TikTokプロモートとは。費用や利用手順・活用イメージなどを解説。

10代・20代の若い世代を中心に人気を博している「TikTok」。TikTokをマーケティングで活用したいと考えている企業も多いでしょう。そのような企業が押さえておきたいのがTikTokの「プロモート」という機能です。プロモートを利用することで、希望するユーザー層へ動画を見てもらい、見込み顧客獲得やブランディングを行うことができます。今回はそんなTikTokのプロモートについて解説します。

TikTok プロモートとは?

TikTokのプロモートとは、TikTokアプリに搭載されている、投稿した動画をより多くの人に見てもらうための機能です。プロモートを設定した動画は広告として表示され、希望するユーザー層へ動画を視聴してもらうことができます。プロモートを活用することで、フォロワーを獲得する機会の創出や視聴者数の増加、ウェブサイトへの誘導などのブランディング目的としたマーケティング施策として活用できます。

TikTokプロモートの特徴

TikTokのプロモートの特徴を4つ解説します。

フォロワー以外の不特定多数にアプローチできる

プロモートを設定した動画は、フォロワー以外のユーザーのタイムラインに表示されます。そのため、通常であればなかなかアプローチできない層にも認知を拡大することができます。また視聴回数および視聴者数が増えれば、フォロワーや見込み顧客の獲得にもつながります。

手軽に広告を実施できる

TikTokのプロモートを始めるにあたり、特別な準備や知識は必要ありません。案内にしたがって手順を踏んでいけば、とくに難しいと感じることなくプロモートを利用できることでしょう。

特定のターゲットに向けて投稿できる

TikTokのプロモートは、見てもらいたい人の「性別」「年齢層」「関心」を設定することができます。例えば、10代後半~20代前半向けのコスメを紹介している動画をプロモートを用いて配信する場合は、性別を女性、年齢層を18~24歳、関心をメークアップ/スキンケアと設定することで、ターゲット層へダイレクトに訴求することができるでしょう。このようにプロモートを使えば、ターゲット層へ重点的に動画を見てもらうことができるようになります。なお、「関心」についてはほかに教育や金融、旅行、ペット、ゲーム、デジタル家電、ファッション/靴/帽子/カバンなどさまざまな興味関心カテゴリ14種類から選択することができます。

動画のパフォーマンス分析ができる

プロモートを適用した動画は、その動画の以下のパフォーマンスを確認・分析することができます。

  • ・プロモートにかかった費用
  • ・プロモーション期間の絞り込み
  • ・動画の視聴回数
  • ・リンクのクリック人数
  • ・エンゲージメント数(いいね数、コメント数、シェア数)年齢層・性別の割合

上記の数字から良かった点・課題点などを仮説・分析すれば、次回以降のアクションに活かすことができるでしょう。例えば、視聴回数が多いにもかかわらず、エンゲージメント数や率がが少ない場合、動画自体インパクトが少ない可能性がありますし、リンククリック数が少なければクリック訴求が弱かったなど、動画に改善点をあげることが可能となります。

このようにパフォーマンスを把握し、今後の動画制作やさらなるプロモーション実施の際の改善に活用できます。

TikTokプロモートの費用

Androidの場合は現地通貨である日本円、iPhoneの場合はTikTok内で使われる「コイン」で支払います。

1日あたりの予算と配信期間を調整できるため、予算の設定範囲内で動画を配信することができます。

また、かかる費用は動画閲覧数に応じて変化する仕組みで、1インプレッションあたり約0.1~0.2円となります。1インプレッションあたりの単価は、ターゲット層を絞りターゲットが少ないほど上がる可能性があります。

TikTok プロモートの実施方法・手順

続いて、TikTokのプロモートの実施方法・手順を見ていきましょう。

ビジネスアカウントへ変更する

まずTikTokのプロモートを使うためには、個人アカウントではなく、ビジネスアカウントに変更する必要があります。ビジネスアカウントへの変更方法は以下のとおりです。

  • ・画面右下の「プロフィール」をタップし、プロフィール画面に移動する
  • ・画面右上の3本線のアイコンをタップし、設定に移動する
  • ・「アカウント管理」をタップする
  • ・「ビジネスアカウントに切り替える」をタップし、選択。表示される指示に沿って操作する

 

動画を投稿する

プロモートしたい動画を投稿しましょう。プロモートはすでに投稿した動画のみを対象に使うことができます。また、プロモートする動画の曲は、商用利用が許可されているTikTokが決めた商用楽曲もしくはオリジナル曲のみですので注意しましょう。

プロモートをタップする

投稿した動画に以下の手順でプロモートを設定しましょう。

  1. プロフィール画面右上に表示される3本線をタップし、クリエイタータップを選択
  2. プロモートをタップ
  3. プロモートを設定する動画を選択
  4. プロモートする目的を選択
  5. 動画を見てもらいたいユーザーを「デフォルトの視聴者(TikTokが選択します)」もしくは「カスタム」から選択
  6. 「カスタム」を選択した場合、性別や年齢などユーザー層の詳細の設定を行い、「セーブする」をタップ
  7. カスタムで設定した内容が表示されるため、問題なければ「次へ」をタップ
  8. 予算と配信期間を設定し、「次へ」を選択
  9. 所持コインが足りない場合、コインを購入・チャージすればプロモートされた動画が公開される

動画の公開後は、プロモートを使用した予算と、目的・ゴールに対しての数値状況や費用対効果としてのチェックをするため、適宜視聴者数やいいね数など予め設定した重要KPIをチェック・分析をすることが重要です。

マーケティング活動でのプロモート活用イメージ

最後に企業のマーケティング活動におけるプロモート活用イメージを紹介します。

ターゲットセグメントを活用し、商品認知のアップ

現状企業が商材をプロモーションする際にはGoogleなどのリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告でもFacebook広告等が主流になっていますが、競合プレイヤーも多く、広告費を多くかけないと露出や効果が見えづらいという状況も少なくないようです。

そのような状況の中TikTokでの出稿はまだ多くなく、プレイヤーが少ない媒体でもあります。特にBtoB商材ではあまり見かけることが無いため、新規の集客口の一つと言えるかもしれません。
TikTokでは若年層ユーザーといったイメージがあるかもしれませんが、30代以上も約3割と存在し、少なくありません。
年齢でセグメントできるため、BtoCもBtoBもセグメント次第では効果を高めることが可能となります。

また、単純に自社の動画をプロモーションするだけでなく、インフルエンサーを活用した第三者的なブランディング方法と、TikTokプロモートを合わせることで、インフルエンサーの影響力と広告効果の相乗効果が生まれ、認知もより広がるマーケティング手法もあります。

まとめ

SNSを運営・プロモーション活用をしている多くの企業にとって、「動画をより多くの人に見てもらうこと」は大きな課題です。TikTokのプロモートを活用すれば、自身のフォロワー以外のユーザーへも動画を見てもらうことができます。結果として、見込み顧客獲得やブランディングの促進といった効果も期待できるでしょう。プロモートは簡単な準備で始められますので、関心のある方はぜひ利用を検討してみてください。

またインフルエンサーを活用したSNSプロモーションの場合は是非当社GROVEにご相談ください。