Twitterの便利な機能の一つに「引用リツイート」があります。引用リツイートとは、他のユーザーの投稿にコメントを添えてリツイートできる機能のことです。
とはいえ、使い方をよく知らない人からすると、引用リツイートを活用するメリットは何か、そしてどうやって活用していくべきか気になりますよね。本記事では、引用リツイートの基礎知識とメリット、そして企業アカウントにおける活用アイデアを紹介します。「Twitter運用をより充実させたい!」という方はぜひ参考にしてください。
目次
引用リツイートとは?
「引用リツイート(引用RT)」とは、他のユーザーの投稿に自分のコメントを添えてリツイートできる機能のことです。
そもそも、「リツイート(RT)」とは、他人のツイートを自分のフォロワーに向けて拡散する機能のことです。例えば、タメになるツイートをリツイートすると、「〇〇さんがリツイートしました」という表示とともに、タイムラインに流すことができます。リツイートは、情報を拡散したい時に便利なTwitter特有の機能の一つです。
一方で、「引用リツイート(引用RT)」を活用した場合、タメになるツイートに自分オリジナルのコメントを付け加えた上で、タイムラインに流せるのです。例えば、「この情報すごくタメになります!」「これタメになるので、ぜひチェックしてみて!」など、自分がそのツイートを拡散したいと思った根拠や、シンプルにそのツイートに対する感想などを付け加えることができます。
つまり、引用リツイートを活用することにより、他人の投稿を“引用”して自分のツイートとして拡散できるということです。
引用リツイートは、今でこそTwitterにおける欠かせない表現方法の一つとして確立しています。しかし、実は2015年以前はリツイートの機能しか存在せず、引用リツイートの機能はありませんでした。Twitterが日本でサービスを開始したのは2008年であることを考えると、引用リツイートは比較的新しい機能の一つであると言えます。
引用リツイートを活用するメリット
引用リツイートとは何かを理解できたところで、引用リツイートを活用するメリットを見ていきましょう。ビジネスアカウントが引用リツイートを活用することで期待できるメリットは次の3つです。
- ・ユーザーとの距離を縮められる
- ・UGCが生まれやすくなる
- ・リツイートと比べてオリジナリティを出せる
それぞれどういうことか、詳しく紹介していきます。
ユーザーとの距離を縮められる
引用リツイート機能を活用して、一般ユーザーによるツイートに反応することで、ユーザーとの距離を縮めることができます。
一般的に、企業アカウントがソーシャルメディアを活用する動機の一つとして、ユーザーと交流の場をつくり、距離を縮めることが挙げられます。しかし、実際にTwitterを運用しているとユーザーから返信が来ることはあっても、企業側から一般ユーザーにアプローチすることを難しく感じている方は多いのではないでしょうか?
そこで、引用リツイートを活用することにより、多くのユーザーの目に見える形で、一般ユーザーと交流することができます。ユーザーとの距離を縮めることができれば、「いいね!」や「返信」などをもらえることも多くなり、結果的にエンゲージメント率の向上やフォロワーの増加などといった嬉しい効果が期待できます。
UGCが生まれやすくなる
UGCとは、“User Generated Contents”の略で、ユーザーが生成したコンテンツのことです。Twitterにおいては、自社商品・サービスに関する口コミなど、投稿全般がUGCにあたります。
ユーザーから発生したUGCに感謝の気持ちや感銘の声を添えて引用リツイートすることにより、ユーザーに「私もUGCを投稿すれば、目に留めてもらえるかもしれない」という期待が生まれます。これにより、ユーザーのUGC生成意欲が高まり、自社のUGCがより発生しやすくなるというメリットがあります。
UGCは、一般消費者の購入を後押しする役割を果たす大事なコンテンツです。より多くのUGCを発生させるために引用リツイートを積極的に活用していくべきと言えます。
リツイートと比べてオリジナリティを出せる
引用リツイートには、リツイートと比べて自社のオリジナリティを出しやすいというメリットがあります。他のユーザーの投稿をただリツイートすると、フォロワーからすると「フォローしていない人のツイートが回ってきた」と感じるかもしれません。
ですが、たとえ一言でもコメントや感想を添えれば、自社ならではのオリジナリティを出すことができます。リツイートでなく、引用リツイートにすることによって、あくまでも「自社アカウントによるツイート」として認識してもらえるようになります。
引用リツイートのやり方
次に、実際にスマホ・PCで引用リツイートをする方法を分かりやすく解説します。
スマホアプリで引用リツイートをする方法
まず、スマホアプリで引用リツイートをする方法を確認していきましょう。スマホアプリを使用する場合は、次の4つのステップで簡単に引用リツイートができます。
- 1. 引用リツイートしたい投稿の「リツイート」ボタンをクリック
- 2. ポップアップメニューで「引用リツイート」をタップ
- 3. 編集画面にて、任意のコメントを追加
- 4. 右上の「ツイートする」ボタンをタップして投稿
コメントを入力する手順が加わっただけで、通常のツイートと同様にとても手軽にツイートを拡散することが可能です。ちなみに、引用したツイートの文字数はカウントされないため、通常のように140文字まで好きに入力できます。
Webブラウザで引用リツイートをする方法
続いて、Webブラウザ版Twitterで引用リツイートをする手順を紹介します。
- 引用リツイートしたい投稿の「リツイート」ボタンをクリック
- ポップアップメニューで「引用リツイート」をタップ
- 編集画面にて、任意のコメントを追加
- 右下の「ツイートする」ボタンをタップして投稿
