こさずケガや病気をしないという魅力があり、世界的に有名なブランドとタイアップをするほどに活躍の幅を広げています。
しかし、良くも悪くも独特の世界観があり、自社の商品やサービスにマッチしないこともあるはずです。そこで、実在するインフルエンサーの起用を検討したくなったら、ぜひ弊社GROVEにご相談ください。
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