Webブラウザ版の場合、スマホアプリとポップアップメニューの表示やボタンの位置が少し異なります。ただ、基本的にはスマホアプリと同じ要領で引用リツイートをすることが可能です。使い勝手としてはどちらも大差はありませんので、いつも使っている方を使用しましょう。
引用リツイートを検索する方法
続いて、自社や他人のツイートがそれぞれどのように引用リツイートされているのかを検索する方法を紹介します。Twitter内で調べることもできますが、「引用リツイート検索」という外部ツールを使うと、より簡単に引用リツイートを検索できます。
自社アカウントの引用リツイートを調べる方法
まず、「引用リツイート検索」ツールを開き、検索バーに自社アカウントのユーザー名を入力しましょう。すると、Twitterサイトに飛んで、自社アカウントの投稿が引用されたツイートを一覧で確認することができます。
ちなみに、自社のツイートが引用リツイートされると通知が届くようになっています。ただし、過去の引用リツイートを振り返って確認したい際は、ツールを活用して一括検索するといいでしょう。
他ユーザーの引用リツイートを調べる方法
上で紹介した「引用リツイート検索」ツールを活用すれば、他ユーザーの引用リツイートも検索することが可能です。競合他社の投稿がどのように引用リツイートされているのか確認したい際、や引用リツイートにおけるコメントの仕方を参考にしたい際は、ぜひツールで検索してみましょう。
やり方としては、自社アカウントの引用リツイートを検索するときと同様に、検索バーに特定のユーザー名を入力するだけです。とても簡単にリサーチできるので、ぜひ活用してみてください。
企業アカウントにおける引用リツイートの活用アイデア
続いて、企業アカウントが引用リツイート機能を最大限に活用する方法を2つ紹介します。単純に「おもしろい!」「シェアしたい!」と思った投稿を引用リツイートしていくのも良いですが、自社の認知拡大やブランドイメージ向上などといった成果をあげるために戦略的に活用していくこともまた重要です。
- ・ユーザーへ感謝を伝える
- ・UGCを積極的に引用リツイートする
ユーザーへ感謝を伝える
引用リツイートは、ユーザーへの日頃の感謝をユーザーの目に「見える形」で伝えるのに効果的です。自社製品やサービスについてエゴサーチした際、「いつも愛用しています!」「この商品が大好きです!」などのツイートを見かけたら、感謝の気持ちを添えて引用リツイートしてみましょう。
こうすることで、ユーザーに日頃の感謝を伝えられることはもちろん、フォロワーがホッコリするポジティブな投稿をすることができます。「引用リツイートをするメリット」でもお伝えしたように、ユーザーに「私達の声がしっかり届いているんだな」と感じてもらえるため、ユーザーとの距離を近づけられるといったメリットもあります。
UGCを積極的に引用リツイートする
商品に関する感想や口コミなどといったUGCは、引用リツイートとの相性が抜群です。UGCを積極的に引用リツイートすることにより、自社商品・サービスの認知拡大の効果が期待できます。
また、上記の「引用リツイートを活用するメリット」でもお伝えしたように、ユーザーのUGC生成意欲が高まり、Twitter上にて自社のUGCが発生しやすくなるというメリットもあります。
自社商品を活用したレシピやインテリア、コーディネートなど、TwitterにてUGCを見かけたら、ぜひ積極的に引用リツイートをしてみましょう。
引用リツイートをする際の注意点
ここまでで引用リツイートのメリットや活用アイデアについてお伝えしてきました。企業アカウントにとってメリットの大きい引用リツイートですが、留意したい注意点が3つ存在します。
- ・ネガティブな発言は避ける
- ・通常のツイートと使い分ける
- ・鍵垢による投稿は引用リツイートできない
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
ネガティブな発言は避ける
ツイートを引用リツイートすると、投稿主に通知が届くようになっています。ですので、引用リツイートをする際は、誹謗中傷はもちろんのこと、ネガティブな発言は控えましょう。
これは通常のツイートにも言えることですが、引用リツイートにおけるネガティブな発言は投稿主とのトラブルに発展するだけでなく、炎上や企業イメージの低下などのリスクも伴います。ネガティブなコメントを控えるのはもちろん、ユーザーが不快に思うようなツイートを引用リツイートするのも避けるべきです。
通常のツイートと使い分ける
引用リツイートはTwitterにおいて欠かせない表現方法の一つですが、通常のツイートとのバランスを考えて活用することをおすすめします。というのも、自社のオリジナルツイートが見当たらないほど引用リツイートばかり投稿してしまうと、オリジナリティに欠ける印象を与えてしまう可能性があるからです。
投稿内容やフォロワーからの反応にもよりますが、基本的には通常のツイートを中心に、場面場面で引用リツイートを活用していく程度が望ましいでしょう。
鍵垢による投稿は引用リツイートできない
引用リツイートは他人の投稿を拡散したい際に便利な機能ですが、投稿主が「鍵垢」の場合はリツイートすることができないので注意が必要です。というのも、鍵垢の場合、フォローしている相手にのみツイートを表示させるため、不特定多数のユーザー拡散できる「リツイート」「引用リツイート」はできません。
まとめ
Twitterの引用リツイートの機能や活用メリット、活用アイデアを紹介しました。
引用リツイートは、Twitterにて企業アカウントを運用するのであれば積極的に活用していくべき機能の一つです。この記事で紹介した活用アイデアを参考に、引用リツイートをUGCや他ユーザーによるポジティブな投稿にオリジナリティを加えて拡散し、Twitter運用をより充実したものにしていきましょう。
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